やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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相談

 

 

八幡side

 

 

ーーー放課後ーーー

 

 

今日の学校も終わったな。いつもなら帰るところだが、今日は雪乃に相談する約束があるからな、帰るのはもう少し後だ。狂三と夜架は先に帰ってもらって、俺と雪乃は一緒に帰る事になっている。あの2人、羨ましがるだろうが、何回もしてきてるからね?俺との登下校。

 

 

狂三「では八幡さん、また……お屋敷で。」

 

夜架「お帰りを、お待ちしています……」

 

八幡「お前等なぁ……1日一緒に帰れないだけでそんな顔するなよ。」

 

 

………まぁこの2人は取り敢えずほっとこう。さて、目指すは生徒会室だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戸部「よぉ〜し、隼人君!部活行くべ〜!」

 

葉山「悪い戸部、少し遅れるかもしれないから、先に始めててくれないか?」

 

戸部「べぇ~、隼人君は用事かぁ〜。分かったっしょ、先に始めてるべ!」

 

葉山「あぁ、悪いな。」

 

 

ーーー廊下ーーー

 

 

八幡「………」テクテク

 

 

………視線を感じる。誰だ?狂三達は先に帰るように言ってもう帰ったし、俺を見るような奴は雪乃くらいしか居ないが、それなら話しかけてくる筈。よし、なら此処はあの角で問い詰めるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉山「っ!?」

 

八幡「……葉山?」

 

葉山「あ、あぁ、比企谷君。」

 

八幡「お前か?俺の後つけてたのは……それで、なんか用か?部活行かねぇの?」

 

葉山「少し用事があってね………」

 

八幡「ふぅ〜ん……まぁ別にいいが、この先は生徒会室くらいしか無いぞ?俺はそこに用事だが……」

 

葉山「そうなのか?生徒会って事は何かの案を打診するのかい?」

 

八幡「いや、これは個人的な事だから言えないが、とりあえず相談って事だけは言えるな。」

 

葉山「そうか………」

 

八幡「俺の目的地には着いたようだ。じゃあお前も早く用事済ませて部活行けよ?お前の事が大好きな後輩達が待ってんだからよ。」

 

葉山「ははは、そうするよ。」

 

 

葉山はそう言うと、奥の方へと歩いて行った。だがあの先って何かあったっけ?

 

まぁいいや、入ろう……っていうか居るよな?雪乃が居なかったら俺待ちぼうけじゃん。

 

 

コンコンコンッ

 

 

雪乃『どうぞ。』

 

 

おっ、居る居る。

 

 

八幡「………」

 

雪乃「?比企谷君?」

 

八幡「失礼します、2年F組、出席番号○○番、比企谷八幡です。」

 

雪乃「………受験じゃないのだから普通に入っていいのよ?というか、それはおふざけでしょう?」

 

八幡「まっ、雪乃なら分かるよな。」

 

 

偶にやるのが良いんだよな、こういう軽いノリっていうのは。やり過ぎると変な奴に見られるしな……戸部みたいに。

 

 

雪乃「ふふっ、まぁ座ってちょうだい。今お茶を淹れるから。」

 

八幡「このやり取りも少し懐かしいな……奉仕部があった頃以来だなぁ。」

 

雪乃「えぇ、生徒会長になってから、貴方とは少し疎遠になってしまったものね。今ではそんな事は無いけれど。」

 

 

今では一緒に住んでるからなぁ………

 

 

雪乃「どうぞ。」

 

八幡「あぁ、ありがとう。」

 

雪乃「それで、貴方の相談というのは何かしら?」

 

八幡「あぁ、実は……っ!」

 

雪乃「っ!」

 

 

俺は人差し指を伸ばして口に当てて、静かにするように雪乃に伝えた。そしてちょうどあった紙と油性ペンで雪乃に筆談で伝えた。

 

 

【扉の向こうに誰か居る。聞き耳を立ててる。】

 

 

雪乃「っ!」

 

 

誰だ?生徒会のメンバーか?いや、違うな。もしそうだとしたら、遠慮なく入ってくる筈だ。けどそうでないとしたら誰が………

 

 

八幡「その前に雪乃、お前に聞いていいか?」

 

雪乃「っ!え、えぇ。何かしら?」

 

八幡「誰が何処で見ているか分からない事をことわざで何ていう?」

 

雪乃「【壁に耳あり障子に目あり】よね?それがどうかしたの?」

 

八幡「流石だな、それに少しだけ付け加えようぜ。【壁に耳あり障子に目あり、肩にフェアリー扉の前に人あり】ってな。」

 

 

ガラガラッ

 

 

葉山「っ!!?」

 

八幡「………やれやれ、お前の用事ってのは人様の会話を盗み聞きする事だったのか?随分と良い趣味を持っていて感心したぞ、悪い意味でな。」

 

 

まさかコイツだったとは………いや本当に悪い意味で感心しちゃったよ。コイツ何やってんの?

 

 

八幡「はぁ………今なら何も聞かないでおいてやるからさっさと部活行け。それともまだ自分の恥を晒したいか?」

 

葉山「………」

 

 

葉山は無言で生徒会室を去って行った。

 

 

八幡「はぁ、まさか奴の言っていた用事ってのが盗み聞きだったとはな………」

 

雪乃「最低ね。けれど疑問だわ、何故彼は此処に来たのかしら?」

 

八幡「……もしかしたら俺の会話も盗み聞きしていたのかもな。俺の相談内容を聞いて、あわよくばお前のも聞き出そうとしたのかもな。」

 

雪乃「……成る程、貴方の相談というのは進路希望についてね?だから彼も此処に来たというわけね。それなら合点がいくわ。」

 

八幡「そういうわけだ。雪乃に聞く、お前進路はどうするんだ?」

 

雪乃「前だったら姉さんと同じ国公立大学の文系にしようと思っていたのだけれど、私も悩んでいるのよ。この時期になって。」

 

八幡「………それは何でだ?」

 

雪乃「母さんがね、『貴女のしたいようにしなさい。私は応援するわ。比企谷さんになら全てを任せられますからね。』って言ったのよ。だから今まで目指してきた大学に行くか、私の本当に行きたい大学に行くか、八幡君が希望していればの話だけれど同じ大学に行くか、この3つに絞られているわ。」

 

八幡「………マジか。」

 

雪乃「その様子だと、あまり参考にはならなかったようね。」

 

八幡「なるわけねぇだろ?進路の相談しに来たのに、これじゃあ意味無いだろうに………どうしたら良いもんかねぇ?」

 

 

 





盗み聞きはダメですからね。

そして葉山君、雪乃のアンタに対する評価段々と下がってるよ?
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