やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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ケジメ?

 

 

八幡side

 

 

富山に滞在してから1週間が経ち、傷と疲れも回復したところで、遂にお別れの時が来た。長かったようであっという間だった戦争も1週間前に終わって、1日で済んだのは幸いだろう。

 

そして俺は改めて元北陸豪汪会の拠点だった場所に新組織として立ち上げされた青豹会のアタマ、彪牙城と盃を交わした。奴が組織のトップになってからは、北陸豪汪会に入らなかった他の組織が名乗りを上げて勢力図が混沌としていたが、それを一気に纏めてしまったらしい。俺との戦いがあったのに、その間も戦いに明け暮れていたらしい。アイツどんな体力してんだよ………

 

その成果もあって、今の青豹会の総構成員は500人は固い数字で、もしかしたら1,000人はその内超えると豹牙も確信しているように言っていた。

 

気になるあの会長の処分だが、どうするのかはまだ未定らしい。当人は殺人はしていないものの、恐喝や殺人命令、組織のトップでもある事からして、どう処罰を下していいのかどうか頭を抱えているらしい。俺としては、正当な罰を下して欲しいと願うばかりだ。頼むぞ、本部長のおっさん。

 

 

八幡「何はともあれ、一件落着だな。」

 

涼「何も一件落着じゃねぇよ………俺ぁおふくろ(ボス)の所に行くんだぞ?そしてお前はその傷の数、どう説明しても頭にタンコブができるのは確実だろ……」

 

八幡「親父、俺も説明するから。婆ちゃんだって俺から言えばそう簡単におたまは振るわねぇって。」

 

涼「この前は雪平鍋だった………」

 

八幡「………………なぁ、フライパンなんて事はねぇよな?やり過ぎじゃね?爺ちゃん今頃どうなってんだ?」

 

涼「やめろ!今此処で調理器具の名前を出すんじゃねぇ!!俺にとっては凶器名でしかねぇ!!」

 

八幡「どうやったら調理器具の名前を凶器名に変えられるんだよ、婆ちゃん。」

 

 

………まぁそんなこんなの会話をしながら、俺達一同は千葉県へと帰っているのである。あぁそうそう、神戸の連中も俺達と同じくらいに別ルートで帰ってる。仕舞いには工藤が『俺ともいつかタイマンしようぜ!』って言ってきたが、絶対にやらねぇ。

 

 

ーーー千葉仁堂会・本部ーーー

 

 

涼「ふぃ〜漸く着いたぜ〜!あぁ〜休憩ありとはいえ、5時間の長時間同じ態勢はやっぱ身体にくるなぁ〜!よしお前等、今日は解散だぁ!!飯食うなり寝るなり酒飲む夜遊びするなりして、発散させろや!!あぁ、俺ン所の運転手は残れよ?でないと俺、帰り歩きだから。」

 

「へいっ!!」

 

涼「んじゃあお疲れ〜!!………よし、じゃあ行こうぜ、白石、八幡。」

 

白石「まぁ報告はしておかねぇと、ですね。」

 

八幡「……なんか嫌な予感するんだよなぁ。」ボソッ

 

涼「八幡、そんな事言うなよ。考えねぇようにしてんだから。」

 

 

ーーー本部内ーーー

 

 

涼「………」

 

白石「………」

 

八幡「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水守「わああぁぁぁぁぁん!!!八幡ちゃんの顔にこんなに傷がああぁぁぁぁ!!!誰よ八幡ちゃんをこんな風にしたの!!?お婆ちゃんは怒りましたっ!!!その人許しません!!!けど八幡ちゃんが無事に帰ってきてくれたのは嬉しい!!でも何でこんなに傷付いてるのよおぉぉぉぉ!!!?」

 

 

………悲報、本部に婆ちゃんが居た。いや俺にとっては悲報でも何でもないんだが、親父がすっげぇ真っ青になってる。けど爺ちゃんは………

 

 

修作「………」タンコブ×7 ホホハレ×2 ミギメニアオタン

 

 

………もっと酷い事になっていた。この前の阿保露組の時よりも酷い事になっている。

 

 

水守「ちょっと!!!この大バカ息子!!!私、メールしたわよね?八幡ちゃんに傷1つでもあったらワカッテルワヨネ?って?なのにこれは何っ!!?どうして八幡ちゃんがこんなに傷負ってるのに、アンタはそんなにピンピンしてるのよ!!?あ"っ!!よく見たら(しろ)ちゃんも目に怪我してるじゃない!!」

 

白石「い、いえ、自分は全然大した事無いんで……」

 

八幡「ば、婆ちゃん。この傷は俺が大将と戦って負った傷だから、気にしないでくれよ。」

 

水守「何で八幡ちゃんが?何でこのバカじゃなくて八幡ちゃんなの?相手が大将なら、このバカが戦うべきでしょ?それなのに何で八幡ちゃんなの?」

 

八幡「……………一応俺が、現場の総指揮を任されたから。」

 

水守「………ナンデスッテ?」

 

 

あっ、やべぇ。婆ちゃんキレそう……

 

 

水守「総指揮を八幡ちゃんに?じゃあこのバカは?何処で何をしてたの?」

 

涼「………俺は本部で神戸の若頭と警察の本部長と一緒に陣形の確認と指示出しをしてた。組織の要は死なせたらマズいって判断でな。」

 

水守「それは何?八幡ちゃんなら死んでもいいって言いたいの?私の可愛い可愛い孫の八幡ちゃんは死んでもいいって言いたいの?」

 

涼「いやそうは言ってねぇだろ………八幡なら任せられるって思ったからだ。」

 

八幡「婆ちゃん、もういいだろ?」

 

水守「………もう、八幡ちゃんにそう言われたら、引き下がるしかないじゃない。」

 

八幡「けど、俺の為に怒ってくれたのは嬉しかった。ありがとな、婆ちゃん。」

 

水守「八幡ちゃんの……孫の優しさが私の心にじみ"る"う"ぅぅぅ!!!」

 

 

ホンット俺の婆ちゃんって喜怒哀楽がすげぇわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水守「けどこのバカは1度も戦ってないのよね?なら少しは痛い思いをしてもらわなくちゃダメよね?そのくらいは受けてもらわないとっ!八幡ちゃんがこんな目に遭ってるんだもの!」フライパン&ナベノフタ

 

涼「………どの道逃げ場はねぇのか。」

 

白石「大奥は相変わらずかよ。」

 

八幡「もう少し孫離れして欲しいとは思うんですけどね、抜け切れないようで。」

 

 

結果、親父は爺ちゃん以上に顔が膨れ上がってしまっていた。親父、俺は一応止めようとした努力はしたんだぜ?

 

 

 




婆ちゃん………孫愛強過ぎ。
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