予想はついてると思いますが、阿保露組の組長はダンまちのアポロンです。後、ベルを見てる時のあの顔は気持ち悪いと思ったのは、自分だけではないはず。
八幡side
………最近、妙な感じがする。この1週間の間、ずっと誰かに付け回されているような、覗き見をされているような、影でコソコソと伺うような視線が飛び交っている。しかもそれは普段だけじゃない、学校に行ってる時もだった。授業中や休み時間、昼休みになってもその視線は消えなかった。トイレに行った時は感じなかったが、明らかに誰かが俺達を見ている。けど誰だ?
狂三「八幡さん、今日も……」
八幡「あぁ、感じるな。しかも1人じゃない、何人か居るな。気色悪いなぁ……」
狂三「もし許されるのでしたら、射撃で撃ちたいところですけれど、危険ですしね。」
夜架「ですが一体誰がこんな事を?」
八幡「分からん。だが学校の連中が気付いてないところを見ると、相手は素人ではないな。兎に角、普段通りで行くぞ。」
2人「はい。」
ーーー放課後ーーー
狂三「………」
八幡「………ん、何だアイツ?」
夜架「校門に誰か居ますね………他校の生徒でしょうか?」
狂三「いいえ、あんな制服は見た事ありませんし、千葉県内でもあるとは思えません。それよりもあの服の左胸の紋章………八幡さん、あれは。」
狂三が注目したのは、弓矢と太陽が描かれた赤い紋章だった。あの紋章は俺も見た事がある。
八幡「……あぁ、阿保露組だ。」
夜架「八幡さん、どうしますか?」
八幡「どうもこうもねぇよ。奴等が此処に居たって別に問題は無い。俺等に用があるのは事実だろうが、ンなもんは無視すりゃいい。奴等だって余所のシマで事を起こす程バカじゃねぇだろ。」
「八十神会総代の比企谷八幡さんに若頭の時崎狂三殿、護衛の羽々斬夜架殿とお見受けします。」
八幡「テメェ等か?勝手に余所のシマでジロッジロと俺らを見てやがったのは。随分と気持ちの悪い趣味を持ってんだな。」
「……これも親父の命令です。」
八幡「ほう、で?その親父はこんな事をしてまで俺に何の用なんだ?」
「えぇ、実は………」
阿保露組の男は俺に用件を説明してきた。その条件とはこうだ。
・組員のトレード
・シマの割譲
・ケツ持ちの提供
この3つだった。どうにもこの男は常識ってモンがなってねぇようだ。
八幡「……おい、オメェはこれについて何とも思わなかったのか?俺がこんなふざけた提案を受け入れるとでも思ったのか?」
「親父はどうも本気だったみたいで……当然、俺も使者ですのでこの条件は不平等だと伝えましたが、聞く耳を持たず………」
八幡「こんなの俺が大損するだけだろうが。しかも何だよこの組員のトレードはよ?全員が女じゃねぇか、魂胆が丸見えだな。」
狂三「気持ち悪い方ですわね。」
八幡「だがお前等の言い方からして、阿保露組は1枚岩じゃねぇみたいだな。お前等は穏健派って所か?いや、保守派の方が伝わりやすいな。」
「はい。といってもこれで全員ですが。」
おいおいだったのこれだけか?これで保守派全員?たったの10人程度しかいねぇじゃねぇか………
「親父は使えない奴や裏切った奴を片っ端から破門や絶縁にしていったんです。元々は俺等も他の組の人間だったんです。それが今の親父に吸収される形になってからは………」
八幡「………成る程な、古参の組員やお前等吸収組員の扱いが違うってわけか。」
「えぇ、なので俺等も「おいお前等、何やってんだよ!!」っ!流亜………」
突然声を上げて来たのは、小中学生くらいの背丈しか無い奴だった。しかも阿保露組の紋章が入った服を着ている。
流亜「親父からの命令はちゃんとやったんだろうな!?やってなかったら言いつけてやるからな!!」
八幡「ピーピーピーピーうるせぇガキだな。おい、お前等の組じゃ小学生も入れるのか?」
流亜「誰が小学生だ!!オイラはもう大人だ!!」
八幡「こんな所で騒ぐんじゃねぇよ。だからガキって言われんだよ。てかお前誰?」
流亜「オイラは「あっ、やっぱいいわ。興味ねぇし。」ふざけてんのかこの野郎!!!」
ふざけてんのはどっちだよ、お前の立場は知らんが俺は一応組長だぞ?言葉遣い直したらどうなんだ?
八幡「まぁそういう事だ、お前等んとこの組長に伝えておいてくれ。答えは言うまでもないってな。」
「分かりました、伝えておきます。」
流亜「んだよ、終わってたんなら「それとお前。」あ?何だよ?」
八幡「デケェ口叩くんなら、背丈と立場を伸ばしてからにしろ。相手が俺だからいいが、他の組長だったら間違いなくボコボコにされてるからな?殴られてぇのなら続けてもいいけどな。」
流亜「余計なお世話だっ!!」
最後に雑音を飛ばしてから、奴も去って行った。しかしこれでなんとなく分かった、阿保露組の情勢が。
八幡「あのガキの言い方からして、保守派の奴等を除けば地盤は固いんだろうな。それと恐らくアイツは下っ端だろう。小物臭が半端じゃない。それにあぁやってうるさく怒鳴り散らすのは半端モンのする事だしな。」
狂三「ですが八幡さん、これからどうしますの?阿保露組とは完全に敵対しますわよ?」
八幡「あぁ、問題はそこだ。俺等が完全に集まれる時間ってのは限られてる。恐らくだが奴等はそこを突いてくるだろう。少し作戦を練る必要があるようだな………カナエ達とも相談だな。」
というわけでアポロン・ファミリアの下っ端冒険者のルアン君も出させました。1話のアレはすげぇムカつきましたけど、4話の捕まってる時のアレはスカッとしましたね!