やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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最強手作り一家

 

 

八幡side

 

 

まさかめぐりん所の店があんな事になっていたとはな……今まで知らなかった。めぐりの親父さん、何で言ってくれな……いや、簡単に言えるわけねぇよな。財政面で厳しいから金を減らしてくれ、なんて事は。けどウチはあくまでもケツ持ちだ、不用意に城廻インテリアSHOPの不利益になる事はしてはならない。別に勧誘している企業も悪い事をしている訳ではない、かなりしつこいみたいだが。

 

とはいえ、城廻さんの財政難は何とかしてやりたい。大量に家具を買ってくれるのならそれに越した事は無いが、そんな当ては俺には無い。俺の組も組を立ち上げた時と、胡蝶組が来て勢力が拡大した時に世話になっただけで、それ以外はあまり無い。なんか役に立ってねぇな、俺。

 

 

八幡「……もう1回、顔出すか。」

 

 

ーーー城廻インテリアSHOPーーー

 

 

八幡「ふむ……やっぱり品揃えは良いんだよなぁ。それに城廻ブランドだって、面白いのもあればちゃんとしたのもある。本当にあの一家の何処からこんな才能が生まれてくるんだ?本当に謎。七不思議の1つなんじゃねぇの?」

 

 

それに昨日来てた勧誘の人はこの店が小規模だと言っていたが、俺はそうは思わない。だって1階と2階がある違いじゃね?1階はタオルとか絨毯、クッションとかを置く生活用品、2階が家具みたいなもんだろ?けど城廻さんの店はそれを凝縮したようなもんだ。在庫数では劣るかもしれないが、別に規模で劣ってはいないと思う。寧ろ結構良い勝負なんじゃね?

 

 

めぐり「あれ、比企谷君。」

 

八幡「おぉ、めぐりか。またお邪魔してる。お前も手伝いか?」

 

めぐり「うん♪私の作った作品もこのお店で出してるからね〜。こう見えても手芸にはちょっと自信あるんだ〜♪」ポワポワ

 

八幡「ほう………これがそうなのか?」

 

 

めぐりが持ってきたのは、手編みで作られたコースターやクッション、木製のコップやスプーンやフォークと、かなり生活感のある物ばかりだった。しかも結構良い出来じゃね?

 

 

八幡「へぇ〜……そのクッション、1度持ってみてもいいか?」

 

めぐり「どうぞ〜。」

 

八幡「ありがとな……おぉ〜低反発じゃなくて、最近流行り出してるモチモチクッションに似てるな。」

 

めぐり「お目が高いっ!私なりにアレンジして作ってみたんだ〜。疲れた時やお昼寝をしたい時にも使えるから便利だと思って。」

 

八幡「これは良いな………そのコースターも手編みと木製の両方があるのか。しかも種類も豊富だし、木の食器も俺から見てもお洒落に見える。」

 

めぐり「えへへ〜ありがとう。私が作ってるコレはね、お母さんが偶に作るテーブルとかソファに置かせてもらってるんだ。セット売りもしてるし、単品でも売ってるんだ。」

 

八幡「………テーブルとソファを作ってる?え?作ってるのは手芸とかじゃないのか?」

 

めぐり「うん。私のお母さん、大学は理系専門の出身だから構造とか設計を立てて組み立てるのが得意なんだ。だからソファとかテーブル、椅子や箪笥とかは1人で簡単に出来ちゃうんだって。私のお母さんって凄いんだよ〜、尊敬しちゃう。」ポワポワ〜

 

 

………いや、凄いのレベル超えてると思う。それを1人で?1人で考えて1人で設計して1人で出来上がり?嘘でしょ?

 

 

めぐり「あっ、でもね!ちゃんと皆でどんなのが良いかなぁ〜とか、どんな物がウケるかなぁ〜とかを考えながら作ってるから、お母さん1人で作ってるわけじゃないからね?」

 

 

なんかちょっと安心したよ。ていうかそこから来てたんだな、めぐりの手芸作品の完成度の高さは。親の遺伝子受け継ぎ過ぎじゃね?

 

 

八幡「そ、そうか……少し安心した。めぐりは母親の手伝いとかしてるのか?」

 

めぐり「うん、偶にね。やってく内に楽しくなっちゃったから、私もロッキングチェアを作っちゃったんだ。アレなら変な構造とか要らないし、木製だからね〜。」

 

八幡「………え?」

 

めぐり「他にもね、蓋付き木箱とかティッシュ入れ、ペン差し、小物入れとか色んなの作ってるよ〜。」

 

八幡「………え?」

 

 

………もう手芸の域超えてるんだけど?椅子作るって手芸じゃないよね?え、もうどうなってんの!?城廻一家ってどうなってんの!?

 

 

めぐり「次は回転出来る椅子を作ろっかなぁ〜。じゃあ私はコレを置いて来るから、比企谷君はゆっくり見ていってね〜!」ポワポワ

 

 

もう恐ろしいよ………城廻インテリアSHOP。寧ろこれのせいで財政難になってるんじゃないの?

 

 

「あら、このクッション良いわね。触り心地も良いし、柔らかいわ。今時の低反発でも高反発でも無いなんて珍しいわ〜。これは買わないと損ね。」

 

「こっちのコースターも色んな種類があるわよ!このコップと合わせてお茶でもしたら、人気が出るわきっと!」

 

「ほほう、木の皿か………最近は陶芸の皿ばかりで味気無いと思っていたが、これは中々……次は木製の皿でも集めてみようか。」

 

 

………そんな事ねぇわ。出した瞬間に目を引いちゃってるわ。あの空間だけ異質じゃね?もしかしたらその内、あの一式買うって奴、出てくるんじゃねぇか?絶対出てくるだろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その翌日、めぐりが言っていたソファとクッション、テーブルの一式セットは無事ご購入された。

 

 

 





………え?
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