やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

202 / 321
年内最後の1日 ①

 

 

八幡side

 

 

まぁた今年もこれが始まってしまったが、今年はもう全てが違う………俺もう帰りたい気分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水守「あっともう少し〜♪楽しみだわぁ〜!あっ、八幡ちゃんに小町ちゃん、お婆ちゃん頑張ってお料理作るから待ってるのよ!お茶請け食べててもいいけど、食べ過ぎないようにね〜?」

 

小町「は〜い!」

 

八幡「何故だ………何故こうなっている?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狂三「お義祖母様、私もお手伝いしますわ。」

 

有栖「では私も。何かございますか?」

 

夜架「私は八幡さんのお側に。護衛ですから。」

 

カナエ「じゃあ私も水守お義祖母様のお手伝いしちゃうわね〜♪」

 

しのぶ「姉さん!いくら何でも多過ぎるわよ!」

 

水守「あっ、大丈夫大丈夫!台所なら別の場所にもあるから、そこを使って良いわよ〜♪」

 

しのぶ「………まだあるの?」

 

カナヲ「………八幡兄さんのとこに居る。」

 

麗「うふふ、八幡が此処にいるって分かっているのに、来ないのは無粋よね。」

 

 

どうして?ねぇ何で家族で過ごす今年最後の日が、こんなに大所帯になってるわけ?頼むよ、頼むからもっと静かに年越しさせてくれよ!蕎麦だって静かに食いてぇよ!!

 

 

八幡「なぁ婆ちゃん、俺も何か「あっ、いいのいいの!八幡ちゃんは待ってて!小町ちゃんはお手伝いしてもいいけど、八幡ちゃんはダメ!台所は乙女の戦場なんだから!今皆で八幡ちゃんの為に愛情たっぷりのご飯を作ってるんだからね!」………」

 

 

聞きたくなかったよその言葉………

 

 

小町「お兄ちゃん、もう諦めて全員囲っちゃえば?お兄ちゃんが何十人の女の人と一緒に居ようと、小町は別に軽蔑しないから。」

 

八幡「小町……俺、お前の言葉で嬉しくもなったけど、それと同じくらい傷抉られたよ。」

 

麗「愛情たっぷりの……八幡、私も行ってくるわ。待っていて頂戴ね?」

 

夜架「なるほど、未来の旦那様の為にも胃袋は落としておかないといけませんね。八幡さん、私も行って参ります。」

 

 

余計な火種までつけちゃったよ、俺の婆ちゃん………俺もうどうすりゃいいの?ていうか………

 

 

八幡「お前はどかないのな。」

 

カナヲ「私は八幡兄さんを暖める係。」

 

 

うん、そういう事ね。前にも聞いたよその台詞。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修作「今帰った。食材はこれだけあれば充分かのう?それともまだ足りんか?」

 

涼「大丈夫だろ。此処にはそんな大食いはいねぇだろうしよ。」

 

八千代「それにしても凄い事になってるわね、あの台所。別の台所を借りようかしら?」

 

八幡「あーそこも開拓されちまってる。空いてる台所はもうないな。」

 

八千代「どこで準備すればいいのよ………」

 

涼「どうせアレだろ?八幡に美味い料理を食わせる為だろ?でなきゃこんなにお前目当ての女が集まる事なんてあり得ねぇよ。」

 

八幡「ちょっと?その事は黙ってくれるか?本当にそれについてはマジで頼むから。」

 

 

ピンポーンッ

 

 

修作「ん、どうやら来たようじゃのう。」

 

小町「え?誰が?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜胆「来たでぇ〜比企谷殿〜!いやぁ聞いたときは驚いたけど、受けといて良かったわホンマ!良え屋敷やないか〜!」

 

工藤「おう八幡、久しぶりやなっ!盃交わして以来やなっ!」

 

灯夜「お邪魔します。」

 

未織「あっ、八幡ちゃんお久しぶりやわ〜♪再会のハグしようや、ハグッ♪」

 

灯夜「未織に手ェ出したら許さへんで?」

 

霧崎「お邪魔致します、賑やかですね。」

 

 

………何で神戸連合の幹部さん連中がいるわけ?どんな偶然……いや、さっき誘われたって言ってたな。爺ちゃんが誘ったのか。

 

 

水守「あらっ、いつの間にか増えちゃってるわね!これはまだまだ作る必要があるわね!」

 

霧崎「お手伝い致しましょう。夜架、腕を見せてあげます、お手伝いなさい。」

 

夜架「はい、お母様。」

 

未織「せやったらウチは八幡ちゃんの隣でイチャついたろっと♪見ぃひん間にまた逞しくなったんとちゃう?特にこの腕とか♡」ダキッ

 

八幡「抱き着くな、お前の親父さん怖いんだから。」

 

未織「気にせんでいいよ。」

 

八幡「無理だわ。」

 

 

もう年越したら早く寝るか。

 

 

ーーー1時間後ーーー

 

 

水守「ほら使えない男2人〜、お料理運んで。」

 

八幡「よっ「八幡ちゃんじゃないから!ウチの変な触覚生えたアホウドリと、人間に化けたススキに言ったの!八幡ちゃんは座ってていいわよ!」………それは流石に言い過ぎじゃねぇの?」

 

 

なんか哀れになってきた……頑張れ、親父に爺ちゃん。いや、やっぱ俺も手伝おう。

 

 

八幡「俺も手伝う。カナヲ、司馬、離れてくれ。」

 

未織「ウチの事、名前で呼んでくれるんやったら離したげる。どないする?」

 

八幡「分かった、分かったから未織、だから離してくれ。手伝えないから。」

 

未織「……意外やわぁ、覚えててくれたんや。」

 

竜胆「やっぱモテる男はやる事が違うのぉ!」

 

 

そこ、黙ってて下さい………嘘だろ!?いやいや豪華過ぎるだろ!!台所見てビックリだわ!!こんなに作っちゃったの!?えぇ………食べ切れるのか?

 

 

水守「八幡ちゃん、皆一生懸命八幡ちゃんの事を思いながら作ったんだから、必ず一口食べるのよ?もうこの子達ったら凄いんだから!ニコニコしながら八幡ちゃんの事を連呼してたんだから♪っもう、八幡ちゃんったら本当に女誑しねっ♪」

 

 

………婆ちゃん、本当に勘弁して?それ以上は言わんといてください。俺もう耐えられないっす。

 

 

 

 

 

 





八幡、強く生きろ………

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。