やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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始まりの音

 

 

八幡side

 

 

ーーー千葉仁堂会・本部ーーー

 

 

……急な幹部会が行われて直系全員が集められているが、話の内容はどうも要領を得ない。親父の予感で何か悪い事が起こりそうだから身辺警備を厳しくしろ、なんて言われた。そりゃ勿論、何かあればそうするつもりだが、流石に何も無いのに?って思う。予感だけでは俺もそうだが周りの組長達も納得は出来ないだろう。

 

 

白石「カシラ、それだけなんですかい?流石にそれだけの理由でウチの子分を見捨てるような真似は出来ませんぜ?」

 

新庄「そうだぜ比企谷の親父。流石に情報が少な過ぎるってもんだ。それだけで納得出来る程、俺等は子供じゃないぜ?」

 

宗右衛門「まぁ待ちなされ。本家若頭の比企谷さんはこれまで幾多もの修羅場を乗り越えてきた人物、なればその勘というものも侮れないものではないかな?比企谷さん、それは本当に予感だけなのですかな?」

 

涼「……済まないが本当に予感だけの話だ。だがこれはお遊びで言ってるわけじゃねぇ。俺の第六感がそう言ってる。近い内に何かが起こる予感がしてならない……それも嫌な予感だ。」

 

宗右衛門「……ふむ、確かにこれだけでは情報としては不充分。会長、どうなされますか?」

 

修作「………闇烏、お主の部隊を総動員させて各高速道路を見張らせるのじゃ。1つの穴も見逃してはならぬぞ。若頭の比企谷が言ったように、この1つの抜けによって組織が崩壊する事もある。皆、充分に気を付けよ。」

 

『はいっ!!!』

 

 

ーーー車内ーーー

 

 

八幡「親父、あの説明じゃあ他の直系も納得しないのは目に見えてただろ?何でしたんだ?」

 

涼「お前の言いたい事も分かる。けどこれはマジだ、勘ってのは当たり半分外れ半分だが、今回のはなんか違ぇんだよ。色々とヤバい事が起こりそうな気がする。お前も気を付けておけよ。部下にもそう伝えておけ。」

 

八幡「あぁ………」

 

涼「八幡、お前の組の中にも隠密に長けた奴等が居たな?ソイツ等を貸してくれないか?」

 

八幡「あ〜それなんだが、ソイツ等少し前に千葉を出たんだ。何でも嫁さん孝行したいからって。」

 

涼「はぁ?何だそりゃ?それでソイツ等何処に行くって?」

 

八幡「確か………金沢って言ってたから石川県だったな。綺麗な景色見せたいって張り切ってたし。」

 

 

俺も行ってみてぇなぁ〜。金沢限定じゃなくて日本全土見てみたいもんだ。

 

 

八幡「俺も1人旅してみるか……」

 

涼「もしそうするのなら、俺が八幡ン所の組員にチクってやるよ。」

 

八幡「絶対ついてくるから言うなよ、絶対に。」

 

 

いや、この親父の言う事だ。絶対チクる。

 

 

八幡sideout

 

天元side

 

 

天元「ほぉ〜、中々良い街並みじゃねぇか!少し地味だが俺は気に入ったぜ!」

 

須磨「天元様天元様!!お土産買っていきましょうよ〜!八幡君や組の皆もきっと喜びますよ〜!」

 

まきを「アンタ来てばっかでソレ!?もう少し観光を楽しみましょうって気持ちは無いの!?そんなのこの街から出る時で充分じゃない!今は観光よ観光!」

 

雛鶴「はいはい2人共そこまで。それで天元様、最初はどうしますか?」

 

天元「そうだなぁ………んじゃあここまでの長旅の疲れを癒す為にも、まずは風呂にでも行くか。」

 

須磨「良いですね〜♪早速行きましょうか!」

 

まきを「アンタ、道中寝てたでしょうが………」

 

雛鶴「じゃあこの辺りにある温泉でも探しましょうか。ついでにお土産屋さんも。」

 

須磨「はぁ~い♪」

 

天元「んじゃあ地図のあるとこに………あぁ?」

 

 

何だコイツ等は?黒スーツにサングラス、如何にも悪い奴等って感じだぜ。しかも俺等を囲んでやがる。何だか知らんがナンパでは無いな……

 

 

天元「おい、誰かは知らねぇがど退いてくれねぇか?俺等は今、ド派手に観光中なんだ。」

 

「そういうわけにもいかねぇな。お前の連れてるその女、さっき組と言ったな?まさかとは思うが極道組織か?」

 

天元「物騒だなぁおい。そんな危ねぇ組織に俺等が入ってるとでも?勘弁してくれよ。仮に組だったとしても、アンタ等が俺等に何の用だってんだ?」

 

「一緒についてきてもらおう。」

 

天元「さっき言ったよな?俺等は観光中なんだよ。何処の誰とも分からねぇ地味な野郎にホイホイついて行くかよ。お断りだ。」

 

「……連れの女がどうなってもいいのか?」

 

天元「俺が守るから問題無ぇよ。」

 

 

コイツ等、この辺りの極道か……厄介なのに目を付けられたな。しかも無用心だねぇ、代紋ぶら下げるなんてよぉ………俺の弟の方がよっぽど賢いぜ。

 

字は………北に豪?見た事無ぇが、このままじゃマズいな。こりゃ観光は中止だな。

 

 

天元「なぁ?俺等は極道じゃねぇし、ヤクザでもねぇ。だからもう行かせてくれねぇか?アンタ等の狙いは極道なんだろ?」

 

「完全に疑いが晴れるまでは無理な相談だ。いくつか質問した後に本当だったら解放する。」

 

天元「………観光中だって言ったよな?」

 

「普通では無い観光も良いとは思わないか?」

 

天元「はっ、お断りだよ。」

 

「……もういい、連れて行け。」

 

 

チッ、やっぱこうなんのかよ!!

 

 

天元「音の呼吸・壱の型、轟!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドオンッ!!!!!

 

 

 

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