やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

229 / 321
チョコ三昧

 

 

夜架side

 

 

学校の授業が終わり、この後は下校するのみとなりました。それにしても、お昼休みはとても楽しい時間を過ごしましたが、激しい戦争の時間でもありました。皆さん(私もですが)八幡さんの次に食べたい具材を聞いては八幡さんに食べさせる行動を取りましたので、八幡さんは殆どご自分で選んで食べるという選択肢はありませんでした。申しわけありません、八幡さん。反省や満足はしていますが、後悔は全くしておりません。

 

その間、周りからの視線がとても集まっていました。特に葉山さんのグループの三浦さんや葉山さんが睨みつけるような視線を送っていましたね。三浦さんは、何処か羨ましそうで悔しい感情が読み取れました。葉山さんも似たような視線を送っていましたが、あれは八幡さんと雪乃さんを見ながらでしたね。まぁ葉山さんは雪乃さんにご執心のようですから無理もありません。

 

けど葉山さんが今回動けなかったのも納得がいきます。何故なら葉山さんは今年はチョコを貰わない事にしているそうですからね。もしあの場でチョコレートフォンデュを一緒に食べようとした場合は、多くの人から疑いをかけられるでしょうから。

 

結論から言わせていただきますと、お昼休みは中々に楽しく面白い時間を過ごせたというところですね。

 

 

そして今は学校の扉の前に居るのですが、どうやら校門の前に誰かが居るみたいです。人だかりが出来ている事から、有名人でしょうか?

 

 

八幡「何だろうな、あの人だかりは?」

 

狂三「分かりませんが、私達に関係無いのであれば通り過ぎて行くのが賢明な判断ですわね。」

 

夜架「ですが八幡さん、このような人だかりが出来る場合は何かと私達の関係者が多いと思いますが、あちらにいらっしゃるのも、もしかしたらそうなのではないでしょうか?」

 

八幡「そんな事言うなよ、もしそれで本当に「あっ、居た居た!八幡さ〜ん♪」………なったじゃねぇか。当てに来るなよ。」

 

 

いえ、まさか当たるとは思っても見ませんでした。

 

 

八幡「はぁ、こりゃもう行くしかないか………」

 

 

八幡さんは諦めたような表情をしながら、カナエさんの所へと向かいました。そこにはカナエさんだけでなく、しのぶさん、カナヲさん、甘露寺さんが居ました。成る程、男子生徒が集まるわけです。

 

 

カナエ「八幡さん、会えて嬉しいわ!あのね八幡さん、私達、八幡さんにチョコをあげたいのだけど、いいかしら?」

 

八幡「………寧ろこの面子でそれ以外に理由ってあるのか?男のメンバーが居たら少しだけ引いてるところだぞ。」

 

しのぶ「質問を質問で返すのやめなさいよ。それでどうなの?私達のチョコは受け取ってくれるの?」

 

甘露寺「八幡君!しのぶちゃんはね、1週間前からずぅ〜っとチョコの研究をしていたから、八幡君に食べてもらいたいのよ!だから絶対に受け取ってあげて!」

 

しのぶ「ちょっ、甘露寺さん!!余計な事を言わないでくださいっ!!」

 

カナエ「あらあら〜♪ほらカナヲも!大好きなお兄ちゃんにチョコを作ったんだから♪」

 

カナヲ「う、うん……」

 

 

八幡さん、流石にこの場であれだけの事を聞いてしまっては、お断りする事なんてまず出来ませんよ?

 

 

八幡「あぁ~……じゃあ、頂いてもいいか?」

 

甘露寺「勿論!!じゃあコレ私からのバレンタインチョコねっ、イチゴ大福なんだけど、中身は餡じゃなくてチョコレートだから!」

 

カナヲ「は、八幡兄さん……わ、私も…ね、姉さん達と、作ったから、食べて。」

 

しのぶ「………言っておくけど八幡、アンタに渡すチョコは本命以外何も無いから!友でも義理でもない本命チョコだから!」

 

カナエ「八幡さん、私も昨日の晩に愛情を込めながら作ったの。だから受け取って♪」

 

 

手作りでラッピングされた箱を八幡さんに手渡そうとしている皆さん。流石に拒みはしませんよね?

 

 

八幡「………あぁ、皆ありがとな。食後かデザートの時に美味しく頂く事にする。」

 

狂三「流石は八幡さんですわね?随分と女性から人気です事。」

 

八幡「やめてくれないか?今も周りの視線が集まってヤバいんだから。」

 

カナエ「用件はこれで済んだけど、折角此処まで来たんだし一緒に帰りましょうか♪八幡さんとも一緒に帰りたいし♪」

 

しのぶ「そうね、そうした方が良いわね。」

 

カナヲ「……八幡兄さんと、帰る。」

 

 

甘露寺(カナエさん!!八幡君と一緒に帰りたいって言った!!可愛い!!)

 

 

八幡「まぁどうせ帰り道は一緒だしな、皆で帰るか。もう誰かが来る事は無いだろうしな。」

 

 

………八幡さん、そんな事を言ってしまっては「お〜い、八幡く〜ん!!」………お疲れ様です。

 

 

陽乃「バレンタインデーだからお姉さんの手作りチョコ、渡しに来たよ〜♪」

 

有栖「八幡さん、腕によりをかけて作りました。なので食べてください♪」

 

 

八幡「………」

 

 

………大変です、八幡さんが白くなっています。ですがこれも八幡さんが女性を落としてしまった結果ですので、致し方ありません。それよりも周りに居る男子生徒の皆さんからの視線に殺気が増したのは、きっと気のせいではないでしょう。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。