八幡side
八幡「そんでこうなったわけか………いやいいんだよ?いいんだけどさ、1人で全員が作ってきてくれたお弁当食べるの?ちょっとキツくない?」
修羅場が起きたHR終了後の教室、あの場で狂三が提案した内容は、『今日は皆さんでご一緒しません事?今後は相談しながら決めようではありませんの。』という事になった。そして俺は今から3人が作ってきてくれたお弁当を1人で食う事になるらしい。
雪乃「あら、比企谷君なら余裕ではないかしら?いつも余裕そうに私のお弁当を平らげているじゃない。後2つくらい貴方なら普通ではなくて?」
狂三「そうですわよ八幡さん。お弁当箱お1つだけでは男子学生には物足りないと思いますわ。それに八幡さんはいつも頭をお使いになられているでしょう?栄養は多く摂っておいても損ではありませんわよ?」
めぐり「そうだよ!比企谷君は男の子なんだから!もっとたくさん食べないとっ!」
どうやらこの教室には俺の味方は誰1人として居ないみたいだ。
ーーー数十分後ーーー
八幡「……ご馳走さん、もう食えんわ。」
な、何とか食い切った………だがどれも美味かった。また食いたい……けど、まとめて来られるのはもう勘弁だ。1つで充分だな。
めぐり「わぁ〜本当に全部食べてくれたんだ〜♪流石比企谷君!」
八幡「出された料理は全部食えって叩き込まれてるからな、残すわけにはいかねぇし。」
雪乃「良い教育を受けていたのね。」
狂三「ふふふふ♪楽しいお食事も済みましたし、そろそろ本題に入りません事?」
………あぁ、此処に来た最大の理由だな。
雪乃「そうね。これはとても重要な事だものね。」
めぐり「うん!ちゃんと公正に決めないとねっ!」
狂三「今日のように全員でとなると、流石の八幡さんもこれが毎日続くと限界が来ますわ。そこで当番制にするのはいかがでしょうか?今日はノーカウントにして、明日からは3人の誰かが。その次の日には2人のどちらか。そしてその次の日には最後に残った1人が。というように順番を決めて作るというのはどうですか?そうすれば皆さん、必ず1回は当たりますもの。」
めぐり「良い考えだねっ!もしその人がこの週に1回しか当たらなくても、その次の週には2回当たるもんねっ!」
狂三「その通りですわ。そしてこれはお2人のお考えにもよるのですが、2人きりが良いか、このメンバーで食べるのが良いか、ですわね。」
……あぁ、成る程。自分の弁当の感想を他人には聞かれたくないよな。
※不正解。あとで補習です。
めぐり「私はどっちでも大丈夫だよ〜!今日が初めてだけど、割とこの空気が気に入っちゃったし♪」
雪乃「……そうね。私もこの状態で良いと思うわ。何かあったら2人で食べたいってお願いすると思うけれど。」
狂三「それで構いませんわ。ではこれで決まりですわね。後は明日と明後日のお弁当を誰が作ってくるかを決めるだけですわね。」
雪乃「負けないわ。」
めぐり「頑張るぞぉ〜!」
結果、明日の弁当は雪ノ下で、明後日が狂三、最後にめぐりという順番になった。
ーーー教室ーーー
教室に戻る前に、俺は狂三に校内を案内した。まぁ案内したと言っても、帰る途中の教室とか購買とかその辺りだけどな。詳しいのは今日の放課後にする予定だ。
八幡「細けぇ所はまだあるけど、今はまだ昼休みだからな。放課後にまた案内するわ。」
狂三「分かりましたわ。苦労をおかけして申しわけありません。」
八幡「こんなの苦労の内にも入んねぇよ。」
???「時崎さん、ちょっといいかい?」
狂三「あら、何か御用でして?それに貴方は?」
???「あぁ、ごめんよ。自己紹介してなかったね。俺は葉山隼人っていうんだ。」
狂三「それで、何でしょうか?」
葉山「少し、ね。僕達とも少しお話しないかい?ヒキタニ君とも仲良さそうだから「結構ですわ。」……え?」
狂三「ですから、結構と言いましたの。貴方達とは仲良くしたくありませんもの。」
三浦「はぁ?ちょっと何それ?隼人が折角誘ってあげてんのに何その言い草?アンタさ、ちょっと失礼過ぎない?」
狂三「折角、ですか……でしたらそのお気遣いはもう不要ですわよ。仲良くなりたくない方達とお話をしても仕方ないですもの。」
戸部「ッベー時崎さんキツ過ぎっしょー。」
大岡「だな。」
大和「それな。」
由比ヶ浜「ちょっと言い方がさ〜……」
狂三「あら、私は当然の事を言っただけですわよ?だってわざと他人の名前や名字を間違えるような方達と何故仲良くしなくてはならないんですの?私からすればそちらの方が疑問ですもの。」
うわぁ………ど正論。でもすげぇスッキリするわ。俺、自分の苗字イジられんのとか、苗字であだ名つけられるのってすげぇ嫌いだから。
狂三「この学校はこの地区でも頭の良い学校だと思っていたのですが、まさか地域名にまで使われている名前を間違えるとは思いもしませんでしたわ。そういうわけですので、貴方達とお付き合いする気は毛頭ありませんので。」
教室の雰囲気が凍りついたまま、狂三は俺の元へと戻ってきた。そうとも知らずに狂三は俺に向けるには勿体無い程の笑顔を向けてきた。
八幡「なんか、ありがとな。」
狂三「いえ、いいんですのよ。私が思った事をそのまま言っただけですから。これに懲りて気持ちを改めてくれるといいのですが………」
八幡「まっ、この学校の奴等の大半とは関わらないで行こうと思ってるから問題無いけどな。」
狂三「まぁ八幡さんならそうお答えになると思っておりましたわ。流石は私の夫になるお方ですわね。」
八幡「勝手に決めつけんな。」