やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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守られる八幡

 

 

八幡side

 

 

八幡「そうか。とうとう出たか………」

 

有栖『はい。私のクラスにも4名出ました。組のグループで計算するならα4名、β2名、γ6名、δ8名、合計20名です。』

 

八幡「全体の人数が160人だから、約2割がやられたって事になるな。しかしマズいな、今更命令を出したところで意味なんて無いだろうし……」

 

有栖『八幡さん、私から伝えておきます。各グループの代表に八幡さんの意向を伝えて対策を練るようにしますので、ご指示を。』

 

八幡「分かった、じゃあ……」

 

 

マズい事になった、ウチの組にまで被害が出てきた。この被害がさらに拡大したら、俺の組は動かせなくなる。その前に何とかしねぇと………

 

 

八幡「っていう風に伝えてくれ。恐らくだが、そのゲームの殆どが匿名で届けられているものだと思う。もしそうだったら開封しないで取っておくようにとも言っておいてくれ。」

 

有栖『分かりましたわ。では八幡さん、私はすぐにお伝えしますので、失礼します。』

 

八幡「あぁ、頼む。」

 

 

そして電話は切れた。兎に角、今は被害を抑えねぇと。組の中で広げたら………活動の範囲も狭まる。

 

 

雪乃「今のは?」

 

八幡「ウチの組の奴からだ。組員がその被害に遭ってゲーム内に閉じ込められた。だから今は今後の対策とゲームはやらないようにって伝えた。」

 

狂三「有栖さん達ですわね?大丈夫でしょうか?」

 

夜架「八幡さん、私が試しに中へ「やめろ。俺の身代わりでやるって言うのならリスクがデカ過ぎる。」やはりそうですか………」

 

 

こうなったら俺らもゲーム会社に問い合わせるか?けど殆どの連中がそうやって同じ返答になって帰ってきてるから、あんまり期待は出来ない。

 

 

めぐり「比企谷君………」

 

八幡「クソッ、見えない敵ってのはやりにくいもんだ、本当に。」

 

 

ーーー放課後ーーー

 

 

八幡「狂三、夜架、すぐに帰るぞ。調べたい事が山積みな事だし、お前にも頼みたい事がある。」

 

狂三「はい、すぐに帰りましょう。」

 

夜架「いつでも支度は出来ていますわ。」

 

八幡「よし、じゃあ「比企谷、どうやらすぐには帰れなさそうだぞ……」……何?」

 

「昼休みの新聞部の奴等、校門前に張り付いてる……多分、お前が狙いだと思う。」

 

「ほら窓から見てみなよ、アレ!」

 

 

俺は言われた通りに窓から校門前を覗き込んでみたが、確かに張り付いてる。しかも強引に突破も出来ないようにしながら、微妙な間隔まで開けて。

 

 

八幡「クソッ、最近は邪魔されてばかりだ。」

 

夜架「どう致します?このままでは時間が勿体ないです。八幡さんのやりたい事もこのままでは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉山「比企谷君、俺に任せてくれ。」

 

八幡「っ!葉山………」

 

葉山「流石に新聞部のこの行為は度が過ぎていると思ってる。だから君を守るよ。」

 

「けどどうやって?」

 

葉山「簡単だよ。俺達が比企谷君の盾になればいいんだ。所謂ボディガードだよ。比企谷君に近付く人が居れば、それを阻止する。そしてそれを校門から出るまで、もしくは新聞部がやらなくなるまでそれを続ける。どうせこのゲームのせいで学校の部活はどれも休みだからね。やっているのは新聞部と放送部くらいだ。」

 

戸部「そういうわけだから、ここは全力で比企谷君を守るっしょっ!!」

 

大岡「だな。比企谷は俺と隼人君で守る。」

 

大和「じゃあ俺は時崎さんを守るぜ、戸部は羽々斬さんを守れよ。」

 

戸部「了解っしょ!」

 

葉山「待て、男だけだと不安だ。念の為に2人には優美子と結衣と姫菜もつけよう。」

 

三浦「隼人がそう言うんだったら、私は時崎さんを守るし。」

 

結衣「じゃあ私は羽々斬さんを守るよ。」

 

