やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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最愛との再会

 

 

八幡side

 

 

ーーー比企谷家ーーー

 

 

八千代「そう……それで涼はあんな有様なのね。流石はお義母様、容赦無いわね………」

 

八幡「俺も止めたんだが、婆ちゃん止まらなくてな。最後の方には『八幡ちゃんの傷の分〜!!』って泣きながら叫んで殴ってたわ。」

 

八千代「本気ではないにしろ、お義母様が極道の世界に居なくて良かったわ。居たら居たで幹部会の時に話が進まなさそうだもの。色んな意味で。」

 

涼「ったく、おふくろの奴……絶対本気で殴っただろ。まだ痛みが引かねぇよ。」

 

 

思いっきり振りかぶってもんな。しかもすげぇのが親父が腕でガードしてるのに、そのガードをすり抜けて正確に当ててやがんの。しかもフライパンの底の部分じゃなくて、横の部分で。あれ本当にどうやってんの?泣きながらどうやってフライパンや鍋の蓋の持ち方を変えてるんだ?

 

 

八幡「まぁ、そんなわけだ。とりあえず戻ったから。小町にも言っておいてくれ。俺は事務所に顔を出してから屋敷に戻る。早く戻らないと、奴等怖くなるから。」

 

八千代「えぇ、行ってきなさい……あぁ八幡、少し待ちなさい。」

 

八幡「ん?なんだ母ちゃ………」

 

 

母ちゃんが急に俺に抱き着いてきた。訳が分からなかったが、すぐに理解した。母ちゃんの身体が震えていた事に。そして抱き着いてきた意味も。

 

 

八千代「よく帰って来てくれたわ………本当に。」

 

八幡「………あぁ、ただいま。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所が変わって八十神会事務所。俺が居ない間はカナエと狂三と残りの八十神会の組員でこの場所を守っていた。礼はしないとな。

 

 

八幡「帰ったぞ、お前等。」

 

「っ!!総代!!よくぞご無事で!!」

 

「お帰りなさい、総代!!」

 

「おめでとうございます!!」

 

八幡「おう、留守番ご苦労だったな。カナエ達はどうしてる?」

 

「今日は非番にしてもらってます。この騒ぎが起きてからは、碌にお休みも取っていなかったので、少しでもお休みを取ってもらえればと思って。」

 

八幡「そうか、ありがとな。お前達も休んでいいぞ。今日はもう解散にしよう。今日から3日間、八十神会全組員は休暇を取らせる。俺から全員にそう伝えておく。」

 

「いやいや、総代こそ帰ってきたばっかで疲れてるでしょ!そんな事くらい俺達に任せて、先にお帰りになって大事ですよ!組員名簿を見れば全員に連絡するくらいわけ無いんですから!」

 

 

………一斉通知とかの機能も作らないとな。

 

 

ーーー比企谷邸ーーー

 

 

………アイツ等には心配掛けちまってる。少しは……いや、掛けているようなもんじゃねぇか。掛け過ぎているようなもんか……帰ってくるかどうかも分からない戦争に行くんだ、死んだなんて報告されたら気が気じゃないだろう。もしかしたら泣く奴も出てくるかもしれない、言葉と行動は慎重に選ばないとな。

 

 

ガチャッ

 

 

八幡「………」

 

 

………玄関には出迎え無し、って事は居間か?

 

 

八幡「おい、居るか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カナヲ「……八、幡……兄さん?」

 

めぐり「八………君?」

 

八幡「……あぁ、今帰った。」

 

めぐり「……うっ、うぅ〜八君っ!!!」ポロポロ

 

カナヲ「兄さん!!」ポロポロ

 

 

居間に居ためぐりとカナヲは泣きながら俺に抱き着いてきた。この1週間、ずっと俺を待っててくれてたんだろう。素直に嬉しい気持ちになってくる。

 

 

八幡「心配、掛けさせちまったな……済まない。」

 

めぐり「本当だよ……もうっ……」ポロポロ

 

カナヲ「皆、心配……してた。」ポロポロ

 

八幡「……お前達を見ていれば分かる、長い間済まなかったな。他の連中は?」

 

めぐり「麗さんとしのぶさんとカナエさんはお仕事に行ってる。陽さんは大学で、狂三さんと夜架さんと有栖さんと雪乃さんはまだ学校だよ。高校の4人はもうそろそろ帰って来ると思うけど。」グズッ

 

八幡「分かった、なら俺は玄関で待って「やだ。」………カナヲ、「私もいやだ。一緒に居てよ、八君……」………分かった、此処で待つか。」

 

 

これは大変だが、一緒に居てやらないとな。この2人でこの状態なんだ。成人してるカナエや麗姉さんがどうなるかさえ、俺にも分からない。

 

 

八幡「取り敢えず、座って待つぞ。立ったままだと疲れる。ソファの所まで行くぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「なぁめぐり。俺の居ない間、この屋敷の様子はどうだったんだ?」

 

めぐり「皆いつも通りみたいにしてたけど、やっぱり八君が居ないとダメダメになっちゃうんだ……だから皆、大人しかったと思う。八君が居た時の雰囲気は1回も無かったかな。」

 

八幡「そうか………3日間、俺の組は休み取らせる事にしてあるから、その中で少し付き合ってくしか無いな。心配掛けさせた詫びって事でよ。」

 

めぐり「仕方のない事だって皆分かってはいたみたいだけど、八君が居ないとどうしても………ね。」

 

八幡「まぁ、それもこの3日間で無くなるだろう。幸い明日は土曜。土、日、と休みが続くからそれぞれに時間作って付き合うよ。勿論、お前達にもな。」

 

 

ガチャッ

 

 

八幡「おっ、誰か帰ってきたみたいだ。まぁ狂三達だとは思うけどな。他に【バァン!!!】来ると………おいおい、いきなりだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狂三「は、八幡さん?」

 

夜架「ほ、本当に?本当に旦那様……?」

 

八幡「あぁ、やっと帰ってこれた。遅くなって済まないな、ただいま。」

 

狂三「……遅過ぎますわ。お帰りなさいませ、八幡さん!!」ポロポロ

 

夜架「今日は……今日は絶対に離しません!!ずっと一緒に居ます、旦那様!!」ポロポロ

 

 

 

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