やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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動き出した正義

 

 

涼side

 

 

ーーー車内ーーー

 

 

白石「カシラ、今回の相手の北陸豪汪会ってのはどんな連中で?親父も何度か盃交わしに行ったんでしょう?どんな奴等かはご存知なんでしょう?」

 

涼「そうだな、一言で言えば身内にしか心を開かない連中だ。俺等や関西のようなその地域一帯を組織化しているような奴等とは一切手を組まないし、盃も交わさない。その証拠に、奴等の組織化に入ってくる連中は北陸の組織かその近くの傘下に入ってねぇ組が多い。まぁ居ても新潟だろう。俺が行った時も『誰がテメェ等と盃交わすか!!帰れっ!!』って理由も言わずに突っぱねられたもんだ。まぁ、もし奴等の仲間になりたいのなら、千葉と絶縁して、あの地域一帯に組織作るってところだな。」

 

八幡「成る程……縄張り意識が強い、そして他の一帯を統治している奴等との同盟を嫌う。要は自分達がこの一帯の王だと知らしめているってところか。」

 

涼「凡そお前の言う通りだ。そして奴等はかなり好戦的だ、相手が千葉だろうが神戸だろうが遠慮無く向かってくる。千葉も過去に何度か襲われた事もあった。全て返り討ちにされたようだが。最大組織に挟まれているのが気に食わないのか、自分達差し置かれて“最大”なんて言われているのが気に食わないのかは知らねぇけどな。まぁ今となっちゃあかなり肩身の狭い思いをしてるだろうよ。どっちかに手を出せば、そのどっちかにも襲われるんだからな。まぁ、今がその状況なんだけどな。」

 

 

確かに奴等の組織の性格上、良いとは言えない。だがあの好戦的な性格は強い武器になる。そう思っていたんだが、聞き分けの無い連中だからな、自分達仲間しか信じない。この戦争が終わったとしても聞く耳は持たないだろう。

 

 

白石「しっかし、この戦争に神戸の奴等も乗っかって来るのは意外でしたぜ。カシラ、なんかしたんですかい?」

 

涼「いや?なんかあっちの若頭の工藤も嫌な予感がしてたらしい。それで向こうの本部長の司馬をこっちに寄越して知らせてくれたわけだが、どうやら向かってる最中で事が起きていたようだ。」

 

八幡「まさか俺の組の奴がドンピシャだったとは思いもしませんでした。ナンバー2の予感ってのはメチャメチャですね。欲しいもんですよ。」

 

涼「バァカ、んなもんその内分かるようになってくんだよ。まぁオメェはまだガキ過ぎるから分からんだろうけどな、後20年歳を取ったら嫌でも分かるようになる。」

 

八幡「そん時はカシラが会長で、白石の叔父貴が若頭でしょうね。」

 

涼「分かんねぇぜ、先の事はよぉ?なっ?」

 

白石「俺に振らないでもらえますかい?」

 

 

んだよノリが悪いねぇ……まぁその方がいい、浮かれ過ぎてたら後ろから刺されかねないからな。敵は前だけとは限らねぇ。

 

 

涼sideout

 

ーーーーーー

 

ーーー富山県・警察本部ーーー

 

 

「気を付け、敬礼っ!!」

 

「………休め!!」

 

「君達も理解していると思うが、今この富山県内で暴力事件が起きている!事の発端は不明だが、この北陸を拠点としている暴力組織、北陸豪汪会が動いている事は確かだ!!君達には直ちに北陸豪汪会の鎮圧と被害者の救出に向かってもらう!!その為、我々富山県警だけでは戦力が不充分な為、他県からも応援要請を出していた!!福井、石川、新潟、長野、岐阜の5県から応援に駆け付けてくださった!!早速現場に向かって北陸豪汪会の鎮圧、被害者の救出を命ずる!!命懸けの戦いになる事を覚悟しておけ!!」

 

『はっ!!!』

 

「気を付け、敬礼っ!!」

 

「それでは、各自乗車!!」

 

 

遂に動き出した富山県警。何故ここまで警察が動かなかったのかというと、事態を知ったのは天元が襲われてから30分後の事で、事態の収拾をしようにも、相手の数が多過ぎて、こちらでは対処しきれないと思った末に、他県に応援要請を求めていたからであった。そして5県が揃った段階の今、北陸豪汪会の鎮圧に向かったのであった。

 

 

「被害者が無事で居てくれると良いのだが……」

 

「本部長、流石にそれは……」

 

「分かっている、過度な期待はしない。だが少しでも可能性があるのなら救うのは当然の義務だ。出来れば発砲許可も出したいが、日本の規則や条件上それは難しい。たとえ銃を平気で使う極道が相手でもだ。相手が発砲してきたのなら我々も撃つ事は出来なくもないが、どれどけの者が平気で発砲出来るかだ………人を守るのが義務であって、殺すのは御法度だ。我々は人を殺す為に銃を装備しているわけではないからな。」

 

「………」

 

「君も仕事に戻りたまえ。私も指揮をする為に戻らなくてはならない。」

 

「……了解。」

 

 

(大人しくしてくれるのならわけは無い。だが連中はそんな奴等ではない。過去に何度奴等と揉めた事か……奴等が関わっているとなると、本腰を入れなければならん。手加減が出来る相手ではないからな。)

 

 

「本部長!!全員乗車、完了しました!!」

 

「よし………では出動!!第一部隊は西から!!第二部隊は北!!第三部隊は東、第四部隊は南から叩け!!」

 

 

富山県警を含めた6県警、遂に出動!!

 

 

 

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