八幡side
雪ノ下さんと話をしてから数十分、めぼしい案も浮かばずに時間だけが過ぎていく………雪ノ下さんがテレビをつけてニュースを見たところ、また数が増えていた。その数は200人から234人に増えていて、今日の17時の時点で売上が立っているのは500部。時間が経過すればする程、その数は増えていくだろう。
………カナエにも連絡を取ってみるか。
pipipi‥pipipiっ!
カナエ『もしもし、八幡さん?』
八幡「あぁ、無事か?」
カナエ『えぇ、私達は大丈夫よ。柱の皆も全員。けど、何が起きているのかしら………』
八幡「俺にも分からん。外しても意識が戻らないみたいだしな。運営にもその事で電話が殺到しているみたいだ。早く元に戻せって。」
カナエ『………八幡さん、少し思いついた事があるのだけど、いいかしら?』
八幡「ん?何だ?」
カナエ『それは【ピンポーン】あら?』
八幡「あぁ、気にしなくていいから続けてくれ。それで?その思いつい「奥様、飯渕様という方が奥様と面会がしたいと。」………何?」
カナエ『?八幡さん、どうしたの?』
八幡「悪い、切るぞ。」
飯渕だと?あの野郎何で此処に………まさか、陽乃か?だがどうやって居場所を突き止めた?雪ノ下建設とも何かしらの関係が?
八幡「雪ノ下さん、奴とは何か関係が?」
秋乃「?お知り合いですか?」
八幡「………いえ、何でもありません。」
執事「奥様、いかがなさいますか?」
秋乃「………お通しして。」
執事「かしこまりました。」
許可が得て数分後………
飯渕「失礼します……っ!君は比企谷君、何故君が此処に?」
八幡「俺はこの会社と深い関係がある、ただそれだけだ。気にするな。」
飯渕「では何故この席に?」
八幡「俺も席を外そうとは思っていた。だが社長が俺も同席して欲しいって仰ってな、だから此処に居る。別に俺の事は居ない奴だと思ってくれて構わないから、話を進めてくれ。」
飯渕「………(進められるわけないだろう!!このガキッ、どこまでも僕のやりたい事の邪魔をしやがって……だがまぁいい、今回の仕事に関しては簡単だ。)」
秋乃「それで、本日はどのようなご用件ですか?」
飯渕「えぇ、実はそちらの娘さんの事なのですが、今現在ゲームの中だとか。」
秋乃「………何故それを?」
飯渕「私も研究者の端くれ、ご令嬢とよく似たアバターを見かけたものですから。」
………いや、嘘だな。最近の動画投稿サイトを見たが、どれもオリジナルのアバターだ。逆に本人に似せるように作る事も出来なくもないが、それだと現実の金で色々なパーツを買わないと出来ないらしい。陽乃の端麗な顔を既存のパーツで出来るとは思えない。パーツどんなのあるか分からないから、一存には不可能とは言わないけど。
飯渕「それで心配になったものですから、千葉県有数の病院である、千葉大学医学部附属中央病院に入院させてはと思い、伺いました。」
秋乃「そうですか、ですがそのお話はお断りさせていただきます。」
飯渕「えっ!?」
秋乃「家の娘は今日なったばかりです。ですのでその処置は1週間前にゲームの中に居る方達へ回してください。陽乃は家と良好な関係を持っている病院にいただける予定ですので。」
飯渕「し、しかしですね「2度は言いません。それからお1つ申し上げます。初対面の方に、そして1度も行った事の無い病院に娘を預けるなんて危険な真似は出来ません。私からは以上ですが、そちらのお話は以上ですか?」………えぇ、もうございません。」
秋乃「そうですか。では玄関までお送りして。」
執事「かしこまりました。」
飯渕は立ち上がると、不満そうな表情を隠さないままこの部屋を後にした。
秋乃「はぁ………まさかあのような人が今回のゲームの開発をしているだなんて。」
八幡「人となりはどうでした?」
秋乃「私から言わせてみれば、陽乃の足元にも及びませんね。まず第1に顔を隠せていません。下心が丸見えです。下卑た表情もしていました。第2に礼儀もなっていません。あれでは受けられるものも受けられませんね。最後に彼の人間性です。私はあのような人に娘を任せたくありません。」
八幡「俺も雪ノ下さんの立場だったら、あんな胡散臭い奴はごめんですね。」
秋乃「比企谷さんもですか、気が合いますね。」
八幡「そうですね。ですが、今後はどうしましょう?時間の問題もあります。時間が掛かれば掛かる程、動いていない人体の筋肉や器官は弱っていきます。このままだと陽乃さんを含めた今ゲームをしている240人はリハビリ生活確定です。」
秋乃「せめて何か有力な情報があれば………」
情報………ハッキングでも出来ればいいんだが、そんな事が出来る奴は………あっ!!居たぁ!!!
八幡「秋乃さん、もしかしたら上手くいくかもしれません!」
秋乃「っ!本当ですか!?」
八幡「はい!今日はこれで失礼します!色々と準備とか作戦を練りたいので。」
秋乃「分かりました。それと比企谷さん、私に出来る事があればお電話を下さい。いつでもお待ちしております。」
八幡「ありがとうございます。ではこれで失礼します。」
よしっ、早速準備と人材確保だっ!
飯渕、気持ち悪っ!!!きもっち悪っ!!!
うぉえっ!!! _| ̄|○、;'.・ オェェェェェ