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「クソがぁ!!何で当たらねんだよっ!?」
「囲め!!逃げ道無くせ!!」
「相手は1人だ!!囲め!!」
八幡「………」
八幡(コイツ等、ケンカはしてるようだが、強くもなんともねぇな。俺が考え事しながら喧嘩出来るって事はそういう事だけど、今まで極道相手にしてきたから当然か。相手が1人だから囲うってのは間違ってないが、この戦術は下手したら怪我負うのは自分達だからな?)
八幡「はぁ……ほら、かかって来い。」
「行くぞぉ!!」
『オオオォォォ!!』
八幡「もう少し考えてから突っ込んでこいよ!!」
「ガフッ!!このやろグホッ!!」
「グベッ!!」
「ぐはっ!!ぐぉぉ……まだまだあべっ!!?」
いつの間にか10人以上も居た不良達は地面に蹲っているか、気絶させられていた。ある者は頬が赤くなり、ある者は鼻から血を出し、ある者は額から血を出していた。そしてそれをたった1人で相手していた八幡は全くの無傷だった。精々、制服が少しだけ乱れているくらいだった。
八幡「テメェ等何人集まろうとなぁ……本物の極道ナメんなよ?テメェ等みたいなチンピラ以下の不良相手なんざ朝飯前なんだよ。」
「ぐっ、この、ヤロォ………」
八幡「それに場数が違ぇんだよ。たかが学生同士のケンカと命散り合う極道の戦争、どっちがやべぇ事くらい分かんだろ?」
「っ………」
八幡「ついでに聞いとくわ。お前も奴になんかされてんのか?」
「……い、いや、俺は何もされてねぇ。」
八幡「そうか、ならいいけどよ。んじゃおままごとも終わったし戻るか。」
(俺達とやったケンカがおままごと………アイツ、どんな修羅場を超えてきたんだよ………)
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八幡side
八幡「待たせたな狂三、夜架。行くぞ。」
2人「はい。」
夜架「それにしても旦那様、流石の腕前でした。あの数にも関わらず一歩も寄せ付けない圧倒的な実力、改めて感服しました。」
八幡「大した事じゃねぇよ。あの程度の奴等を倒したくらいで褒められても困る。」
狂三「ですがそれ以上に八幡さんの雄を見る事が出来ましたわ/////今の私と夜架さんは八幡さんに惚れ直している最中ですのよ/////」
夜架「狂三さんの言う通り、私も旦那様の雄の姿、しかと目に焼き付けました………とても素晴らしい勇姿でした/////」
八幡「………やめろ、こんな所でそんな反応されても、微妙な空気にしかならん。それよりも早く行くぞ。こんな下らない事は早く済ませるに限る。」
ーーー永山のいる教室ーーー
八幡「さて、帰ったぞ。」
永山「っ!?」
八幡「見てたんなら分かるだろ?あんな雑魚じゃ相手にもならねぇよ。じゃあ「ま、待てっ!!」……あ?何だ?」
永山「い、今までの事は水に流すからよ、許してくれよ!!なっ!?俺はもうお前にちょっかいかけねぇから!!」
八幡「水に流すって、それお前じゃ無くて俺の台詞だろ?まぁ中学の時の事なんざ俺はどうでもいい、卒業式で借りは返したと思ってるしな。俺が今此処に居る理由、お前に分かるか?」
永山「………?」
八幡「どうやら分からないみたいだな……お前、何人の女を無理矢理自分の物にしたんだ?1人や2人じゃねぇだろ?こんだけ恐喝紛いな事してんだ、ハッタリは効かねぇぞ。」
永山「ご、5人だ!!ほ、本当だ!!それ以外は知らねぇ!!5人だけだ!!」
八幡「因みに聞くけどよぉ………手は出してねぇよな?もし手を出したってんなら、殴られる覚悟もしとけよ?俺じゃなくてその女の男からだぞ?」
永山「ヒィッ!!」
それからの奴は呆気無かった。殴られるのが嫌なのか、簡単に物事をサラリと話してくれる。
八幡「そんで?楽しかったか?一時的に王様になれたんだ、楽しかっただろ?まぁその結末がこれだけどな。じゃあ女達は解放してもらうぞ。」
ーーー鍵の掛けられた教室ーーー
ガチャッ
八幡「入るぞ………お前等が永山に無理矢理捕まえられた女達か?」
すると全員が俺に対して怯えるような目で見つめながら首を縦に振った。此処は俺じゃない方が良いだろうな。2人に任せるか。
八幡「狂三、夜架。お前達に任せる。彼氏ん所に行かせても良いし、荷物持たせて帰らせても良いし、それまで付き添ってやれ。」
2人「分かりました。」
八幡「……お前の女だろ、無事に助けてやったぜ。ほら、行ってやんな。」
「渚……」
「いっくん……」ポロポロ
「ごめん……ごめんな、助けてやれなくて……」
「ううん、いっくんが私の為に頑張ってたの知ってるから………」ポロポロ
………お邪魔のようだし、俺はそろそろ行かないとな。勿論、まだ帰らない。粛清は終わってないからな?永山よぉ?
ーーー永山の居る教室ーーー
八幡「さて永山、俺はもうどうでも良いが、この場に居るコイツ等と今は帰ってて居ない連中はお前の事を許してやるつもりはねぇってよ……だからお前もパシられる側の人間ってのを味わってみろよ。そうしたら、命令される側の気持ちも少しは理解出来んだろ。じゃ、頑張れよ。」
永山「ふざけんなっ!!!!何で俺がこんな奴等の命令に従わなきゃならブフォッ!!!」
ちょっと腹立ったから俺は永山の顔面に爪先蹴りを思い切り放ってやった。そしたら奴の鼻が曲がってあて、両穴から血も出ていた。鼻骨骨折に出血って所だな。
八幡「お前に拒否権があると思うなよ?今日から卒業までお前は迷惑をかけた奴等に償いをするんだよ。サボろうとか逃げようとか考えるなよ?もしそうなった時は俺がまた殴り込むか、蹴り込みに来てやるからよ。」
永山「ゴボッ、ブフッ………」
八幡「んじゃ後はお前に任すから、適当になんか決めておけ。なんかあったら俺に連絡しろ。その為の番号は奴に教えてあるからよ。」
『はいっ!!!』
はぁ………意味も無く疲れた。今日は早く寝るか。