やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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阿保露組の遺産

 

 

八幡side

 

 

ーーー八十神会事務所ーーー

 

 

八幡「お前等も多分気付いているとは思うが、もう阿保露組は壊滅した。生き残っている3人は校舎の復旧作業で日中休まずに働いてもらっている。正直に言うと、俺はお前等の処遇をどうするか決めかねている。この組に滞在して少し経つが、そろそろお前等の道を決めろ。極道の世界から足を洗うか、他の組に吸収されるか、お前等で決めろ。」

 

 

目の前には阿保露組を襲撃する前にこの事務所に来て情報を俺達に渡しに来た阿保露組の保守派の連中だ。元々阿保露に忠誠心は無いが、従わざるを得なかった奴等でもある。

 

 

伊里音「あ、あの……貴方の組には………」

 

八幡「俺の組?」

 

伊里音「は、はい!我々は滞在中に考えていました。この組に所属が出来たら、と。」

 

八幡「楽しいもんじゃねぇぞ?お前等が考えているよりも遥かにウチは厳しい。」

 

伊里音「それでも皆さん、笑ってらっしゃいます!阿保露組は阿保露様の事や他の組の事でしか、笑う事が無かったので。」

 

 

アイツ、ホント自分が大好きなんだな。本当にただの変態じゃねぇか。自分に実力があるなんて驕ってるからこうなるんだよ……実際全て奪って自分の物にしただけだから、自慢出来るのは戦力と戦術だけだろう。後組員の変態具合と素行の悪さ。

 

 

伊里音「鍛錬は厳しそうにしていましたが、終わった後の皆さんはとても楽しそうに笑っていました。この組の居心地は本当に良いのだと、私は思っています。ですので、可能でしたら私を八十神会へ入れてくださいっ!」

 

 

小笠原が頭を下げると、後ろに居た奴等もそれに続くように頭を下げ始めた………どうやら考えている事は全員同じみたいだ。

 

 

八幡「……いいだろう、お前等を入れてやる。だが勘違いするな、まだ正式な組員として認めたわけじゃない。お前等なりに俺を信用させてみろ、保守派とはいえ元阿保露組のお前等を信用する程、俺の了見は浅くはない。」

 

『はい、分かりました!』

 

 

……ひとまずはこれで良いだろう。他の奴等は別に大した事は無いだろうが、小笠原のあの言葉だ。まるで未来を見ているかのような発言をしていた。もし何かが起きると予測出来る何かがあるのなら、これ程有利に物を運べる人材は居ない。

 

 

八幡「さて、阿保露の屋敷にでも行くか。」

 

 

ーーー阿保露組・屋敷ーーー

 

 

八幡「ホント外見だけは立派なんだよなぁ……中身は奴の像だらけでビックリするくらい悪趣味だが。まぁそれも撤去するから問題無いか。」

 

 

何でこんな無駄にかさばるような物を置くのかね?資源と時間の無駄遣いだとは思わないのかね?こんなの作ってもらうくらいならもっと良いの作って貰えよ。

 

 

八幡「血痕も残ってないし、修復は順調に進んでるみたいだ。けどこの屋敷どうするか………俺は今住んでるとこで充分だしなぁ。不動産屋に売りに出すにも家賃とかどうすればいいのか俺には分からん。このまま俺が持ってた方がいいのか?使い道ねぇけど。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「あっ!そうだ、もし1人暮らしをするように言われたら、そこに住めば良いんだ。家の荷物を纏めてこの屋敷の中で部屋を決めてから中に詰め込めばそれで解決だ。それまでは取り敢えず、今は無人の館だが所有権は俺だから別に構わないよな。」

 

 

よし、解決だな。俺1人で住むにしては広過ぎるから、狂三達に声を掛ければ集まるだろう。総武高からは距離が離れているが、もし大学に進学するとなったらこっちの方が近いから便利かもな。まぁ進学しろってなったらの話だけどな。

 

 

八幡「せっかく来たから部屋を回ってみるか。けどこの屋敷、部屋みたいになってるのか?」

 

