八幡side
雪乃と陽乃が実家で話し合いをした翌日。俺達はいつも通り学校に投稿して教室に居るわけだが、葉山の様子が少し変わった。よく分からんが、こっちをチラチラと見てこないし睨むような視線も感じない。少し不気味だが昨日も思った通り、あっちが何もしてこなければこっちも何かをするつもりは無い。
夜架「昨日、雪乃さんと陽乃さんが実家へ帰られた時に何かあったのでしょうか?」
八幡「さぁな。けど奴があの調子でいてくれるのなら、こっちとしても万々歳だろう。突っかかってくる事も無さそうだしな。」
夜架「無駄な労力は使いたくありませんしね。」
八幡「なら刀を携帯しておくのをやめろよ、危ねぇだろう?」
夜架「それでは旦那様をお守りする事が出来ません!狂三さんも銃を携帯しているのですよ!?」
八幡「そう簡単に事件が起きてたまるかよ……けど、卒業の間までは平和で暮らしていたいものだ。また抗争とかがあったらって思うと………いや、考えるのはよそう。」
ーーー放課後ーーー
八幡「今日は特に何も無いから、俺が晩飯作ろうか。メニューは炒飯しか無いけど。」
狂三「八幡さんが、ですか?しかし先日は次のお休みに作るというお話になったのではなくて?」
八幡「少しは料理しないと鈍るだろう?かれこれ包丁を半年くらい握ってないんだぞ?流石にそろそろなんか料理しないとヤバいと思ってる。それに今日の当番は狂三と夜架だろ?なら事前から言っておけば、何とかしやすいと思ってな。だが同時に悪いとも思っている。お前達の役割を奪っちまって。」
狂三「い、いえ!八幡さんがしたいというのですから、それに従うのみですわ。」
夜架「私も八幡さんの炒飯、楽しみです。」
八幡「具材は前もって買ってあるからスーパーに行く必要は無いが、か買い足しておきたい物ってあるか?あれば寄るが?」
狂三「夜架さん、何かありましたか?」
夜架「私は思い当たりません。」
八幡「よし、じゃあ帰るか。」
ーーー比企谷邸ーーー
麗「うふふふっ、今日は八幡の手料理なのね?とっても楽しみだわ……八幡、私も何か手伝えないかしら?未来の妻としてお手伝いがしたいわ♡」
八幡「あ〜いや、今回は特に手伝ってもらう事はあんまねぇんだ。そんなに凝った料理を作るわけでもないしな。ありがとな、麗姉さん。」
実際炒飯なんて具材切って米炒めて具材入れて炒めればそれで完成だしな。後は過程の中で調味料を入れればいいってだけの話だ。
麗「じゃあ私は八幡の料理をしている姿でも眺める事にするわ。貴方の料理をする姿、私見るのは久しぶりだもの。」
八幡「座って待ってろって言いたいところだが、まぁそれも姉さんの自由だ。俺がどうこう言うべきではないな。好きにしろ。」
狂三「では私も参加しますわ。」
夜架「私も八幡さんの手際を拝見いたします。」
有栖「では皆さんで見学しましょうか。」
カナヲ「………」
ギャラリーが増えた。そんな目で見られてもなぁ………特に何か特別な事をしているわけでもないし。いつも通り調理を始めるか。
八千代「あら、八幡の炒飯?久しぶりね〜。私もご一緒しようかしら?」
涼「じゃあ俺も。」
八幡「何シレッと混ざってんだよ。つうか何で此処に居るんだ?」
八千代「様子を見に来たのよ。まぁその必要も無いくらい仲良くやっているようね。」
涼「そのようだな。お前も中々良い面構えになってんじゃねぇか。これなら夜も大丈夫そうだな。」
八千代「いきなり何下品な事言ってんのよ。お義母様に言いつけるわよ?義娘に対して変態発言をしているバカ亭主が居るからなんとかしてって。」
涼「おいやめろシャレになんねぇ。絶対おふくろには電話もメールもするなよ?絶対俺の頭にタンコブ出来てる。容赦ねぇんだようちのおふくろは。比企谷家最強なんだぜ?」
それは分かる。怒らせたら喜怒哀楽メチャクチャにしながら爺ちゃんと親父をサンドバックにしてるし。調理器具という名の凶器を使って。
八幡「まぁいい、余分なお客さんが追加されたところで困る事は別にねぇ。食材の量が増えるだけだ。」
八千代「余分なお客さんとは何よ、失礼ね。まぁいいわ、八幡、ダイニングで待たせてもらうわよ。」
八幡「お〜う。」
夜架「お茶をお出しいたします。」
八千代「あら、ありがとう夜架ちゃん。」
さて、少し邪魔が入ったが料理再開だ!
ーーー数分後ーーー
八幡「お待ちどうっ!おっ、どうやらグッドタイミングだったようだな。全員揃ってるじゃねぇか。」
カナエ「ただいまぁ〜八幡さん♪久しぶりの八幡さんの炒飯ね!美味しそうだわぁ〜!」
しのぶ「懐かしいわね。1年ぶりじゃない?」
陽乃「これが八幡君の炒飯かぁ……美味しそう!ねぇねぇおかわりってあるの?」
八幡「一応ある。」
雪乃「姉さん、食い意地を張り過ぎよ。」
めぐり「けど本当に美味しそうっ!ねねっ、早く食べよっ!」
八幡「そうだな、炒飯はあったかい内に食べないとな。んじゃ食べますか、いただきます。」
『いただきます!』