やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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前準備

 

 

八幡side

 

 

新年を迎えて、まずする事といえば挨拶だと思うが、年明けと共にやったからそれでいいやという人もいれば、夜にもやったけど、おはようの挨拶と一緒にっていう人も居るようだ。地方によっても違いがあるみたいだが、それは置いておこう。神戸の人達も1日こっちに泊まってから向こうに帰った。だから騒がしかったのは昨日までって事になる。

 

そして俺は今、自室の押し入れの中で探し物をしている。まぁ昨日の夜明け前に思いついた事だが、明日は雪乃の誕生日だ。それを祝う為に俺が小さい頃に持ってたアレを雪乃に贈ってやろうって思っている。何で小さい頃の俺はアレを欲しがったのかは分からんが、メッチャ頑張ってたよな〜。応募シール集めまくってたし。そして当たったのがソレ。今ならアレってプレミアくらいの価値じゃね?

 

 

八幡「こん中か?………入ってない、違ったか。」

 

 

小さい頃の物なら捨ててあるって思ってるだろ?けど俺の婆ちゃんが………

 

 

水守『八幡ちゃんと小町ちゃんの大切な思い出なのよっ!!それを捨てるなんて貴方達の血の色は何色よっ!!?この悪党!悪魔!極悪人!』

 

 

………って言って全部取って置いてあるのだ。その品を見て思い返しているのかどうかは知らんが、今は少しだけ感謝しておこう。だが片付けは婆ちゃんがやってしまっているからか、俺には何処に何があるのかは分からん。手がかりはダンボールに貼ってある『小物』とか『洋服』くらいしか無い。大雑把だが、これを頼りに探すしか無いよな。

 

 

八幡「………おっ、もしかしてこの中か?………おぉ、あったあった!」

 

 

よし、これで明日が来ても大丈夫だな。後は雪乃に明日の予定を聞いて暇だったらその時間に渡すか。もし暇が無かったら、合間に渡せば良いし。誕生日が過ぎてから渡すと、なんか渡した気にならないんだよな、俺の考え的に。

 

 

pipipi…pipipi…

 

 

秋乃『もしもし、雪ノ下です。』

 

 

ありゃ?雪ノ下の実家に掛けちった?

 

 

八幡「雪ノ下さんですか?比企谷です、明けましておめでとうございます。」

 

秋乃『まぁ、比企谷さんでしたか。明けましておめでとうございます。今年も去年同様、よろしくお願い申し上げます。』

 

八幡「はい、こちらこそ。」

 

秋乃『それと、去年は大変お世話になりました。特に陽乃の一件では尽力していただきましたのに、御礼の一言も言えずに新年を迎えてしまって申しわけありません。』

 

八幡「いえ、ご家族とのお時間を大切に。陽乃……さんはお元気ですか?退院したと雪乃さんから聞いていますが、それ以降は連絡が無かったので。」

 

秋乃『娘2人も元気に過ごしております。比企谷さんもお元気そうで何よりです。それで、何かご用件があったのではありませんか?新年のご挨拶、というお電話だったのでしょうか?』

 

八幡「あぁはい、実は雪乃さんに聞こうと思っていたんですけど、間違えてご実家に掛けてしまいまして……ですが雪ノ下さんなら大丈夫ですね。明日、雪乃さんは何かご予定を立てておいでですか?」

 

 

もし日中予定があるのなら、夜中にでもお邪魔すれば良い話だしな。え、夜中にうろつくな?ヤクザに何言ってんだよ。

 

 

秋乃『雪乃の個人的な予定は分かりかねますが、雪ノ下家での予定はありません。家族で過ごす事にしておりますので。何かあるのですか?』

 

八幡「いえ、大した事では。明日は雪乃の誕生日なので、そのお祝いでもと思ったんですよ。」

 

秋乃『まぁ、そうでしたか。雪乃も喜びます。それならいつでもいらしてください。比企谷さんであれば総出で歓迎致します。』

 

 

おぉ、何というVIP待遇………けど今回はありがたい。

 

 

八幡「それはとてもありがたいです。では明日………そうですね、お昼過ぎにお伺いしますので。」

 

秋乃『はい、お待ちしています。では。』

 

 

よし、これで明日いきなり行っても大丈夫だ。後はコレをどうするかだよな………流石にこのまま持っていったんじゃあ品が無さ過ぎる。入れ物に入れてくか。その方が良いだろ。

 

 

八幡「そうと決まれば、それらしいヤツでも買いに行くか。色合いさえ合えば大丈夫だろう。」

 

 

ーーー大型店舗ーーー

 

 

にしても箱なぁ………何が良いかねぇ。コレに合うちょうど良い箱なんてそこらで売ってる方が珍しいよな。俺コレが入ってた箱どこやったんだよ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お客様、何かお探しでしょうか?」

 

八幡「え?あぁいや、ただコレに合う箱を探していただけなんですよ。商品目当てでもないのになんかすみません。」

 

「成る程、そうでしたか………でしたらこちらでいくつか身繕いをいたしましょうか?この型でしたら、形が崩れる心配性は特に無いと思いますので。」

 

八幡「いいんですか?」

 

「構いませんよ。それとご迷惑でなければ研磨する事も出来ますよ?長い間使われていなかったようですが、磨けば輝きを取り戻せると思います。」

 

八幡「是非お願いします。」

 

 

研磨作業をしてもらっている間、定員さんが持ってきてくれた箱を吟味して選んでいた。いや、中々に難しいな……やっぱシンプルな色か、それとも色に合わせてみるかで悩んだが、シンプルな色をしたのを選ぶ事にした。

 

 

「お待たせしました、研磨が完了しました。」

 

八幡「おぉ………さっきのと全然違うな。」

 

「贈り物ですか?」

 

八幡「まぁ……誕生日プレゼントにと思って探して見つけたんです。」

 

「そうでしたか、でしたらお声を掛けた甲斐がありました。」

 

八幡「ありがとうございました。それで、研磨と箱の代金って幾らですか?」

 

「いえ、代金は結構です。良い新年と誕生日を迎えられるように、お祈りしています。」

 

八幡「……ありがとうございます。」

 

 

この店員さん、メッチャ粋な事するわぁ〜!

 

 

 




さて、次が雪乃ちゃんの誕生日会!!

さぁ、八幡は何をプレゼントすると思いますか?

  • 万年筆
  • 眼鏡
  • ペンダント
  • 指輪
  • 腕時計
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