やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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100倍返し

 

 

八幡side

 

 

………あの野郎が有栖を盾にしながら行動しているせいで狙いが定まらねぇ。有栖は小柄だから多少は大藪の身体が見えてはいるが、俺の腕で狙えるような大きさじゃねぇ。さて、どうしたものか………

 

 

大藪「どうした八幡さんよぉ〜?先手は譲ってやるぜ〜。この有栖ちゃんを助けるんだろぉ〜?試しに撃ってみたらどうだ?もしかしたらこの状況が変わるかもしれないぞ〜?」

 

八幡「随分ド下手な煽り方だな……まぁいいか。有栖、1つ質問させてくれ。」

 

有栖「………何ですか?」

 

八幡「これから起きる事を許してくれるか?もしかしたら俺はお前を傷付けるかもしれない………もしそうなったら責任は取る。どうだ?」

 

有栖「そんな事ですか………勿論許しますわ。もし私が殿方に貰えない身体になってしまった場合は、八幡さんが私を娶ってくれるのでしょう?でしたら問題ありませんわ。私がお慕いしているのはこれまでもこれからも八幡さんただ1人ですから。」

 

 

………何で俺この状況でプロポーズされてんの?しかも何故か当たる前提で話進められてない?

 

 

有栖(もし八幡さんの撃った弾が私に当たったら、八幡さんの正妻は私に………これはもう当たってしまった方が幸せだと思うのは私だけではない筈です。もし私の立場が狂三さんや夜架さんでも同じ事を考えるでしょう。)

 

 

八幡「なら………行くぞ、覚悟はいいな?このクソ野郎。俺の仲間を人質に取った事、後悔しろ。」

 

大藪「はっ、やってみろ!!」

 

 

狙いを絞り、定める。目標はあの野郎の………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンッ!

 

 

銃声が鳴り響いて、俺はトリガーを引いて銃を撃った。その弾は………

 

 

大藪「ガアアアァァァァァァァ!!!」

 

 

命中した。奴の手の甲に。

 

 

有栖「八幡さんっ!」

 

八幡「有栖、怪我は無いか?」

 

有栖「はい、何処にも!」

 

八幡「そうか、良かった。」

 

 

怪我がなくて何よりだ。もしかすり傷でも負っていたら、俺は坂柳組長に顔向け出来ない。

 

 

大藪「イ、イテェ!!!イテェよぉぉぉ!!!」

 

八幡「………見れば見る程滑稽だ。あれだけの啖呵を切っておきながら当たったらコレかよ。」

 

大藪「ウグウゥゥゥゥ!!!」

 

八幡「後さ、もうその辺にして自分の手の甲確認して来んない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有・大「え?」

 

 

大薮は自身の撃たれた右手の甲を凝視し、有栖もその手を観察していた。その手には風穴どころか血も流れていなかった。さっきまでと変わらない健康的な色をしている。1つ違う点があるのは、さっきまではなかった小さな赤い点があるという事だった。

 

 

大藪「な、何故だ!?撃たれた筈だ!!なのにどうして傷が無いっ!?」

 

八幡「そりゃそうだろ。だってコレ偽物の銃だし。所謂エアーガンってやつだ。BB弾入れて撃てるって奴な。流石に警察で使われているゴム弾は普通は入手なんて出来ないから無理だったが、まさかこんなにも反応してくれるとはな………おかげで簡単に有栖を救えた。」

 

有栖「で、では八幡さんは私達を………」

 

八幡「お前まで騙すのは悪いとは思っていたが、よく言うだろ?『敵を騙すならまず味方から。』ってよ。おかげで上手く行った。」

 

有栖「………もう、八幡さんったら。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「さて、次はお前だな。」

 

大藪「っ!?」

 

八幡「俺の仲間をよくも誘拐してくれたな?この礼は100倍にして返してやる。勿論、覚悟は出来てんだよな?」

 

大藪「ま、待ってくれよ!!ほんの出来心だったんだ!1億はもう要らねぇ!ビザもだ!!だからこれでもうチャラにしてくれなねぇか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「テメェふざけてんのか?」

 

大藪「っ!?」

 

八幡「言ったよな?100倍返しにするって。それとよ、今更になって何命乞いしてんだ?そんなもんが通じる世界だと思ってんのかテメェ?テメェも極道の端くれだったんなら、テメェのケツはテメェで拭けやっ!!」

 

大藪「う、うわああぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

有栖「まさか私が拐われていた間にそんな下らない口論になっていたなんて………」

 

八幡「そう思うだろ?だからこの際、奴等の動き方とかを観察した上でどっちの戦術で攻めるのかを決めさせたいって流れにしたってわけだ。有栖はこの事はどう思う?」

 

有栖「戦術を評価した上での決定なら文句はありませんけど、それで全員納得するでしょうか?」

 

八幡「しないだろうな。だからもう強制的に決める。こんな緊急時に動けないのなら、俺らが決めてしまった方が早いしな。帰ったらそのまますぐにどちらのやり方でαチームをやっていくかの会議もある。狂三に防御陣の評価を聞いて、それから決定だな。」

 

有栖「………その会議、私が参加しても?」

 

八幡「俺としては早めに休むようにしてほしいんだが、お前はそれでいいのか?」

 

有栖「はい。今後にも関わりますので。」

 

八幡「分かった。けど口出しはしないで欲しい。あくまでもこれはαと評価を付けた俺と狂三達の問題だからな。」

 

有栖「はい、分かっています。」

 

 

有栖(やはりと言いますか、流石と言いますか、決断と行動の速さには感服します。八幡さんがどのような評価をしたのかも気になりますが、本当の事を言うのなら、私は八幡さんと一緒でなければとても休めるような状態ではないので、ご一緒するだけです。終わったらすぐに八幡さんとの時間を作らせていただきます。良いですよね、八幡さん?)

 

 

 





粛清シーンは出せなくてすみません。取り敢えずバカスカ殴ったり蹴ったりしたと思って下さい!
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