やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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タイトルが他に思いつかなかったから、今までと似たような感じになってしまった………


悩みと出会い

 

 

八幡side

 

 

………さて、公園から帰って今は家に戻って自室に篭っている。何故かと言うと、俺の周りに居る女達についてだ。この短い期間で俺は色んな女から告白やキスをされた。今日の狂三は勿論だが、その他にも有栖、夜架、姉さん、カナエ、しのぶ、雪乃、陽乃、分かっているだけでも8人はいる。俺は今まで気付かなかったが、今日の狂三の態度で分かった。正直な話だが、俺に好意を抱いてくれている女がこんなに居たなんて思ってなかった。

 

狂三と有栖、姉さんは最初から好きとは言ってくれていたが、友達や弟として好きなのだと思っていた。無論他の奴等もだ。だがそれにしては近過ぎる距離に過剰なアプローチだなぁとは感じていた。

 

けど違った。言わなかった奴も居るが、今名前が上がった奴等は全員、俺の事が好きなのだと。自意識過剰にも思えるだろうが、それくらいの事なのだと思う。でなければこんな事は起きないだろうし、起こらないと思う。

 

男として嬉しい限りだ。これだけの女に、しかも全員がかなりのルックスだ。だが俺には誰をどう選んで良いのか分からない。皆俺にとっては少なくとも手放したくない存在だと言える。その中から1人選ぶなんてのは至難の技だ。難し過ぎる………母ちゃんからは『アンタの好きなように選びなさい。』とは言われているが、こんなに居ては選びようが無い………こんなに葛藤したのは初めてだ。

 

 

八幡「………もう22時か。部屋に4時間も篭ってたのかよ。飯は………そういや食ってきたんだ。」

 

 

………気分を変えて居間にでも行くか。

 

 

ーーー居間ーーー

 

 

八幡「ふぅ………」

 

八千代「八幡、やっと降りてきたの?小町が心配してたよ?『お兄ちゃんが今日はご飯いらない。』って言いながら不安そうな顔してたんだよ。」

 

八幡「そうか、分かった。明日小町に謝っとく。」

 

八千代「そうしなさい。」

 

 

………親父と母ちゃんってどんな風に出会ったんだろう?親父は比企谷組の息子がから分かるが、母ちゃんは?普通の家の人だったのか?

 

 

八千代「どうかした?私の方ジッと見て。なんか珍しいものでもあるの?」

 

八幡「いや、そうじゃなくてよ………親父と母ちゃんってどんな風に出会ったんだろうなぁ〜って。」

 

八千代「そうね………まぁ一言で言うなら涼が私に猛アプローチしてきたのよ。」

 

八幡「え、親父が母ちゃんに?」

 

八千代「そっ。今の八幡と同じだけど、涼って学生時代の時は物凄い周りの女からモテていたのよね。同級生から年下年上まで幅広くね。まさに今のアンタと同じような感じね。」

 

八幡「俺の事はいいんだよ……じゃあ母ちゃんも親父に?」

 

八千代「ううん、私は逆。涼に興味なんて微塵も無かったわ。八幡に私の事はあまり話してなかったけど、私は広橋家っていう鎌倉時代からある由緒正しい名家の生まれなの。当然今となっては羨まれる程の家柄じゃないけど、財産なんかもあって結婚とかそういう話とかも珍しくなかったわ。」

 

 

母ちゃんってそんな家の出身だったの?それが今は極道?え?何やったらそんな風になるの?

 

 

八千代「涼はモテていたにも関わらず、学校で大人しくしていた私に何度も話しかけて来たのよ。他の女の色目なんて全く気にしないで。さっき言ったけど、私は涼に興味無かったから適当にしてたわ。けどこの後のきっかけで、私は涼に恋をしたの。」

 

 

おっ、こっからか!

 

 

八千代「私は帰る途中、一軒家を見ながら帰るのが好きだったから、よく住宅街を歩いて帰ってたのよ。その途中でガラの悪い人達に捕まっちゃって、逃げられなかったのよね。そんな時、涼がその人達と喧嘩して追い払ったのよ。ボロボロになりながらもね。確か………」

 

 

ーーー回想ーーー

 

 

八千代「あの、大丈夫?」

 

涼「ん?あぁ広橋、カッコ悪りぃとこ見せちまったな。いやぁ〜とっとと追い払うつもりだったのによ、人数が人数だからよ〜へへへ……いっつ!」

 

八千代「でも……何で?」

 

涼「ん?」

 

八千代「何で私を助けたの?ただのクラスメイトでしょ?それに「何バカな事言ってんだよ。」え?」

 

涼「惚れた女を助けるのに、理由なんかいらねぇだろ。どんだけ殴られようが蹴られようが、惚れた女は必ず守る。俺ぁ何度だってお前を助けるぜ。惚れちまったからな!」ニカッ!

 

八千代「っ!!/////」

 

 

ーーー回想終了ーーー

 

 

八千代「っていう事があったのよ。私と涼の出会いって別に何でも無かったんだけど、今思えば私は涼に興味が無くて良かったんだと思ってる。だってそうじゃなきゃ、涼を今でもこんな風に愛せてるか分からないから。」

 

八幡「………」

 

 

親父と母ちゃんってそういう風に出会ったのか……しかし親父って一途だったんだな、少し意外だ。

 

 

八千代「それで?そんな事を考えてたって事は、アンタも恋路で絶賛お悩み中ってわけよね?」

 

八幡「うぐっ………まぁ、な。」

 

 

さ、流石は母ちゃんだ………鋭い。

 

 

八千代「やっぱりね……ほら言ってみなさい。言うだけならタダなんだから。それに、息子の悩んでる顔程つまらないものなんてないからね。」

 

八幡「うるせぇよ……って言いたいところだが、今は母ちゃんの力も借りたいところだ。実は……」

 

 

俺は母ちゃんに今俺が悩んでいる事を包み隠さずに全て話した。勿論母ちゃんは終始真剣な表情で聞いてくれた。こんな悩み、俺個人の問題なのにって思ってるが、今はどうしても答えが出ない。答えやヒントなんて期待してないが、母ちゃんなりの思った事を聞いてみたい。

 

 

 




因みに広橋家の事ですが、今実在しているかどうかは分かりません。ただ調べて『これ良いなぁ〜。』って思っただけですから!
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