やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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新たなる魔手

 

 

ーーーーーー

 

ーーー千葉仁堂会・本部ーーー

 

 

修作「皆、異論は無いようじゃな……では各組は今後ともこの調子でシノギを継続して欲しい。それと最後に新たな直系候補を紹介したいと思う、入れ。」

 

???「失礼します!」

 

 

扉から出てきたのは1人の青年だった。当然だが見た目の年齢的には八幡よりも上だ。赤身のある金髪に白のスーツ。あまり極道らしくない、ホストのような見た目だった。

 

 

修作「今のところ候補というだけで、まだ決定では無いが、今の3次団体で最も勢いのある組じゃ。阿保露(あぽろ)組の組長じゃ。」

 

阿保露「直系組長の皆様、お初にお目にかかります。阿保露組組長の阿保露紅亮(あぽろこうすけ)と申します。」

 

修作「この者は最近、3次団体の中でも特に成績が優秀でな。そのシノギの額は八十神会には遠く及ばないが、過去の3次団体と比べてみても、その実力は折り紙付きじゃ。皆も気にかけてやっとくれ。」

 

 

その後は何事も無く、幹部会が終了した。

 

 

ーーー1階ホールーーー

 

 

麗「八幡、あの子の事どう思う?」

 

八幡「阿保露の事か?」

 

麗「えぇ。」

 

八幡「………まだ何とも言えないが、姉さんは何か感じたのか?」

 

麗「彼の目、何だか気持ち悪くて………一瞬だけ私の方を見たのだけど、舌舐めずりをするような、蛇のように纏わりついてくるような視線だったのよね。」

 

八幡「一瞬目が会っただけでそこまで感じ取れるのかよ………姉さんも大概だな。」

 

阿保露「失礼、八十神会総代というのは貴方で間違い無いだろうか?」

 

八幡「ん?あぁ、阿保露か。何か用か?」

 

阿保露「いやいや、せっかくだから挨拶をと思っただけさ。直系に昇格したらよらしく頼むよ。」

 

八幡「ほう、随分と自信があるようだな……」

 

阿保露「私の部下は優秀だ、直系に昇格するのも時間の問題だ。それに………いや、何でもない。ではまた、失礼。」

 

 

そう言って阿保露は去って行った。挨拶だけして行ったようだが、2人は………

 

 

八幡「……俺だからいいが、他の組長達にもあの態度だったら殴られてるぞ。」

 

麗「寧ろ殴っても良かったのではないかしら?上からの教育という事なら、お父様は兎も角、お爺様は許してくれると思うわ。」

 

八幡「まっ、面倒だからやらないけどな。」

 

白石「ケッ!近くて見てたが、気に食わねぇ野郎だな。俺だったら速攻でお断りだな。」

 

狂四郎「珍しく気が合うじゃねぇか、俺もだ。」

 

八幡「狂四郎に白石の叔父貴。見てたんですか?」

 

狂四郎「あぁ。奴は礼儀もなってねぇようだ。幾ら年下とはいえ、上の立場の奴に対してあの口の利き方は何なんだ?随分とまぁ偉そうじゃねぇか。」

 

白石「恐らくは嫉妬だろうけどな。」

 

麗「嫉妬?」

 

白石「あぁ。幹部会でも親父が言ってたろ?コイツのシノギには遠く及ばないってよ。それでコイツに対抗心でも燃やしてんだろ。俺の視点でも言うが、そもそもコイツと背比べをするのが間違えてる。普通の組織じゃねぇってのによ。」

 

八幡「あの、叔父貴?俺が普通の組織じゃないってどういう事です?」

 

白石「あ?ンなの決まってんだろ。高校生で3次団体持つわ、3ヶ月で上納金を直系組並にするわ、関西で2つの組織にケンカ売って勝つわ、飯渕の企みを暴くわ、1年も経たずに直系に昇格するわ、これの何処が普通の組だって言える?」

 

八幡「………すみません。」

 

麗「けどまぁ、そうね。八幡のしてきた事は普通ではないわね。」

 

八幡「追い討ちかけるなよ………」

 

 

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阿保露side

 

 

「幹部会はどうでした?」

 

阿保露「あぁ、少しだけ参加して終わったよ。会長はもう少し私の出番を増やしても良かったと思うんだが、まぁ最初だから仕方ないだろう。それよりも問題は………」

 

「前から言っていた八十神会、ですか?」

 

阿保露「あぁ、アレは目障りだ。今日少しだけその総代と会話をしたが、特にこれといって何も感じなかった。期待外れ、というところだ。」

 

「所詮は親の七光りってヤツですよ。コネ使って直系に昇格したに違いないですよ。」

 

 

フフフフフッ、今に見ているといいさ比企谷八幡。その席はお前には相応しくない。その椅子に座るのは、この私が相応しいのだ。

 

 

「ですが親父。八十神会総代はいいとして、その部下はどうするんです?やっぱ始末するんですか?」

 

阿保露「お前はバカか!?あれだけの美女が揃っているんだぞ?奴を潰した後に丸ごと頂くに決まっているじゃないか。奴の不甲斐無さを知れば、奴から離れていくのは目に見えている。そこを突けば私の物だ……っ!!」

 

「くくくくっ、相変わらず考える事が姑息というか、ゲスいというか、親父らしいです。」

 

阿保露「こうでなくては面白くはないからな。だが早まった真似はするなよ?まだ機は塾してない。慎重に奴の中から崩していくのだ。」

 

 

阿保露sideout

 

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白石「っていう考えでも企んでるんだと俺は思うぜ。奴の顔からして。」

 

八幡「やけに具体的なところに俺はツッコミを入れたいんですけど、もしかしてアレですか?経験者は語るって奴ですか?」

 

白石「テメェ、痛いところ突きやがって………」

 

狂四郎「けどまぁあり得ねぇ事じゃねぇ。ライバルで片方が昇格したら、潰そうと思うモンだからな。八幡、オメェも気を付けろよ?」

 

八幡「あぁ、分かった。」

 

 

 

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