やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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勝負は終わるまで分からない

 

 

八幡side

 

 

どうやら今日1番ツイていない奴が夜架に決定したようだな。けどあの絵面なんか面白いな。四つん這いになりながら落ち込んでる2人に対して、胸の辺りで拳を握らせて喜んでいる夜架………本当にマジな思いで戦っていたんだな。

 

その思いをへし折るようで悪いんだが、俺からも言わなきゃな。

 

 

八幡「決まったようだな。」

 

夜架「はい、これで八幡さんと一緒に1日を過ごせます!」

 

八幡「ん?俺と一緒に?何で?」

 

夜架「はい?そうではないですか。」

 

 

よしよし、全員が夜架の答えに対して頷いてるって事は本当に気付いてないみたいだな。よし、ここでカミングアウト!

 

 

八幡「いやいや、提供するのは俺の部屋であって、俺も一緒とは狂三は言ってなかったと思うが?」

 

『………』ポカン…

 

 

固まる11人。ここで狂三の言っていた事をよぉ〜く思い出してみよう。

 

 

狂三『ルールは簡単ですわ。ジャンケンをして負けた人が八幡さんの部屋に住む権利が与えられますわ。勝った方は今日の運がとても強い方なので、八幡さんは必要ありませんから。負けた方は今日は運がなく可哀想なので、八幡さんの部屋で英気と運気と八幡さん成分を養う事にしてもらうという事ですわ。異論はありますか?』

 

 

ほらな?俺の部屋で英気と運気と……よく分からんが俺の成分を養うとは言っていたが、どこにも俺と一緒にとは言ってなかったもんな。皆何故か俺を勝手に付け足した結果がコレだぜ?

 

 

夜架「で、では私が手に入れたのは………八幡さんのお部屋の宿泊権だけという事ですか?」

 

八幡「いや普通に考えてそうじゃね?」

 

夜架「く、狂三さん!」

 

狂三「えぇえぇ、私はそう言っていましたわ!八幡さんと一緒とは言ってませんでしょう?」ニッコニコ!!

 

 

コイツ急に生き生きしだしたな。それに他の連中も何故か勝ち誇ったような顔してやがる。いやまぁ間違ってないよ?お前ら実際に勝ってるから。ていうかやめてやれよ、10対1って結構エゲツないから。思わず俺も夜架の味方したくなる。

 

 

カナエ「まぁまぁそう落ち込まずに。私達も八幡さんと一緒だと思って凄く熱くなっていたんだから、誰が負けても同じ行動を取ってると思うわ。」ニコニコ

 

夜架「何故でしょう……勝負に勝てたのにこの敗北感は。八幡さん、私はどうすれば………」

 

八幡「いや、俺に聞かれてもな、受け入れるしか無いだろ………普通に考えて。」

 

 

夜架(このままでは私はただ八幡さんの部屋でお泊まりするだけになってしまいます、どうすれば………っ!!八幡さん、自らの主人である貴方には申しわけ無いのですが、脅迫させていただきます。)

 

 

夜架「では八幡さん、取引をしませんか?」

 

八幡「は?取引?」

 

夜架「はい。断って下さっても構いません、決めるのは八幡さんですから。」

 

八幡「………その取引は?」

 

夜架「八幡さんも一緒に部屋で過ごすというのが条件です。もしこれを蹴った場合、八幡さんをこれから先【旦那様】とお呼びします。」

 

 

…………え?

 

 

夜架「勿論いつ如何なるどのような場所でも八幡さんの事をそう呼ばせていただきます。この家は勿論、事務所でもお買い物でもお散歩でも見回りでも、常にそう呼ばせていただきます。あぁ、勿論学校もです。」

 

八幡「………その条件を飲んだら、呼び方はこれまで通りって事だな?」

 

夜架「えぇ、お約束いたします。」

 

八幡「よし分かったその条件飲もう。」

 

『八幡(さん)(くん)(ちゃん)っ!?』

 

 

いや飲むしか無いでしょう!?学校でそんな呼び方されてみろよ、遂には俺学校中から白い目で見られる事は確定だ!残り1年の学校生活をそんな風に送るのは絶対に勘弁だ!

 

 

夜架「八幡さんが心優しい方でとても嬉しく思います。夜架は幸せ者です♪」

 

八幡「うん、そうだね………」

 

 

夜架(さて、これで私が完全なる敗北者です。どうですか皇帝の皆さん、1人の奴隷に負けた気分は?あのジャンケンで終わったと思っていましたが、どうやらこの戦争は私の勝ちのようですね。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狂三「では私も常にそう呼ぶ事にしましょう。」

 

夜架「え?」

 

八幡「はぁ!?」

 

 

え、ちょ、何考えちゃってんのこの子!?

 

 

狂三「旦那様………良い響きですわね。八幡さん、これからそう呼ばせて頂いても?」

 

八幡「………夜架と同じ事していいから、マジで勘弁してくれ。」

 

狂三「ありがとうございます、うふふふっ♪(1人勝ちなんて認めませんわ、私も最後まで食らいつきますわよ。)」

 

 

おいおいマジかよ、また1人増えたぞ?はぁ………俺の部屋っていつからホテルになったの?去年からずっと予約が消えないんだけど?

 

 

有栖「では私もお爺様に婚約が成立したと……」

 

雪乃「姉さん、私達も母さんに結婚を前提としたお付き合いが認められたって報告を……」

 

陽乃「あっ、それもそうだね♪しちゃおっか!」

 

カナエ「八幡さん、八千代様に私達の事で報告してもいいわよね?」

 

しのぶ「いいわよね?言い逃れ出来ない事実もあるんだし。」

 

麗「トップの皆に私が婚約したって言わないといけなくなっちゃったわ。」

 

未織「こら急いでお父さんに報告やな。」

 

めぐり「え、えぇとえぇと………取り敢えず両親に報告が大事だよね!」

 

 

八幡「だあぁぁぁぁ分かった!!夜架と同じ条件を提示するから、その呼び方と報告だけはやめてくれ!!俺の人生が破滅するっ!!」

 

 

こうして結局、俺は全員(カナヲと甘露寺さん以外)に部屋と自分を提供する事になってしまった。

 

 

 





八幡「ねぇ、ジャンケンの意味なんだったの!?これじゃ俺だけが敗北者じゃん!!」
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