やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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立場と役職

 

 

カナエside

 

 

カナエ「……これが会長からのご指示よ。私達胡蝶組は解散になって、前から話していた八十神会に吸収される事になるわ。そしてその八十神会も胡蝶組と入れ替わるように直系に昇格したから、皆の立場もこれまでとあまり変わらないから。」

 

行冥「………1つ尋ねる。その場合、我等が使っているこの屋敷はどうなる?」

 

カナエ「それも大丈夫よ。八幡さんがこれまで通り使っていて欲しいって言ってくれたから。だから皆は此処を自由に使ってくれて構わないわ。所有者も八幡さんに委託しようと思ったんだけど、これまで通りって言ってたから私が管理者なのよね〜。」

 

天元「八幡は分かってるぜ!いきなり拠点の場所変えろなんて言われても、俺等には困るからな!住み慣れた此処を活動拠点にしてもらえるんなら助かるってもんよ。」

 

実弥「まァ、それは大いに結構だけどよォ、俺等の立場はどうなるんだァ?今までは若頭補佐だったけどよォ、八十神会に入るんなら立場も変わる。これまで通りの若頭補佐ってわけにもいかねぇだろ。」

 

カナエ「それはこの後にある幹部会でお話しするの。私としのぶで行ってくるわ。」

 

無一郎「まぁ僕は何でもいいけどね。」

 

小芭内「年下の奴に命令されるのは少し癪に触るが、まぁそこはいいだろう。胡蝶姉を助けた事で埋め合わせをしてやる。今後どう動くか次第で俺は奴の評価をしていく事にしよう。」

 

蜜璃「私はカナエさんの決定に従うよっ!あっ、今はもう八幡君かな?」

 

義勇「(なるほど、比企谷八幡の組に吸収される事なるのか。活動拠点は同じとはいえ、何らかの変更はあるだろう。しかしその決定を覆す権利は俺にはない。これまで通りの仕事をするだけだ。)………」

 

カナエ「富岡君は何かないの?」

 

義勇「俺は総代に従う、それだけだ。」

 

 

富岡君は相変わらずね〜。けど、皆大きな反発はしてないみたいだから良かったわ。それに天元さんなんて八幡さんの事を凄く気に入ってるみたいだし。この間なんて『流石は俺の継子兼弟だぜっ!』って言ってたし………

 

 

ーーー八十神会・事務所ーーー

 

 

カナエ「じゃあ私は八十神会では相談役って立場になるって事?」

 

八幡「あぁ。組長としての経験は豊富だし、実績もある。だから頼む。」

 

カナエ「それは分かったけど、他の皆は?柱の皆がそこが気になるみたいで。」

 

八幡「そこなんだよなぁ………若頭補佐9人も要らないしなぁ。一応天元さんは隠密部隊のリーダーをやらせようとは思ってるんだが、それまた立場をどうすればいいかで悩んでるわけだ。」

 

狂三「胡蝶組長、計算が得意な人はいませんの?それぞれの特性や個性を活かしてなら決めやすいと思いますわ。」

 

カナエ「それがね、計算が得意なのはしのぶくらいしかいないのよね〜。胡蝶組に残っている殆どは武闘派の皆だから。」

 

 

それ以外は皆病院で働いていた子ばかりだったから、医療機関って呼ばれていたのよね〜。

 

 

八幡「はぁ……残っている面子の濃さで此処まで悩む事になるとはな、組の中身を少し動かすべきか?」

 

浅見「でしたら若様、私は若頭補佐の任を降ります。代わりに誰かが私の穴埋めをしてくれれば結構ですので。」

 

八幡「おいおい、いいのか?役職なくなるって事になるぞ?」

 

浅見「私は別に興味はありませんので。」

 

カナエ「じゃあそこに蜜璃ちゃんを入れてあげて、新しい部隊にすればいいんじゃないかしら?」

 

しのぶ「隠密部隊に女の部隊、色々と出来上がってきているわね。」

 

八幡「なんか怖くなってきたんだけど。大丈夫か、俺の組?」

 

 

大丈夫よ八幡さん!これを世間一般では魔改造っていうのだから!

 

 

有栖「3人は決まったようですけど、残りの6人をどうするかですね。胡蝶組には残った隊士さんが30名いるとか、その隊士をまとめ上げる役を誰かにやってもらうというのは如何ですか?」

 

しのぶ「じゃあそれは悲鳴嶼さんにやってもらいましょう!あの人なら最年長だし人を纏めるの得意な人だし。」

 

八幡「……そうだな。さて、残っているのは不死川さん、伊黒さん、時透、富岡さん、しのぶ、この5人か。」

 

しのぶ「ねぇ八幡。もしも八幡が許可をくれるのなら、私もう1度病院をやりたいわ。」

 

八幡「それは良いが、人数はいるのか?人がいなけりゃ数も捌けないだろ。」

 

しのぶ「私を含めて5人ね。まぁこれだと少ないから規模は小さくてもいいから。」

 

 

しのぶったら、夢はまだ諦めていなかったのね。本当によくできた妹だわ。

 

 

八幡「……分かった、場所は花屋敷に近い方が良いだろうし、その辺りに作ろう。」

 

しのぶ「ありがとう八幡。」

 

狂三「残った彼らはどうしますの?」

 

八幡「4人だよな?もう適当に今あるチームのリーダーやってもらうか。立場下がっちゃうけど、どうだカナエ?」

 

カナエ「そうね〜……不死川君は何て言うか分からないけど、後の3人は大丈夫だと思うわ。そんなに関心があるわけではないから。ただ、人をまとめ上げられるかっていったら……何とも言えないわ。」

 

八幡「先行きが不安になる事を言うなよ。もし合わなかったらウチでも《九柱隊〉作るか。」

 

 

………そうね、合わなかったらそうした方が良いわね。不死川君、不満が爆発して暴れそうだし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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