天元side
よぉオメェ等!ド派手に自己紹介してやるぜ、八十神会隠密部隊《影》のリーダーをやってる祭りの神の宇髄天元様だ!!まぁ今は見張り中だからこんぐらいにしとくとして、阿保露組の奴等の後をつけてるところだ。俺の弟分の八幡が『俺をつけてる見張っていて欲しい。』って言ってきたからよ、兄貴分としては当然聞いてやらねぇとって思ったわけだ。
天元「にしても地味な奴等だぜ、んな離れた所から見てたって分かるもんも分からねぇだろうによ………あ?なんか喋ってやがるな。」
因みに俺は人よりも耳が良いから、少し離れたくらいの距離なら会話も聞こえる。だから奴等の会話もある程度は聞こえるってわけだ。
『よ………まえ…1度、きん……の……らに……こ、して……。』
チッ、この距離じゃあ精々これが限界か。もう少し近付かねぇとハッキリ聞こえねぇ。
天元「まぁ奴等なら俺に気付く事なんてあり得ねぇか。なんせ俺は元忍だからな!」
天元sideout
八幡side
天元さんが見張ってくれているから多少は安心だが、まだ油断は出来ない。昨日のガキの言い方からして、連中はパワープレイも頭脳プレイも得意なんだろう。あの組長の頭が回るとは思えないが、若頭かその補佐が有能なんだろう。まぁ頭脳プレイならウチも負けてないけどな。
八幡「はぁ……心配事が次々と、こんなにも厄介なものかね?直系っていうのは……」
夜架「いえ、敢えて言わせてもらうのならば、八幡さんが周りから狙われやすいのかと。」
狂三「そうですわね。ただでさえ1年未満で直系へと昇格したのですから、3次団体の皆様からは良い目をされないのは事実でしょう。」
八幡「しかしアレだな、あんなガタガタな組を持った奴が次期直系格とはな………」
色々と性格も捻くれてそうだし、信用ならねぇよな。取引先だったら真っ先にお断りだ。
pipipi…pipipi…
ん?天元さんから?
八幡「もしもし、天元さ『八幡!!今すぐそっから女連れて逃げろ!!奴等、学校に爆弾仕掛けやが
ドガアアアァァァァァン!!!!
「うわぁ!!?な、何だぁ!?」
「爆発っ!!?」
狂三「一体何が!?」
八幡「クソッ!阿保露組の奴等、学校にまで手を出しやがった!!」
夜架「八幡さん、それは一体どういう?」
八幡「この学校に「比企谷八幡、その女達を渡してもらうっ!!」……チッ、来やがったか!!」
「その女達は親父の目に叶った者達だ。素直に渡してくれるのなら、痛い目に遭わずに済むぞ?」
八幡「誰がテメェ等にくれてやるかよ。」
夜架「八幡さん、天元様からは『間に合わなくて済まない、俺もそっちに加勢しに行くから、女はなんとしても守れっ!!』だそうです!」
………遅れた事なんて問題にしてませんよ、天元さん。要はコイツ等から、
八幡「狂三と夜架を守れば良いって事だ!!!」
平塚「お前達無事か!!?早くグラウンドへ避難するように!!この校舎は危険だ!!」
平塚先生の声でクラスの連中は一斉に廊下へと飛び出した。俺はクラスメイトに手を出させないように一方向の扉に立ちはだかるように立った。奴等が全員同じ扉から入ってきてくれて助かった。
「ふん、ならばお前は此処で死ねっ!!」
八幡「お前らはぶっ潰す!!」
「グボァ!!」
八幡「お前等、俺から離れるなよ!」
狂・夜「はいっ!!」
ーーー10分後ーーー
「見つけたぞ!こっちだ!!」
「写真で見た女だ!あの男は殺してもいい!女は捕まえろ!!」
キリがねぇ!倒しても倒しても雪崩のように押し寄せてきやがる!グラウンドには進めているが、数が多い!これじゃ足止めを食らってるのと同じだ!
八幡「クソッ、どうする!?」
天元「音の呼吸・伍ノ型、
すると後ろの廊下から天元さんが青龍刀みたいな剣を鎖で振り回しながら俺等に向かって突進してきた。しかもその斬撃で俺等以外の周りの敵は全員倒れていた。
天元「無事か、八幡!!」
八幡「………助かりましたよ、天元さん。おかげで一網打尽に出来ました。」
天元「あぁ。けど済まねぇ……俺が何もかも遅かったせいでメチャクチャになっちまった………」
八幡「いえ、その事は後で構いません。それよりも今はグラウンドへ向かいましょう。」
ーーーグラウンドーーー
流亜「やっと来たぜ!!おいそこのバカな組長さんよぉ、これ見ろよぉ〜!!」
八幡「っ!!雪乃、めぐり……!」
そこには阿保露組によって拘束されて気を失っている雪乃とめぐりの姿があった。
八幡「テメェ等、2人に何しやがった!!?」
流亜「お〜怖っ、ただ気を失ってるだけだって〜。オイラだってそこまで鬼じゃねぇからさっ。」
八幡「この野郎……「おっとそれ以上動くんじゃねぇぞ!それによ、面白い情報も手に入ってんだよ〜聞きたいかぁ?」何だと?早く教えろ!」
流亜「ひひひひひっ!そう慌てんなよ〜!その情報はぁ〜………
お前の組員を連れ去る事に成功したって事だよ!!ホラよ、コイツ等ってお前の組員だろ?」
………有栖と神室、一ノ瀬、γチームの椎名、堀北。まさか無関係の陽乃にまで………
流亜「ゲハハハハハハ!!!良いザマだぜっ!!何が直系だ、お前みたいなゴミクズよりも阿保露組長の方がよっぽどお似合いだねっ!!というわけで取引だ、今すぐそこの2人もこっちに渡してもらうぜ!言っておくが断ったとしても無駄だぜ?」
八幡「………」
狂三「八幡さん、ここは………」
夜架「はい、私達も行った方が得策ですわ。申しわけありませんが………」
八幡「………あぁ、悪い。だが約束する。必ず助けに行く。必ずだ!待っていてくれるか?」
狂三「待つのには慣れていますわ。」
夜架「はい、八幡さんからのお誘いでしたら、喜んでお受けします。」
八幡「あぁ、済まない………」
そして狂三達も奴らの元へと向かって行った。
流亜「そうそう、そうやって俺等に従ってれば良いんだよ!へへへっ、んじゃあ組員は貰ってくぜ、比企谷八幡総代さぁ~ん?」
そして奴等は狂三達を連れて車へと乗り込み、総武高校を去って行った。
こうして俺は、初めて敗北の味を知った………