姫菜「じゃあ私もそうするよ、結衣だけじゃ不安だからね。」

 

隼人「もう1人女子が欲しいけど、流石に「ならあたしがやるよ。」え……か、川崎、さん?」

 

沙希「比企谷と時崎には貸しがあるからね、あたしもやるから。時崎さんを守る。」

 

狂三「ありがとうございます。」

 

葉山「よし、これだけ居ればなんとかなるな。比企谷君、すぐに行くのかい?」

 

八幡「………あぁ、すぐに帰りたい。済まないが、済まないがよろしく頼む。」

 

 

八幡sideout

 

ーーーーーー

 

 

ーーー校門前・中庭ーーー

 

 

「……まだ通ってないよな?」

 

「あぁ、通ってない。塀の辺りにも逃さないように見張りをつけてるから、万が一もあり得ない。」

 

「だよな。流石に……っ!おいアレ、そうじゃないか?比企谷八幡じゃね?」

 

「ん?………おっ、そうだ!アイツだ!」

 

 

新聞部の部員数は割と多い。15名以上20名未満といったところだろう。その全員が校門前に張り付いて八幡を待っていたのだ。

 

 

「よし、お前達行くぞ。」

 

「「はい!」」

 

 

1人の男子と後輩の男子2人が八幡に向かって走って行った。

 

 

「比企谷八幡、新聞部の者だ。少し取材させてもらってもいいか?」

 

八幡「………」

 

「無視は良くないと思うぞ、比企谷。」

 

「そうっすよ比企谷先輩。」

 

「少しだけ時間もらうだけなんですから。」

 

 

ガシッ

 

 

「へ?」

 

葉山「悪いけど、比企谷君は急いでるんだ。邪魔をしないでもらえるかな?」

 

「は、葉山先輩……」

 

大岡「そういうわけだから、そういうのはやめてくれないか?」

 

「な、何だよ急に!?俺等はただ取材に「比企谷君は急いでるって言ったよな?取材なんてしてる時間はねぇの。分かるか?」ちょ、押す事無いだろ!」

 

大岡「ならその取材をやめろよ!」

 

葉山「君達の行動は目に余る!流石に見過ごせない!今すぐやめるんだ!」

 

 

段々と騒ぎが大きくなり始めた。葉山と大岡も必死に止めてはいるが、諦めの悪い新聞部3人は2人をどうにかしようと躍起になっていた。

 

 

八幡(………悪い、お前等。折角守ってもらってんだけど、もう我慢出来そうにねぇわ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡は遂に我慢出来なくなり、葉山と大岡の隙間から手を伸ばし、抑えている2人の頭を鷲掴みにしていた。

 

 

「「え?」」

 

 

葉・大「っ!?比企谷君!?」

 

八幡「悪い、なんかもう我慢ならねぇわ……よぉ、取材だってな?受けてやるから質問しろよ、んで何だ?」

 

 

八幡はそのまま指に力を入れた。八幡の握力は高校生の平均を軽く超えており、高校生の平均握力が約35〜45kgなのに対して、八幡は78kg……つまり約80kgなのだ。そんな握力の持ち主に頭を鷲掴みにされて力を入れられると………ただただ痛みにもがくだけしかできないでいた。

 

 

八幡「人の気も知らねぇでよぉ………書くなら書けや、『校門前で生徒に暴力を振るう男』ってよ。ただし忘れんなよ?テメェ等が下校中の生徒を邪魔してんだ、その中でどっちを味方するのかもよく考えて書けよ?俺はそんな評価はどうでも良いが、もしまた邪魔をしてみろ、次は脇腹を掴んでやるよ。」

 

 

八幡のあまりの威圧にたじろく新聞部。そのあまりの物言いにと同時に瞬時に察していた。この男は本気なのだと。

 

 

八幡「葉山、大岡、悪いな。せっかく守ってもらってたのによ。」

 

葉山「………いや、大丈夫だ。」

 

 

八幡とその一行はそのまま校門を出て帰路に着いた。その後の新聞部はまだ学校に残っている生徒から白い目で見られており、学校中の信頼を一気に落としたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪乃『八幡君!!姉さんが………姉さんがゲームに入ったまま目を覚まさないのっ!!!』

 

 

 

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