やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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風景と途絶え

 

 

有栖side

 

 

八幡さんのお宅で宿泊して、目覚めの良い朝と脳を働かせてくれる食事を済ませた後、私は私の通っている学校へと登校しています。私と両親、そしてお爺様が住んでいるお家は比企谷家から離れています。ですが学校に通うとなると、比企谷家から出た方が近いのです。それも徒歩でのんびり歩いても間に合う程に。

 

今日は宿泊したので、護衛は居ませんし送迎もありません。久しぶりに羽を伸ばしながらの登校になるという事です。ですが、話相手が居ないというのも少し退屈なものですね。せめて隣に八幡さんが居てくだされば、無言でもその空気は最高に満たされるというのに。

 

 

真澄「アンタ、朝から人に見せられないような顔してるけど?あたしには良いわけ?」

 

有栖「あら真澄さん、おはようございます。もしかして見られてしまいましたか?」

 

真澄「見たくて見たわけじゃないけどね。今の顔、学校の連中が見たら驚くと思うよ。冷酷人間がこんな顔もするんだってね。」

 

有栖「そんな酷い事を言わないでいただきたいものです。私はそこまで冷めた人間ではありませんよ。ただ………八幡さんと私の認めた方以外は眼中に無いだけです。これでも真澄さんの事は認めているのですよ?」

 

真澄「はいはい、嬉しい嬉しい。それよりもどうするのさ?まだ纏まりついてないじゃん、Aクラスといいαチームといい。」

 

有栖「………葛城君が折れてくれれば話が纏まるのですが、何か大きな決定打が無いと折れてはくれないようですね。見た目と同じで頭も相当固いお方ですわね。」

 

真澄「それってアンタも大概だからね。」

 

 

大体、最初から後手に回ってどうするのです?相手の動きを探ると言うのなら、攻めながらでも出来るというのに。自陣を固めながら策を練るのは浪費もいいところです。

 

 

ーーー学校・教室ーーー

 

 

学校に着いて教室に入ってからクラスメイトとの挨拶を交わしますが、此処にいる1年生の殆どは八幡さん率いる八十神会の組員、その為殆どが顔合わせ程度の挨拶になります。

 

そしていつもの風景も………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鬼頭「お前も理解力の無い奴だな……何度言えば分かる?俺達αチームの方針は既に攻撃型に決まっている。もう口を挟むな。」

 

戸塚「何度だって言ってやる!!実力も見てねぇのに、勝手に判断するな!!葛城さんの防御があれば、こっちにだって「それが無駄だって言ってるんだよ。」な、何っ!?」

 

鬼頭「俺は今まで攻撃陣と防御陣、そして中立の3つに分かれていた中で中立の立場に居た。だが総代からは早く方針を決定するようにと言われた。なら俺は自分がどうしたいのかで決める事にした。俺は………この学校でいう坂柳派だからな、勿論攻撃陣側だ。不満があろうと俺のやり方には従ってもらうぞ。」

 

戸塚「このっ、コイツ!!!」

 

葛城「やめろ戸塚っ!!」

 

戸塚「葛城さん、でもっ!!」

 

葛城「言わせておけばいい、いずれはどちらが正しいか分かるだろう。」

 

鬼頭「手下に攻めさせるだけの腰抜けに何が出来る?所詮お前の防御は自分が殻に篭るだけで精一杯の防御だろ?」

 

葛城「………行くぞ、戸塚。」

 

 

やはり最後は葛城君がその場を離れましたね。それにしてもどうしてこんなにも粘るのでしょうか?

 

 

橋本「ウチの舎弟頭が言った事なのに聞く耳すら持たねぇ。どうすんだ顧問?」

 

有栖「私に言われても困りますわ。このクラスの事でしたら関わりを持ちますが、極道関係の事でしたら彼等の問題ですわ。私はあくまでも顧問、組の運営を一任されている立場です。橋本君も彼等に口を出した方が良かったのではありませんか?」

 

橋本「俺が出したところで戸塚が逆ギレするだけだよ。今に見てた方が良いって。その内取り返しのつかない事やらかしそうだしな。」

 

 

ならそれを待つとしましょうか、私は待つのも好きですからね。獲物が釣れる瞬間をチェスでもしながら待つ事にしましょう。

 

 

ーーー放課後ーーー

 

 

……やはり入学する学校を間違えてしまったでしょうか?八幡さんが居ない生活は面白味に欠けます。八幡さんが居るだけできっとこの学校生活も見違える程に変わるでしょう………私も総武高校に転校した方が良いでしょうか?

 

 

有栖「こんな風に夕暮れの道を歩くのも悪くはありませんね。静かで心地の良い風です。隣に八幡さんさえ居てくれれば、完璧なのですが………」

 

 

それは高望みというものですね。狂三さんと夜架さんが羨ましいですわ。八幡さんと同じクラスの上に登下校も一緒に出来るのですから。同じ女性、そして同じ男性に恋をしている女性としては、とても妬けてしまいますわ。

 

ですが私には乙女の武器ともいえる物がありません。俗にいう子供体型に該当します。男性の殆どが大きい方が好ましい習性にあるのは私も知ってはいますが、八幡さんはどちらなのでしょう?

 

 

有栖「はぁ………やはりこれでは八幡さんの気を引くのは難しいのでしょうか?もう少し大きくする努力をした方が………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドスッ!

 

 

有栖「あ…………」

 

 

何が起こったのか全く分からないまま、私の意識は途絶えてしまいました。

 

 

 





あ、ああああ有栖が!!

ど、どどどどどどうしようっ!!!!

ととととたと取り敢えず八幡にれれれ連絡をっ!!!

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