やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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現状

 

 

八幡side

 

 

俺は今、バイクで雪ノ下邸に向かって走らせている。まさか陽乃がゲームの中に行っちまうなんて………一体何で?陽乃が進んでゲームをする奴とは思えない。いや、今は考えるのをよそう。とりあえずは雪ノ下邸に急ぐ!

 

 

ーーー雪ノ下家ーーー

 

 

都築「おぉ、比企谷様っ!」

 

八幡「ご無沙汰してます都築さん、連絡を受けてきました!陽乃は?」

 

都築「寝室に居らっしゃいます。中には奥様も居らっしゃいますので、ご案内いたします、此方へ。」

 

 

ーーー陽乃の部屋ーーー

 

 

都築「奥様、比企谷様がお見えになりました。」

 

秋乃『っ!お通しして!』

 

都築「はっ、失礼いたします。」

 

八幡「お邪魔します、雪ノ下さん……陽乃。」

 

 

陽乃の部屋に入ってベッドに目をやると、そこには顔全体を覆うような機械をつけて目を瞑っている陽乃の姿があった。

 

 

秋乃「今日は午前の講義だけだからすぐ帰ってきたのです。そして先日購入した今流行のゲームを体験してみると言ってそのまま………もう6時間はこの状態で………」

 

都築「奥様………」

 

八幡「………」

 

秋乃「陽乃はこんなに長時間、何かに没頭するような子ではありません。ちゃんとメリハリのつけられる子です。そんな子が長時間この中に居るのはやはりおかしいです。」

 

八幡「………雪ノ下さん、実は昨日こんな事が自分の家でありまして………」

 

 

俺は雪ノ下さんと都築さんに匿名でこのゲームソフトとハードが送られてきた事とその販売元の会社の関係について話した。

 

 

秋乃「そんな事が………」

 

八幡「なので今日の学校の昼休みに自分と自分の組の若頭と護衛役、雪乃さんと元生徒会長の5人とで、もしそのゲームが届けられたら触らず、やらないようにすると決めていたんです。けどまさか、こんな事になるとは……」

 

秋乃「………では、雪乃は無事なのですね?」

 

八幡「はい。今こっちに向かってるって連絡があったので、すぐに来るとは思いますが。」

 

秋乃「……兎に角良かったです。比企谷さん、貴方はこの現象をどう思いますか?全国で今現在200人にも及ぶ人がこのゲームの中から出てこられない現象について。」

 

八幡「確実に裏で何かあると思います。若い層が1番多いですが、会社に入って職に就いている人達まで何日もゲームの中に居るのは不自然です。」

 

都築「そうですね。ましてやこの関東内が1番多く被害が出ているのも気がかりです。なぜ昨日から今日にかけて被害が人数が増えたのか、それもまた謎ですね。」

 

八幡「えぇ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪乃「姉さんっ!!!」

 

秋乃「雪乃っ!無事でしたか!」

 

雪乃「母さん……私は大丈夫よ。それよりも……」

 

秋乃「えぇ、陽乃は中に行ったままです。」

 

雪乃「………姉さん。」

 

八幡「………雪ノ下さん、少しお話がしたいのですが、お時間よろしいでしょうか?雪乃さんも、姉があんな状態になって頭が混乱していると思いますし……どうでしょうか?」

 

秋乃「………そうですね。私も1度この状況を整理がしたいです。都築、雪乃をお願いします。」

 

都築「かしこまりました。」

 

秋乃「では比企谷さん、こちらに。」

 

 

ーーー応接室ーーー

 

 

秋乃「それで、どう思われますか?」

 

八幡「………陽乃さんがこうなったのは恐らく偶然だと思われます。発売されてから購入した人は今のところ3,000人は超えています。その中から無差別に選ばれたとしか考えられません。俺の組のような事例が無ければの話ですが。」

 

秋乃「そうですね……でなければ匿名の手段を使ってまでゲームを送ってくるとは思えません。止める手立ては無いのでしょうか?会社に発売を中止させるとか。」

 

八幡「それこそ無駄でしょうね。待ちに待ったVRゲームです、それが販売中止にでもなったら、世間から大打撃を喰らいますよ。それに会社を叩くのも無駄でしょう、この前その事で開発会社でちゃんとゲームの起動と終了が出来るのかをその場で検証して問題無い事を明らかにしていますからね。それこそ怪しいとは思いますが、会社側は受けてはくれないでしょう。今も殺到してるみたいですからね。」

 

秋乃「せめて陽乃が無事な事さえ分かれば……けれどそもそもの話、どうしてこのような事が起きているのでしょうか?このような事が起きれば、早急に問題点を改善するのが当たり前。なのに運営側はそれを直す気配すらありません。」

 

 

………確かに妙だ。この騒動が起きて1週間は経つが、その1週間が過ぎても改善が見られないし、ゲームに入ったままの連中が目を覚ます気配も無い。

 

 

八幡「………今携帯で調べましたが、こういう事態が起きた時は、1度サーバーを落として点検をする為、プレイヤーはゲームから出る事(ログアウト)をしなければならない。これって………」

 

秋乃「運営側が何かを隠している、という事ですね。その可能性が見えてきました。」

 

八幡「けど何を………」

 

 

………飯渕に直接聞くか?だがこのままじゃラチが開かない。俺等も行動に出ないと、この先もっとゲームから出てこない奴等が増えるぞ!

 

 

 

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