やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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嫌いな理由

 

 

狂三side

 

 

狂三「申しわけありません、城廻先輩。生徒会室にお邪魔してしまいまして。」

 

めぐり「ううん、全然気にしなくていいよ〜。時崎さん、誰かに追われてるんだよね?ならチャイムが鳴るまで此処に居ていいよ〜。比企谷君もゆっくりしてってね。」

 

八幡「悪いなめぐり、俺まで邪魔しちまって。」

 

めぐり「でも比企谷君と一緒なら、皆避けていきそうなのにその子は凄いね?だって比企谷君に迫って行くんだもん。」

 

八幡「俺からしてみれば鬱陶しい事この上無いけどな。狂三も面倒くさがってるし。」

 

狂三「本当に困っていますわ。何故私に目を止めたのかが分かりませんわ。」

 

 

全く、私よりも魅力的な女性は居るというのに……

 

 

めぐり「ねぇ比企谷君、時崎さんってもしかして………」

 

八幡「あぁ、全く気付いてないな。」

 

めぐり「自分が凄く美人だって気付いてないよね。転校して暫くは時崎さんの人気って凄かったし。」

 

狂三「?どうかしましたの?」

 

めぐり「う、ううん何でもないよ!けどさ、その子って誰なの?」

 

狂三「………1年生の桐原さんですわ。」

 

めぐり「あぁ〜確かに顔立ちは良いよね〜。」

 

狂三「顔立ちだけですわ。ですがその顔立ちも八幡さんには劣っていますわ。」

 

八幡「何で俺を引き合いに出したのかは分からんが、何でそんなに気に入らないんだ?俺はお前と桐原の出会いを知らないから、どうしてそこまで嫌がるのか分からん。」

 

 

………そういえばその時は八幡さんは居ませんでしたわね。ここはお話しておくべきでしょうね。

 

 

ーーー回想ーーー

 

 

その日は八幡さんが雪乃さんのお姉さんとお話があるとの事でしたので、私1人だけの下校となった日でした。そんな時、校門前で彼と出会いましたわ。

 

 

※正確な時期は『中学の真実』の狂三放課後バージョンだと思ってください。

 

 

狂三「………あら、何でしょうかあれは?」

 

 

そこには女子生徒の人だかりが出来ていて、その中心には男子生徒が立っていました。そう、その男子生徒が私に付き纏っている桐原静矢さんです。

 

 

狂三「何かは知りませんが、関わり合う事はありませんわね。早く帰って八幡さんの帰りを待ちましょう。」

 

桐原「あははは、そうだね。じゃあ行こ……っ!!」

 

「どうしたの桐原く〜ん?」

 

「何々〜?」

 

桐原「……ごめん、ちょっと今の無し。少しどけてもらえるかな?」

 

「えっ?ちょっと〜。」

 

「桐原くぅ〜ん!」

 

狂三「………」

 

桐原「待ってくれないか!」

 

狂三「はい?」

 

桐原「僕は桐原静矢、君はなんて名前なんだい?」

 

狂三「……時崎狂三と申しますわ。2年生です。それで、私に何か御用ですか?」

 

桐原「先輩でしたか、失礼しました。それでようなんですが、この後よろしければお茶でも如何でしょう?良いお店を知っているので。」

 

 

……そう、所謂ナンパという感じの出会い方でしたわ。私はこのような軽薄そうなノリの方は嫌いですわ。正直に申し上げますと、戸部さんのようなお方もそれに入りますわね。

 

 

狂三「結構です。それよりも後ろに待っているお友達が居ますわよ?そちらの相手をしてあげた方がよろしいのではなくて?では。」

 

桐原「あっ、ちょっと「桐原くぅ〜ん、早く行こうよ〜!」………」

 

「それよりも桐原君、あの人って時崎先輩でしょ?よく声かけられたよね。」

 

桐原「?どういう意味だい?」

 

「時崎先輩っていつも比企谷先輩っていう先輩と一緒に居るんだよ。見た事あるでしょ?文化祭で3年生の先輩殴ったり蹴ったりしたり、体育祭の徒競走とリレーでは凄く速くって、救出ゲームでは閉じ込められていた人だよ。」

 

桐原「っ………アイツか。

 

 

その日はもう絡んでは来ませんでしたが、翌日の昼休みには………

 

 

桐原「時崎先輩、お昼を一緒に食べませんか?」

 

狂三「申しわけございませんが、私はいつも八幡さんと食べていますので、桐原さんとはご一緒出来ませんわ。」

 

八幡「あぁ~悪いな。また今度来てくれ。それか、俺と3人でもよければ食べるか?」

 

桐原「はぁ?何でお前なんかとこの僕が一緒に昼を食べないといけないんだい?僕は狂三先輩と一緒に食べたいんだよ。さっさと席をどけてくれないかい?」

 

 

あろう事か、八幡さんに対してあるまじき態度を取ったのです。しかも敵意丸出しで、ですわ。八幡さんが何かをしたわけでもないのに。

 

 

八幡「いきなり随分な態度だな………悪いが席を譲るつもりは無いぞ。此処は俺の席だからな。」

 

狂三「そうですわ。それに今の態度、いただけませんわ。貴方は八幡さんの後輩ですのよ?後輩としての態度がなっていないのではなくて?」

 

桐原「………おい、名前はなんていうんだい?」

 

八幡「人に名前を聞く前に自分から名乗るって教わらなかったのか?」

 

桐原「っ!調子に乗らないでもらえ「調子に乗ってるのはテメェだろ、何様だお前?教室に突然来たと思ったら席をどけろだの名前はなんだのと、人としてどうなんだよ。」こ、このぉ………!」

 

 

一触即発の雰囲気に似つかわしくない予鈴が鳴り響きましたわ。どうやらお昼時間が過ぎてしまったようですわ。せっかくの八幡さんとの時間が………とても残念ですわ。

 

 

八幡「………教室に戻ったらどうだ?昼飯まだなんだろ?急いで戻って食った方がいいぞ。」

 

桐原「うるさい奴だな。そんなの僕の「鈍い奴だな。さっさと出てけってのが分かんねぇのかクソガキ。目障りだからさっさと失せろ。」っ!!?」

 

 

八幡さんが少し彼を威圧しただけで気圧されていますわ。この時点で彼は口先だけの方だと言うのが分かりますわ。

 

 

桐原「ふんっ!次は君が居ない事を祈るよ。時崎先輩、ではまた。」

 

時崎「もう来ないでくださいまし。」

 

 

ーーー回想終了ーーー

 

 

こんな出会いをしてからというものの、1ヶ月以上も絡まれていますの。しつこいというか執着心が凄いというか、粘着質というか、本当に嫌になりますわ。

 

 

 

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