やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

249 / 321
戦後処理 ②

 

 

八幡side

 

 

八幡「……では皆様揃いましたので、今回の一件について話させていただきます。ですがまずは謝罪を。坂柳顧問、時崎の叔父貴、霧崎組長、雪ノ下社長、城廻店長、この度は大切な娘様方を危険な目に遭わせてしまいまして、大変申しわけございませんでした。私の危機管理不足が招いてしまった事でした………さて、初めからご説明させていただきます。」

 

八幡「事の始まりは千葉仁堂会の3次団体、阿保露組組長が私の束ねる八十神会の元にとある条件を出してきた事から始まりました。その条件は3つございます。『阿保露組と八十神会同士の組員のトレード』『現在所有しているシマの割譲』シマというのは、分かりやすく言えばナワバリです。そして最後の1つに『庇護下組織の提供』以上の3つです。最後のは簡単に言うと、ケツモチを代われという事です。そして1つ目のトレードですが、予めトレードを希望する組員をリストアップされていたのですが、全員が女でした。」

 

 

今の説明を聞いて殆ど全員が阿保露を睨むように見つめていた。それに対して阿保露は目を合わせるのが怖いのか、俯いたまま黙っていた。要するに間違いが無いという事だろう。無言は肯定を意味するっていうからな。

 

 

秋乃「質問よろしいですか?庇護下組織の提供とありましたが、もしそれを比企谷さんが受諾していたら、私達は阿保露組に守られる立場になっていたというわけでしょうか?」

 

八幡「そういう事です。因みに城廻インテリアSHOPの名前もあったので、そこから娘さんを狙ったんだと思います。」

 

秋乃「……そうですか、ありがとうございます。」

 

八幡「今の時点で質問はありませんか?」

 

 

沈黙が続いた。まぁこの時点ではまだ俺にしか害が来ていないから特には無いだろう。

 

 

八幡「……続けます。当然ながら私はこの話を蹴りました。その日から我々八十神会は女性組員には護衛をつける事にしました。何かあってからでは遅いので、早めの対策を取る事にしました。それから3日後の今日、阿保露組は行動に移しました。その行動は我々の監視はこれまで通り行っていたのですが、今日の午後2時頃に私の在学している千葉県立総武高校と坂柳顧問のお孫様が在学している高度育成高等学校で爆発が起きました。その際に襲撃した阿保露組の構成員によって連れ去られました。私も抵抗はしましたが、人質をとられていましたので、止む無く連れ去られるのを許してしまいました。雪ノ下陽乃さんについては把握していませんので、この場での回答は出来ません。」

 

 

狂四郎「兄弟、俺の娘を拐ってった奴ってのはこの中に居んのか?」

 

八幡「あぁ、そこのチビがそうだ。」

 

狂四郎「ほう……お前が?」

 

流亜「ヒッ!」

 

八幡「因みに申し上げますと、雪ノ下社長の次女の雪ノ下雪乃さんと、城廻店長の長女の城廻めぐりさん、神戸連合若頭補佐の霧崎組組長の長女の羽々斬夜架さんの人質をとっていたのも彼です。」

 

秋乃「っ!この方が……」

 

城廻父「僕の大事な娘を……っ!」

 

霧崎『………』

 

 

鋭い目付きが流亜に襲い掛かる。縛られているので何も出来ない流亜はただ黙ってその視線に耐えるしか無かった。

 

 

八幡「襲撃が終わった後、私は組員と連れ去られた方を助けるべく阿保露組へと乗り込み、組同士での抗争になりました。そして我々八十神会が勝利して、人質を無事解放しました。以上が私の知る今回の件の全てです。」

 

 

宗右衛門「……成る程、比企谷総代の説明は実に分かりやすかった。私から阿保露組長に質問がある。何故君は八十神会の女性組員を狙ったのだね?」

 

阿保露「……そ、それはそこに居る男の組よりも私の組に所属した方が良いと思ったからです!」

 

宗右衛門「それは何故だね?比企谷総代の組よりも君の組の方が優れているというのかな?」

 

阿保露「そうです!我々は確かな実績を残してここまで来ているのです!親の七光りで直系になったその男とは「君は勘違いをしているようだ。」な、何っ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宗右衛門「君のその立場は君が積み上げてきたものでは無い。奪い取ってきたものだ。3年前、君は同じ3次団体の東龍会、佐伯組という組織を壊滅させ、その組員を吸収。そしてその中から有能な人材を配下に加え、そうでない者達は殺害した。そして他の組からのケツモチを無理矢理奪い取る、シマの強制とも言える割譲行為、どう見ても度が過ぎていると思うが?」

 

阿保露「な、何故………何故それを知っている!!?我々しか知らない筈だ!!」

 

宗右衛門「君は夜の行動も気を付けた方がいい。直系の夜忍一派を知らぬとは言わせない。彼等のおかげで君の悪事を知る事が出来ているのだ。我々本家の人間が何も知らないと思っているのか?」

 

 

マジかよ、自分の勢力拡大や出世の為に同じ組織の仲間にまで手を出していたのかよ………なんて奴だ。こんな奴が身内の居たなんてな………

 

 

宗右衛門「これも全て、会長が考えられた策。わざと君を直系候補へと押し上げる事によって頭角を表したと勘違いをさせ、大きな行動に移させるという作戦じゃった。予想以上に行動が早かった為、我々の行動が追いつけなかったがな。この点については比企谷総代に謝らなければならないな。」

 

八幡「い、いえ………」

 

狂四郎「おいおい何だよ、まんまと会長と顧問の掌で踊らされていたってのかい?」

 

宗右衛門「済まぬな、これも彼をおびき寄せる為じゃった。他の皆様やそのご息女殿にも迷惑や恐怖を与えてしまった事については私が謝罪する。」

 

 

………なんか色々と思惑があるみたいだが、取り敢えずは阿保露の今後と奴の質問タイムもまだ残ってるから、それも終わらせないとな。

 

 

 





会長さん、まさか最初から知っていたとは………
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。