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ーーー2時間後・警察本部ーーー
工藤「おぉ、来たようやな!」
天元「っ!ようやくかよ、遅いぜ八幡!」
本部長「………」
黒い車が1台警察本部へと入り込み、丁度本部長の居るテント前に停車した。そして運転手が出てきて車のドアを開くと、中からは八幡、涼、白石の3名が出てきた。
工藤「久しぶりやな八幡、正月以来や!比企谷はんも元気そうで何よりや。ほんでアンタは?」
白石「……千葉の直系、白石組の白石だ。」
工藤「ほぉ……成る程のぅ、此処におるっちゅう事はかなりの腕持っとるっちゅう事かいな。」
涼「それよりも早い事終わらせたいから話し合いを進めるぞ。警察のアタマはドイツだ?」
本部長「私が現在指揮を執っている者だ。協力に感謝する!それで、奴等についてだが……」
涼「工藤、お前の答えから聞かせてもらってもいいか?俺達もその後に答える。」
工藤「ええで。ウチ等神戸連合の考えは………北陸豪汪会の殲滅、そして組織の完全な消滅や。」
本部長「っ!」
涼「奴等を生かしてはおけない、と?」
工藤「人を平気で殺すような連中、ほったらかす方が危険やろ。それにあんな奴等、盃交わしてくれ言われてもお断りや。誰1人としては逃がさん。奴等は皆殺しや。比企谷はんはどんな考えなんや?」
涼「千葉仁堂会も同じ考えだ。堅気に手を出すだけでもアレだってのに殺したとなると、流石に俺も黙ってはいられねぇしな。例えそれが他の組織の人間だったとしても、今回の騒動にウチのモンが関わってる以上、奴等は消すべきだ。」
工藤「成る程………最後はアンタだけやで?警察側の答え、聞かせてもらおか。」
本部長は俯き、少しだけ間を置くと答えた。
本部長「……私も2人と同じだ。市民を守る立場にある身として、これ以上人々を危険に晒すわけにはいかない!」
工藤「ええ覚悟しとるやないかい……よっしゃあ!ほんなら作戦会議始めようや!!」
ーーーテント内ーーー
本部長「今は我々警察が動きがないかどうかを四方から監視しているところだ。万が一にも本隊を突破される事は無いと思う。それが起きた時点で奴等に動きがあったと知らせるようなものだからだ。我々が考えた作戦は、まず催涙ガス弾を投げ込み敵を怯ませた後から制圧していく。屋内の入り口を確保した時点で、更に仲間を投入して一気に畳み掛ける。どうだろう?」
涼「オーソドックスだが、これでは被害も同時に増えるという事だ。それに突っ込むとしても、この中のどれかの組織か全員って事になる。八幡、お前はなんかあるか?」
八幡「俺だったら少数精鋭で畳み掛けてから、一気に数を投入させて制圧させるか、暗殺ですね。」
白石「まぁ、そうなるな。」
八幡「ですが暗殺は却下です。俺の部隊には暗殺や隠密専門の奴が居ますが、流石にそれをやってもらうには相手の規模もそうですが、あの拠点の構造を理解していない状況でやらせるわけにはいきません。」
工藤「正面からしか方法は無い、ゆう事か……せやけど他に何か無いんか?」
本部長「遠くから狙撃で狙うのもありだろう。それなりの腕が要求されるが、どうだろう?」
涼「狙撃か………なら狙撃用の銃がいるが、警察はそれ持ってんのか?」
本部長「我が署には10丁ある。そしてその狙撃についてだが、もしやるとしたら私に任せてもらいたい。こう見えても元SATの狙撃兵でね、腕には自信がある。」
工藤「おいおい、そりゃすげぇな。ならこの作戦は決まったようなもんやないか?警察の連中が見張りや見える敵を片っ端から狙撃で狙い撃ち、その間に俺達と残った警察の連中で中の奴等を制圧。どや?」
涼「……1番現実的だろうな。」
工藤「ほんなら決定や!そうと決まれば警察のアンタ、今すぐ狙撃の上手い奴かき集めてから銃持たせて、あの場所狙うのに良さそうな場所見つけて待機させとけや!敵は待ってはくれんから急ぎや!!」
涼「それからお前達、全員防弾チョッキを着ておけ。奴等は武装した連中だ。用心に用心を重ねておけ。自分の身は自分で守るんだ、いいな?」
八幡「流石は一線を乗り越えてきた極道は違うな、命令の早さが異常だ。」
白石「当たり前だろ、カシラが今までにどんだけの戦争見て戦って来たと思ってんだ?それこそ死体だって山のように見てきたに違いねぇよ。俺も参加した事はあるが、今でも覚えてるぜ。あん時のカシラは1人だけ別のオーラを纏ってた。今はまだ纏ってはいないが、始まったら嫌でも分かると思うぜ。」
八幡「そんなに、ヤバいんですか?」
白石「直接見てなくても、肌で感じる程だ。だから今の千葉がこれだけでかい組織になったってのもある。ホント、一時期は敵対してたが、あの人には勝てる気がしねぇよ。」
涼「お前等も何ボーッと突っ立ってんだ?工藤もさっき言ったろ?敵は待ってはくれない。早く準備をしろ。」
八・白「はい!」
こうして警察、神戸、そして千葉の極道による、北陸豪汪会殲滅作戦が実行されようとしていた。