陽乃side
教授「ふむ……では彼の行った行動について、君は全てにおいて正当性があると言うのだね?」
陽乃「はい。彼から暴力を誘発させたり、またそれを振るったのも事実ですが、大元の原因は彼にあると断言します。」
教授「しかしだね雪ノ下君、それは君の主観でしか無い。他の生徒はどうなのかも聞いてみないと、それは分からない。だからその場に居た生徒にも話がしたいから少しの間此処に残ってもらえないかな?」
陽乃「私は構いませんが、彼は帰してあげてもらえませんか?」
教授「何故問題を起こしていない君を残して、問題を起こした彼を帰すのかね?確かに彼はこの大学の生徒ではない。だがウチの生徒と問題を起こした事実は変わらない。証言が同じであればすぐに解放する事は約束する。」
陽乃「………八幡君、それでもいいかな?」
八幡「あぁ、構わない。俺がやった事には間違いないからな。」
陽乃「……うん、ありがとう。」
教授「じゃあ早速、始めようか。」
その後先生は、食堂と中庭で現場を見ていた生徒を呼び出して幾つかの質問をしていた。10人くらいかな?その生徒全員同じ答えが返ってきた。そして皆こう言っていた………『彼は悪い事は何もしていない。』って。
教授「………聴取をした結果は聞いての通りだったよ。長い間居させて済まなかった。もう帰って良いよ。君も少し行動には気を付けるように。」
八幡「はい、すみませんでした。」
陽乃「では、失礼しました。」
陽乃「はぁ〜まさかあの後、先生に捕まるとは思ってなかったよ〜!」
八幡「騒ぎがあったら興味が湧くのは自然だろう。それと悪かったな、俺のせいで。」
陽乃「いいよいいよ、気にしないで。君は悪くないんだから。じゃあもう帰ろっか。」
八幡「そうだな。」
ザァーーー!!!
2人「………」ボウゼン…
………え?あれ?さっきまで晴れてなかった?なのに何で今はこんなに土砂降りなの?それに今日の天気予報1日中晴れだったよね?なのに何で今はこんなに土砂降りなの?
八幡「………降ってるな。」
陽乃「………降ってるね。」
八幡「………陽乃はどうやって帰る?家の車で帰れるのか?」
陽乃「あぁ〜それが今日は皆お母さんの仕事で出払ってるんだよね。だからお迎えは使えないんだ……」
八幡「ならウチの比企谷組の連中に……あっ、そういや今日は親父達も本部に行ってるんだった。車全部ねぇや……うちの組に車運転出来るのは浅見くらいだが、母ちゃんの側近状態だし……なんつーか、詰んでるな。」
陽乃「もう走っていくしかないかな?」
八幡「いやいや、この雨の中を?流石にヤバいだろ、もう少し大学の中で待ってないか?」
陽乃「えっと……今日は早く終わる日だから、生徒は早く帰らないといけないんだ。だから私達も………出ていくしかないんだよね。」
八幡「………」
………八幡君が真顔になってる。珍しい!けどそんな悠長な事言ってる場合じゃないよ!
八幡「だああぁぁぁくっそ!!こうなったら爆走だ!!陽乃、もう走るぞっ!!」
陽乃「え!?あっ、ちょっと待ってよ八幡君!!」
八幡「ふぅ……ふぅ……少し雨宿り。」
陽乃「はぁ……はぁ……八幡君、速いよ。見失いかけちゃったよ。」
八幡「悪い悪い。だが本当に止まないな……このまま明日まで降り続けるかもな。」
陽乃「帰る頃には全身ずぶ濡れになっちゃうね。」
「あれ、八幡君かい?」
八幡「ん?」
「おぉやっぱり八幡君じゃないか!」
八幡「……御手洗さん。」
陽乃「え、知り合いなの?」
八幡「あぁ、親父の組がケツモチしてる店のオーナーさんだ。」
御手洗「もしかして走って来たのかい?随分と濡れているけど。」
八幡「えぇ、まぁ……」
御手洗「それならウチに来ると良いよ。この雨で予約をキャンセルしてる人が多くてね、それに今は誰も居ない状態だから八幡君と君さえ良ければ来ないかい?」
八幡「俺は大丈夫ですが……「私も大丈夫。」……という事なので、よろしくお願いします。」
御手洗「それじゃあ行こうか。あっ、じゃあコレ折り畳みの傘だから。」
ーーーLのつくホテルーーー
陽乃「え、えぇっと……」
御手洗「あぁごめんね、僕が営業しているのはラブホテルなんだ。けど流石にあのまま放って置く事は出来なかったからさ、許してね。」
陽乃「い、いえ!」
八幡「建物の中に入れただけでもありがたいですよ。雨が止んだら俺は出ますので。」
御手洗「あぁ〜それはやめておいた方がいいよ。今のニュースを見たんだけど、どうも今日は1日は雨が止まないみたいだから。それに風も強いみたいだから外に出るのは危ないよ。そういうわけだから、今日は此処で泊まっていきなよ。」
と、泊まりっ!?
八幡「そう言ってくれるのはありがたいんですけど、今は手持ちが………」
御手洗「いいってそんなの!いつも比企谷さんにはこのお店を守ってもらってるしね。その息子さんに雨宿りの場所を提供するくらい安いものだよ。」
八幡「……俺は兎も角、陽乃は「私も大丈夫だから!予定とかも特に無いし!」……じゃあ折角なのでお世話になります。それと当たり前ですが部屋は「同じで!」……え?」
陽乃「同室でお願いします!」
八幡「あ、あぁ~……陽乃?」
御手洗「(あぁ〜成る程、この子はそういう事なんだね?流石は比企谷さんの息子さんだね、血は争えないってわけか。)……うん、分かったよ。じゃあコレ、1番上の鍵だから。」
八幡「はぁ………どうも。」
こんなチャンスは滅多に来ない!!もうこうなったら攻めるしかない!!こんなチャンスを逃したら、次はいつ来るか分かったものじゃないんだから!