八幡side
家に帰った後、俺は特に何もする事無く居間で寛いでいたが、親父は電話を取り出して家に集まるように招集をかけていた。誰にかけていたかは分からないが、母ちゃんと俺もそれに参加させるみたいだ。まぁ親父の事だから、十中八九さっきの幹部会の事だな。飯渕さんのことで話すんだろうな。
ーーー30分後ーーー
部屋には現直系の比企谷組出身の上層幹部が揃っていた。時崎組、胡蝶組、白石組、夜忍一派の組長と若頭が集合して待っていた。
狂四郎「おう、さっきぶりだな兄弟!若頭の代わりに狂三を連れて来たぜ。お前んところの組にも把握してる奴が1人は欲しいだろ?」
八幡「あぁ、悪い。」
カナエ「八幡さん、今日は私達胡蝶組の人間を組に入れてくれるまでは帰りませんからねっ!八幡さんのお部屋に泊まってでも居座りますからねっ!」
しのぶ「姉さん………けど八幡、姉さんの言う通りだと思って。ちゃんと胡蝶組の私達を受け入れてくれないと、私達も安心出来ないから。」
闇烏「ふむ………八幡よ、こういうのは早い方が良いと思うぞ。面倒事は早めに片付けておくに越した事はない。」
八幡「………そうですね。」
カナエ「あぁ〜!八幡さん私達の事面倒だって思ってたの〜!?」
八幡「いや、思ってないから。深読みし過ぎだ。」
白石「しかし、カシラは何処にいんだ?呼んでおいて居ねぇって………」
八千代「悪いねアンタ等。忙しいのに急に呼びつけたりしちゃって。涼も何か考えての事だとは思うんだけど………」
闇烏「いえ、謝る必要はございません、姉さん。我らは元々カシラの組に居た元子分。そして今も変わらぬ親子の関係……命令とあらばいつでも駆けつけましょう。」
闇烏の叔父貴の忠誠心溢れる言葉を聞いていた直後、襖が開いて親父が入ってきた。
涼「おう、悪いなお前等、突然呼びつけたりしてよ。早速本題に入るが、今日のあの坊ちゃんの事だ。お前等はどう思う?」
カナエ「見た目は良い人そうなんですけど、何だか信用ならないっていうのが第一印象でした。」
闇烏「あの場で直系組長全員を相手に一歩も引かなかったのは評価出来る。中々に豪胆なのだと感じた。ただ、拙者個人の意見としては見返りが出来るのかどうかも分からない賭けには乗りたくはないのが、正直な感想です。」
白石「俺は最初から奴は気に食わないですよ。会長の客とはいえ、土足で上がり込んできただけでなく、仮の組長にまでなって、何だか知らねぇ研究の為に金使わせろなんて、図々しいにも程がある!」
狂四郎「俺は特に何とも思わなかったが、今のところは飯渕が結果を残す残さないで決めようと思ってますよ。全ては結果ですからね。」
涼「そうか………八幡、お前はどうだ?」
八幡「………よく分からないが、あの人の目は正直に物を言っていなかった気がする。」
狂四郎「どういう事だ?」
八幡「頼みに関しては本気で言っていたとは思う。だが、それはあくまでも表面上の話。それに皆さん、奴の仕草に何か気付きませんでしたか?」
カナエ「………えっと、何に?」
この様子だと気付いてないな。それに親父も気付いてなさそうだ。
八幡「あの飯渕って男、入る時も俺達に挨拶する時やお願いをする時だって、1度も俺達に向かって頭を下げてないんですよ。」
狂四郎「っ!!」
闇烏「確かにっ……!」
カナエ「そうだわっ!あの人のお辞儀、1度も見てないわっ!」
八幡「俺達の世界では上に噛みついたらおしまいですが、礼儀のなってない奴も然りです。あの飯渕って男は外様のクセして、俺達には軽い挨拶をしたようなものです。もっと砕いて言えば、新入社員の奴が『うい〜っす今日から配属されました○○っす!お願いしや〜すっ!』みたいな挨拶ですよ。」
涼「ほう………よく見てんじゃねぇか。流石は俺の息子だ、良い目を持ってるな。」
白石「ヤロォ………!」
だがそれに今気付いたとしてもどうしようも無い。挨拶も碌に出来ない失礼な新参者で終わる。
八千代「けど結局どうするの?気に食わないのは分かったけど、上納金を減らすわけにはいかないでしょ?減らしたら本家の人達がすぐに調べるからバレバレよ。」
涼「あぁ、問題はそこだ。いきなり投資するったってどのくらいかも分からねぇのに投資もクソもねぇってんだ。そんなに掛かるのか?たかが1つゲームを作るのによ。」
狂四郎「狂三、お前は最近のゲームとかってなんか分かるか?」
狂三「いえ、私はそのような物には興味はありませんから。八幡さんが興味を持たれたのなら私もやりたいとは思いますが。」
相変わらずの俺基準なのな。
カナエ「結局、今は動きようが無いって事ですか、涼さん?」
涼「すげぇ納得いかねぇがその通りだ。お前等も少しだけ気を配っておけ。なんか分からねぇが、あの坊ちゃんがヤバい事考えてそうな雰囲気あるからよ。」
白石「カシラ、もしソイツが妙な真似をした時は会長の判断無しでもやっちまっても良いですよね?」
涼「………顔はやめろよ、ボディにな?」
白石「へへっ、なら問題無いですね。」
いや、やる気満々でしょう?白石の叔父貴殴る気満々でしょう?指パキポキ鳴らしてるんですけどっ!?
少し難しくなってきましたが、頑張ります!
次からは少しだけ内容を進めていきますので!