 

俺はふと疑問に思いながら屋敷内を探索してみた。その心配は杞憂に終わり、そこらのホテルよりも遥かに良い設備が整っていた。部屋も普通の一軒家の1人部屋よりかは広いし、その部屋で1人暮らしをしろと言われたら出来るくらいの広さだ。結果から言えば、俺の視点では合格点以上だ。

 

まぁ麗姉さんがなんて言うかは分からないけどな。あの人の場合、1部屋じゃあ狭いって言うかもしれねぇし。そこは姉さん次第だ。

 

 

八幡「給仕が欲しくなってくるが、そんなのこの日本に存在するのかねぇ?まぁいっか。」

 

 

俺は少し考え事をしながら屋敷を出て、中庭の噴水に座った。いやな、朝食誰が作るかで揉めたらどうしようとか、風呂場が結構デカいから皆で入る事になったらどうしようとか、そんな下らない事を考えてた。けど俺からしてみれば結構重要なんだわ。

 

 

八幡「……少し人を呼んでみるか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めくり「やっほ〜八君♪会えて嬉しいよぉ〜!」

 

八幡「あぁ、来てくれて助かった。それと悪いな、こんな所に来させちまってよ。少し相談があってな、中を見ながらでもいいか?」

 

めぐり「勿論♪早く行こうよ〜!私達ってこうして2人でデートする事って今までに無かったから楽しみっ♪えへへ〜♪」ポワポワ∼

 

 

何でめぐりと居ると、こんなに癒されんのかね?この喋り方のせいか?

 

その後はめぐりと一緒に屋敷内を回りながら俺の相談を聞いてくれた。やっぱ人の意見って大事だよな。その結果がこうだ。

 

 

Q.部屋の広さ的には問題ある?

A.私は全く問題無いよ〜。個人的に言わせてもらうなら、広過ぎちゃうくらいかなぁ〜。

 

Q.家具は新調した方が良い?

A.八君の判断かなぁ。けどもしその気があるのなら、是非城廻インテリアSHOPへどうぞ♪

 

Q.飯の用意とかで揉める可能性大、どうする?

A.そこはやっぱり相談だよね。皆八君に自分の料理を食べて欲しいしね。あっ、私もだよっ♪

 

Q.飯を食べる時の席は決めておく?

A.きっと皆八君の隣が良いと思うから、日毎に決めた方が良いと思うよ。アーンモシタイシ///

 

Q.俺の部屋に置くベッドはシングルで良い?

A.絶対キング!だって……一緒に寝たいもん/////

 

Q.風呂が温泉並みにデカい。そして全員で入る可能性が超絶大、どうする?

A.は、恥ずかしいけど、慣れるまで頑張ります!

 

 

とまぁこんなところか………

 

 

八幡「付き合ってくれてありがとな、めぐり。」

 

めぐり「ううん、私も楽しかったから!けどなんか新鮮だったよ〜。まるで新婚さんみたいだった♪」

 

八幡「そうか?」

 

めぐり「だって新居の相談なんて個人かパートナーとでしか相談しないでしょ?だからさ、結婚したらこんな感じなのかなぁってさ、えへへ///」

 

八幡「………まぁ、そうなんだろうな。そういや卒業したらお前はどうするんだ?やっぱ家からの通学になるのか?」

 

めぐり「ちょっと悩んでるんだ。家からでも通えるけど少し遠いし、アパートやマンションを借りようにもどう決めていいか分からないからさ〜……」

 

八幡「じゃあもし、この屋敷が今すぐ使えるってなったら?」

 

めぐり「遠慮なく使いたいところだよ!だって大学からも近いし、お金は………どのくらい?」

 

八幡「俺が所有権を持ってるから実質0円。」

 

めぐり「………こんな優良物件は他に無いもん!」

 

 

まぁ確かにな、けど仮に住めたとしてもめぐり1人だけにするわけにはいかない。この広い屋敷をたった1人だ、流石に可哀想だ。少し考えておくか。

 

 

 

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