やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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ジャンケン!

 

 

八幡side

 

 

………はい、なんか目の前で俺の部屋で泊まる権利を賭けてジャンケン大会が行われようとしている。いや、提供するの俺の部屋なのにどうして半脅迫みたいな形で商品化されてるんだろう。けど俺は、これには大きな落とし穴がある事に気が付いた。賭けているのは俺の部屋だけであって【俺も一緒に過ごす】という内容は無かった。故に俺はただ1日部屋を提供すれば良いだけだから、どっか別の場所で寝ればいいだけなんだよな。

 

これって俺の勝ちじゃね?コレ負けた奴が決まった時に言えば俺の大勝利だよな。もう勝ち確も同然だよな。よぅし、それで行くか。

 

 

狂三「では………最初はグー!」

 

12人『ジャンケン、ポンッ!!』

 

12人『あいこでしょっ!!』

 

 

それから何回もあいこが出て勝負にならずにいる。え、人数分けたらいいだろって?俺もそう言ったんだが、そしたら全員に『それじゃ勝負にならない!!』とか言われて却下された。

 

 

12人『あいこでしょっ!!あいこでしょっ!!』

 

八幡「………いつなったら終わるんだろう。そう思わねぇか、カマクラ。」

 

カマクラ「ナ〜。」

 

八幡「はいはい追加な、ほれ。」オヤツ

 

12人『あいこでしょっ!!……っ!!」

 

 

ん?誰かが勝ったか?それとも負けたか?

 

 

陽乃「か………勝っちゃった………しかも1番惨めな1人勝ち………」ズーン

 

雪乃「やったわ………姉さんに負けたわっ!」

 

陽乃「あぁ〜ん八幡く〜ん、お姉さん勝っちゃった〜!慰めて〜!」

 

八幡「悪いが俺の膝には既に先客がいるから無理だ。」

 

カマクラ「ニャッ!」フンスッ!

 

陽乃「そんなぁ〜………」

 

雪乃「可愛いわ……カマクラ君。」

 

八幡「それよか早くゲームを進めたらどうだ?まだ1人減っただけなんだからよ。」

 

狂三「そうですわね、まだ気は抜けませんわ。では行きますわよ………最初はグー!」

 

11人『ジャンケン、ポンッ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あいこが続くジャンケンってちょっと飽きてくるんだよなぁ………俺の隣には鬱にかかったかのように項垂れている陽乃と、俺の膝の上で寛いでいるカマクラ。ジャンケンを見ながらカマクラを撫でる俺。

 

 

11人『あいこでしょっ!!………っ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狂三「そ、そんな………私が………」ガクッ

 

カナエ「そ、そんなぁ〜……八幡さんとのお泊まり権がぁ〜………」ガクッ

 

めぐり「ふえぇぇ……負けちゃったよぉ〜。」ガクッ

 

 

麗「一気に3人も勝って抜けてくれるなんて、とても嬉しいわ。ありがとう。」

 

カナエ「うぅ〜……麗さんが今だけは悪魔に見えるぅ〜。しのぶも残っちゃってるし〜……」

 

しのぶ「ふふふっ、姉さんに負ける事が出来て嬉しいわ。」

 

カナエ「今日のしのぶ何だか意地悪〜!」

 

狂三「まさか……偶に八幡さんの部屋にお泊まりしているから、少しは遠慮をしろという事なのでしょうか?何にしろ………ショックですわ。」

 

めぐり「八君のお部屋でお泊まりしてみたかったのになぁ〜残念………」

 

コイツ等………このジャンケンかなりマジでやってたんだな。こんなに落ち込むとは………残ってるのは有栖、夜架、雪乃、麗姉さん、しのぶ、カナヲ、甘露寺さん、未織の8人だな。さて、誰が俺の部屋を負け取るのやら………

 

 

今思ったが、何故に皆は『負け』って言うんだろう?このルールでは負けた奴が勝ちになるんだから、別に勝ったって言っても良くね?まぁそれは言わないでおこうか。

 

 

甘露寺「それじゃあ私が掛け声を出すわ!せぇ~のっ、最初はグー!」

 

6人『ジャンケン、ポンッ!!』

 

 

麗「なっ………そ、そんな………」ガクッ

 

カナヲ「………」ズゥーン

 

甘露寺「あぁ〜負けちゃったわ。」

 

 

また3人抜けか………けど今のジャンケンで甘露寺さんも抜けたから、これでチャンスは無くなったってわけだ。勝ち抜けした奴等のチャンスも無くなったってわけだな。

 

 

有栖「ふふふっ、今日はついてます。このまま最後まで負け続ければ………」

 

夜架「行けます……大丈夫です。私なら皆さんに負ける事がっ!そうすれば………」

 

雪乃「姉さんに負けてここまで来れたんだもの、最後まで負け抜くわ。」

 

しのぶ「この人数になるまで残れた………最後までやり切れば………」

 

未織「八幡ちゃんにチョコを渡す為に此処まで来たんや。お天道様もウチを見放しておらへん。この調子で行けば………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4人「八幡(さん)(ちゃん)と2人きり……っ!!」

 

 

おぉ………燃えてる、すげぇ燃えてる。

 

 

麗「負けてしまったものは仕方ないわね。じゃあ八幡、待っている間は私の作ったケーキを一緒に食べましょう?八幡の為だけに愛を込めて作ったのよ、食べてほしいわ。」

 

八幡「………まぁまだ晩飯の時間でもないからな、一切れ貰うわ。」

 

麗「勿論、食べさせるのは私よ。」

 

八幡「………最近食事をする時、俺の右腕に仕事をくれない人が多過ぎるんだが。」

 

 

これ本当。最近自分で食べる回数よりも相手から食べさせられる回数の方が圧倒的に多い。どうしてなの?自分の食事してって考えちゃうよ俺。そしてお前等、そんな羨ましそうな顔すんな!食べさせるような真似は俺がさせねぇからな!姉さんは目の前にケーキがあるから逃げる事が出来ないってだけだ!

 

 

 

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