やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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謎の流行ゲーム

 

 

八幡side

 

 

幹部会のあった日から1ヶ月が過ぎて、割と平穏な日々を送れている。組の運営についても問題は無いが、その金があの野郎(飯渕)に使われていると思うと少し苛立ちを感じる。だがそれも仕方のない事、爺ちゃんの……会長からの命令だしな。それと最近ではかなり流行ってるバーチャルゲームがあって、それにのめり込んでる奴等も多いそうだ。中には数日間も中で過ごしている奴も居るようで。俺にはよく分からないけどな。そしてこのゲーム、開発したのが飯渕の所属している会社らしくて、売り上げも鰻登りになっている。

 

なんか妖精の国のゲームみたいだが………正直、やりたいとは思わない。現実との区別がつかなくなったら嫌だしな。ないとは思うが。だがそれに伴って妙な事も起き始めていた。

 

 

「ねぇねぇ、また出たんだって!ゲームからログアウトしないで出てこない人が!これで120人目だってよ!ヤバくね!?」

 

「マジか!どんだけ面白いんだよそのゲーム!俺もやりてぇなぁ……あ〜ぁ、朝に並んで買っとけば良かった。」

 

「マジそれな!中古品出たら買うか!」

 

「けどハードもいるんだろ?そしたら出費とんでもねぇな………」

 

 

さっきのゲームが発売されてから売上が立ったのも事実だが、そのゲームにハマり過ぎてそのままやりっぱなしの奴が急増してきていたのだ。この短い期間でもう120人だった。だがおかしな点もある。このゲームの人気は確かに絶大なものでゲームに入ったまま出てこないって奴も居る。その中にはゲーム実況者や成人して働いている人、学生と色んな年層で人気だが、学校や仕事、活動を放り出してまでのめり込むか?

 

 

実際に家族や会社からその報告があって、そのゲームに問題が無いかを映像ありのチェックをしてもらったところ、特に問題は無かったと報道もされている。

 

 

八幡「なんかピリピリしてきたな……」

 

狂三「そうですわね。この学校の生徒にもゲームから出てこない生徒が居るみたいですわよ。」

 

八幡「マジか?夢中になるにしても範囲を超えていると思うぞ?ここまでになるものなのか?」

 

 

大半の連中は『ヤバイくらい面白い!』で片付けているんだろうが、親や家族からの目線からすれば異常だと感じるのだろう。寧ろ俺も異常に感じている。全国でこんな事が同時に起こる事ってあるか?

 

 

ーーー放課後・商店街ーーー

 

 

八幡「うわぁ、並んでんなぁ………ていうか店に置いてあんの?」

 

 

俺が視察にと思って街にあるゲーム売り場には長蛇の列が出来ていた。殆どが今やってるゲーム目的だろうな。噂も気にせずにゲームを買う気になれるとは、その肝っ玉には恐れ入るよ。

 

 

「ですから、結構だと「そう言わずに。是非とも1度だけプレイしてはいただけませんか?」………」

 

 

ん?何だ押し売りか?ってアイツは……飯渕っ!それに有栖もっ!

 

 

有栖「私はゲームには興味無いと言った筈です。なのでお断りします。」

 

飯渕「そういうわけには!坂柳組長には上納金でお世話になっている身、なのでご令嬢の貴女にもこちらをプレイしていただきたいのです。」

 

有栖「人の話を聞いて「ウチのモンに何の用だ?」っ!八幡さんっ!」

 

飯渕「君は………あぁ、確か比企谷組の若頭でしたね?」

 

八幡「あぁ、比企谷八幡だ。」

 

飯渕「改めて、飯渕伸之です。比企谷さんもいかがですか?こちらの「その前にこちらの質問に答えてもらう。有栖に何の用だ?」……用、とは?」

 

八幡「何故、受け取りを拒否している有栖に押し売りをしてまで勧めたがるのかを知りたい。」

 

飯渕「別に理由はありません。ただ、皆様には大変お世話になっていますので、その恩返しにと思っているだけですよ。」

 

八幡「押し売り、がか?」

 

飯渕「少し熱くなってしまいまして……自分の悪い癖です。どうしてもやってもらいたい、やってほしいという思いが強くなって、このような形になってしまう事が多いのです。」

 

八幡「……とにかく、有栖は拒否してんだ。そういう強引なやり方はやめてもらおう。他にも客は山程居るんだ、そいつにやったらどうなんだ?」

 

飯渕「……そうですね。坂柳さん、先程はすみませんでした。」

 

有栖「………いえ。」

 

飯渕「では、私はこれで。」

 

 

そう言って飯渕は店内へと戻って行った。アイツ外に出てまで売りに来るってどういうつもりなんだ?

 

 

有栖「すみません八幡さん、助かりました。」

 

八幡「いや、俺もゲームの様子が気になったからな。たがまさかこんな強引な事までしてるとは思ってなかった。いきなりか?」

 

有栖「はい、通りかかったところを急に。ですがおかしいですね、どうしてここまで売れているのにも関わらず、押し売りをするのでしょうか?」

 

八幡「あぁ、そうだな………」

 

 

八幡sideout

 

飯渕side

 

 

「「「お疲れ様でした〜!!」」」

 

 

ふぅ〜売り上げは上々だ。このまま行けば1,000万も目じゃない。良い調子だ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飯渕「あのクソガキっ!!」

 

 

僕の邪魔をしやがって!!千葉仁堂会の大幹部の若頭だか何だか知らないが、販売催促の邪魔をしやがって!!あの子娘もそうだ、素直に受け取っておけば良いものをっ!!

 

まぁいい……僕のゲームを欲しいって奴は幾らでも居るんだ。ソイツ等に手伝ってもらう事にしよう。

 

 

けど、僕の邪魔をした君だけは許さないよ比企谷八幡君。相応の裁きを受けてもらう。

 

 

 





ゲームタイトルは普通に『ALO』でも良いんでしょうが、なんかそれだと完全にパクリになってしまうので、あえて出してません。

※本当はただ思いつかないだけなんです。それにそのアニメのキャラを使っておきながら何言ってんだって話ですよね、ごめんなさい。
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