やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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会長からの依頼

 

 

八幡side

 

 

ーーー関西・神戸ーーー

 

 

あれから暫く平和な日々が続いてあっという間に夏休みに入った。組も大きな問題無く運営を継続出来ているし、最近ではウチに入りたいなんて奴も出て来た。組織の中でも組員が少ない俺にとっては嬉しい話だが、下心のある奴はお断りさせてもらっている。本気だって奴は組に入れてるから大丈夫だとは思うが、腹に何か持ってる奴だっているかもしれないから、完全とは言えない。

 

そんな俺は今、1人で関西の兵庫県神戸市に来ている。理由は………まぁ分かるでしょ?関西の会長さんからお誘いを貰ったってわけだ。しかも何故か俺にだけ。何で爺ちゃんと親父を呼ばなかったのかは知らんが、この際は気にしないでおこう。おっ、あの車か?

 

 

「千葉仁堂会直系・八十神会総代の比企谷八幡様でお間違いありまへんか?」

 

八幡「はい、そうです。」

 

「お待ちしとりました。会長や親父達が本部でお待ちです、どうぞお乗りください。」

 

 

ーーー車内ーーー

 

 

八幡「何故俺をお誘いになったのかは知って……るわけないですよね?」

 

「俺は組の中では下っ端です、そこんところの事情は親父達に聞かんと分からんですわ。そのご様子だと比企谷はんもご存知ではないみたいですね。」

 

八幡「寧ろ何で俺だけ呼ばれたのか聞きたいくらいですよ。普通ならウチの会長かカシラが呼ばれるのが普通でしょ?なのに何で一直系組長でしかない俺がお呼ばれされるのかは、誰もが疑問に思うでしょう。」

 

「比企谷はんはそっちの千葉とウチ等の神戸との盃を交わす原因にもなった張本人でもありますからね、ある意味色んな推測も出来るっちゃあ出来まっせ?」

 

八幡「やめてくださいよ、その遠回しな言い方……俺が今から殺されにいくようなものじゃないですか。今すぐ回れ右してくださいよ。」

 

「そら聞けませんな。この車に乗ったら神戸連合本部に直行ですさかい。諦めてください。」

 

八幡「荒事だけは起きませんように。」

 

 

ーーー神戸連合本部ーーー

 

 

八幡「あぁ、遂に着いてしまった………」

 

「比企谷はん、どうぞ。」

 

八幡「あっ、はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お疲れ様です!!!

 

 

何でこんな出迎えを?たかが高校生の一直系組長に。竜胆さん、何を考えてるんです?あっ………

 

 

霧崎「ようこそおいでくださいました、比企谷さん。いいえ、これからは八幡さんと呼んだ方がよろしいでしょうか?私の義理の息子になるのですし。」

 

八幡「否定するつもりはありませんけど、気が早いですよ。霧崎さん………ご無沙汰しております。阿保露組のテレビ電話以来、でしょうか。その節は大変申しわけありませんでした。」

 

霧崎「いいえ、お気になさらずに。八幡さんのあの行動があったからこそ、夜架は無事だったのですから。こちらこそ、夜架を貰い受ける決心をしてくださり、大変感謝しております。さっ、立ち話をしていてはお客人である八幡さんにご迷惑ですので、どうぞ中へ。会長である竜胆共々お待ちしております。」

 

 

やっぱ夜架の母親だな………佇まいから何まで立派なもんだ。あんな着物を着てるってのに、全く動きに無駄が無い。やっぱこの人も暗殺術とか使えるのか?夜架の母親なわけだし。まぁ取り敢えずは敵にだけは回さないでおこう。

 

 

ーーー最上階ーーー

 

 

1度来たからそれと無く覚えている。俺と霧崎さんの前にある扉が最深部だ。多分この奥に竜胆さんや工藤、司馬さんが居るのだろう。

 

 

霧崎「では、参りましょう。」

 

八幡「はい。」

 

 

霧崎さんは何の断りも無く、そのまま襖を開けて奥へと入っていった。これって少しマズいんじゃねぇの?なんか言ってから入った方がいいんじゃ………まぁ他所の事は分からないから口出しはするべきでは無いんだろうけどよ。

 

 

竜胆「おぉ比企谷殿のお孫さん、よう来てくれたのう!ホレ、早うこっち来いや!」

 

工藤「待っとったで八幡!今か今かと首長くしとったで〜!」

 

灯夜「よく来た、比企谷八ま「八幡ちゃ〜ん、よう来てくれはったね〜!!会長さん達のお話終わったらウチとデート行こ〜っ!!♪」娘に手ェ出したらタダじゃ済まさんで?」

 

 

………断り入れる必要無いかもな、この雰囲気。これもう絶対に無礼講だよな。

 

 

八幡「ご無沙汰してます、竜胆会長。それに工藤若頭に司馬本部長も。」

 

工藤「止めや止めや!!お前から敬語使われたら鳥肌に鳥肌立つわ!普通に喋れやっ!!」

 

八幡「形上は挨拶した方が良いと思っただけだ、まぁ今まで何も言われなかったからこういう話し方をしてるが、このままでいいのか?」

 

工藤「構へん構へん、俺がこう言うんは気を許した相手だけや。八幡はその1人っちゅう事やで。自慢してもええで?」

 

 

誰にだよ………

 

 

竜胆「まぁリラックスしぃや。今からこの神戸に呼んだ訳を伝える。比企谷殿のお孫さん、アンタを関西に呼んでもろた理由はのう………」

 

八幡「………はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜胆「1週間だけでええんや!!頼む、アンタのシノギをウチ等の若い奴等に教えたってくれ!!」

 

八幡「………はい?」

 

 

え?シノギ?

 

 

八幡「あの、何でシノギを?」

 

竜胆「いやな、比企谷はんから聞いとるんよ。『ウチの孫のおかげで毎月入ってくる額が増えてるから助かってる。私が言うのもおかしな話だが、あれはかなりの腕だと思う。』って………何や羨ましい!!せやからその腕前を持ってウチ等の若い連中にシノギのやり方、教えたってくれや!!」

 

八幡「………予想外の答えだ。」

 

 

こうして俺は断る事もせず、関西最大組織である神戸連合のシノギ指南役として借り出されたのである。

 

 

 





竜胆「頼むわ比企谷殿のお孫さん、ウチに力を貸してぇな〜!」

八幡「………そんなに金に困ってるんですか?」

竜胆「あぁいや、別にそういうわけやないんやけど………」

八幡「はい?じゃあ何で?」

竜胆「………ま、まぁ複雑な理由があるんや!!」

八幡「そこハッキリしてくださいよ………」
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