やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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作戦の始まり

 

 

八幡side

 

 

ーーー千葉仁堂会本部・一室ーーー

 

 

修作『八幡、八千代さん。今回の幹部会では若頭やそれと同等の者達の同列は許可してはおらん。故に2人は今回の幹部会には参加出来ん。じゃが一室設けよう。その部屋で幹部会の様子を見て欲しい。』

 

 

昨日話した後すぐに爺ちゃんは本部の構成員に幹部会を開く事を伝えた。そしてその翌日に直系幹部全員を集めての会議となる。まぁ緊急というのも議題は飯渕の一件ただ1つなんだけどな。

 

 

八千代「八幡、上手くいくかしらね?」

 

八幡「そこは親父達のトークセンスによるだろう。多分だけど、飯渕は何が何でも金を貸し続けろって言うと思うぞ。ウチみたいな金蔓、他に居るとは思えないからな。知らんけど。」

 

八千代「そうね……上手くいくと良いんだけど。」

 

 

八幡sideout

 

涼side

 

 

修作「皆、よく集まってくれた。今回は儂の裁量でこの緊急幹部会を開いたが、その件について早速話そう。飯渕君。」

 

飯渕「はい。」

 

修作「売れ行きの方はどうかね?」

 

飯渕「はい、順調ですよ。今現在で約3,900部程売れています。このまま順調に行けば3,200万円の売り上げとなるでしょう。」

 

修作「うむ。順調なところでお主に報告じゃ。実はのう、我々の事情で金を貸す事が出来なくなってのう……誠に済まんが、ここで手打ちにはしてくれんかのう?」

 

飯渕「そ、そんなっ!?まだ研究は途中なんですよ!?それなのにどうして!?」

 

修作「それは分かっておるのじゃが、この2ヶ月で失った金額はあまりにも大きいのでのう。たとえこのまま払ったとしても組織の資金が危ぶまれる。それに売り上げがたった分の6割を貰ったとしても、お主に貸せるかどうか分からんのじゃよ。」

 

 

親父の奴、良い揺さぶりじゃねぇか………よし、このままOKを言ってくれりゃ後はホイホイと裏で作業をすりゃいい話だ。

 

 

飯渕「でしたら7割……そう、7割!そちらには7割お渡ししましょう!なので考え直してはくれませんか?こちらとしてもチャンスなのです!」

 

修作「7割……どうかな、坂柳。」

 

宗右衛門「……たとえ3,200万の売り上げが立ったとして、7割を受け取ったとしてもそちらに殆ど渡すようなもの、それでは話にならぬな。」

 

修作「………というわけじゃ、飯渕君。儂等で賄うのはもう不可能じゃ。」

 

飯渕「くっ………」

 

涼「飯渕。気持ちは分からなくもないが、俺達の今後にも掛かってる。流石もう財政面がヤバいって坂柳顧問に言われてんだ。手を引いてくれないか?」

 

 

言えっ!無駄に粘らなくていいから言えっ!お前が支払うのはあの貸した金だけだ!

 

 

飯渕「………分かりました。非常に残念ですが、これで終了のようですね。」

 

修作「済まんのう……」

 

飯渕「それで、そちらの取り分の事ですが、2ヶ月とはいえ約束は約束です。お金はお支払いします。」

 

修作「いや、今後さらに金が必要になるじゃろう。金については儂等が貸した分だけ返金してくれれば充分じゃ。」

 

飯渕「分かりました。ではそのように手筈を整えます。短い期間でしたが、お世話になりました。」

 

修作「急に済まんのう………他の者も見て聞いた通り、飯渕君との約束は今月限りとなった。お主等を呼んだのはこの取り決めの証人となって欲しかったからじゃ。どうかのう?」

 

涼「親父がそう決めたのなら、俺等はそれに従うだけだ。そうだろ?」

 

 

まぁ、これも八幡の計画の内なんだけどよ。此処からが始まりなんだぜ、飯渕の坊ちゃんよ〜?辛〜くキツ〜い日々の始まりはよっ。

 

 

涼sideout

 

八幡side

 

 

録音・録画もしてるし、直系組長達全員がその場で承認した。これでOKだ。後はこの1週間が山場だ。TV関係にパイプを作らないといけない。それでニュースになるならないが大きく変わる、まずはそっからだ。そしてニュースが流れたら一気に300人のプレイヤーを解放して、情報も開示してもらう。そうすれば奴は終わりだ。俺達にまた金をせびりに来るだろうが、その時には既に無関係だから無駄だ。

 

 

八千代「幹部会は大丈夫みたいね。それで八幡、この後は?」

 

八幡「1週間以内にTV関係とパイプを作る。出来れば知り合いに居てくれれば助かるんだが、それは無理だろうけどな。」

 

八千代「そうね。けどアンタの事だからまた上手く事が運ぶんじゃないの?」

 

八幡「俺だから?意味が分からないぞ?」

 

 

俺だから上手く行くって何?俺って神様じゃないよ?普通の人間だよ?

 

 

八幡「けど意外と早かったな、飯渕が折れるの。爺ちゃんが折れなそうだと思って早めに切り上げたのかもな。そこは分からんけど。」

 

八千代「監視はつけなくていいの?心配でしょ?」

 

八幡「それなら大丈夫だ。天元さんが見張ってやるって連絡が入ったから、何かあったら俺にメールを飛ばすって手筈になってる。」

 

八千代「抜かり無いようね。」

 

 

まぁ、分からない事があるとすれば、何故こんな研究をしようと思った事だな。こんなの絶対バレたら牢獄行きなのによ。もう俺らにバレてるから牢獄行きは確定だけどよ。

 

 

けどそんな事はもう良い、作戦開始だ!

 

 

 

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