八幡side
霧崎「では八幡さん、また機会があればお背中をお流しいたします。」
八幡「は、ははは………」
結局、霧崎さんが風呂から上がるまで一緒に入ってしまった………すぐに上がればよかったのにどうして俺は!?ご一緒する気なんて無かったぞ!?けど話してる内に聞いておいた方が良いって思ったから一緒に居ただけだからな!!他意なんて全く無いからな!!
………はぁ、誰に言い訳してるのやら。もう部屋戻ってゆっくりしよう。明日も未織と出かけるんだしな、休める内に身体休めんとね。
pipipi…pipipi…
………ん?誰だ?
ーーー発信先 彪牙 城ーーー
……何だってんだこんな時間に?
八幡「おう比企谷だ、どうした?」
彪牙『よぉ比企谷ぁ、あん時振りだな。』
八幡「それはいいから用件を言え、無駄話する為に電話寄越してきたわけじゃねぇんだろ?」
彪牙『痴話話くらい付き合えよ、まぁいい。一応業務連絡しておこうと思ってな、俺が富山に新しく作った【
八幡「いや、こっちからは何もするな。もし攻めてきたら蹴散らせ。お前お得意の喧嘩でな。」
彪牙『はっ、それが聞けて安心だぜ。それと今は富山だけにしてるけどよ、拡大してくか?』
八幡「それは追々決める。今は富山のシマをお前の手で1つにまとめ上げろ。北陸豪汪会では若頭張ってたんだ、そのくらい余裕だろ?」
彪牙『言ってくれるぜ、まぁ造作もねぇけどな。分かった、暫くは様子を見る。報告は終わりだ、偶には富山に来いよ?』
八幡「この前行ったばっかだよ、じゃな。」
富山に来いって……アイツ俺と殴り合いたいだけだろうが。声色で分かったわ、『俺と楽しく殴り合おうぜ。』って言ってるようだったわ。
八幡「はぁ………」
コンコンコンッ ガチャッ
工藤「入るで〜、良い感じに寛いでるのぉ〜。」
八幡「ほっとけ。で、なんか用か?」
工藤「いんや、ちょいと相手してくれや。1人で酒飲むんも楽しゅうないからのう……親父と飲むんも悪うないけど、どんちゃん騒ぎになってまうから。」
八幡「この前もそうだったしな。」
工藤「アンタの親父さんとも酒飲んだけど、あんま掴めん人やな。」
八幡「まぁそうだな、俺も親父の事はまだ半分程度しか分からねぇ。何考えてんのかサッパリな時あるし。急に居なくなったと思ったら、突然帰ってくるし。幽霊みたいな人だな。」
工藤「自分の親を幽霊扱いって、お前ホントオモロいのう!「まぁ、そのおかげで婆ちゃんからボコボコにされてるわけだけど。」あぁ〜水守はんの事かいな?あの人もあの人でエラいキャラしとるよな。」
八幡「個人的にはもう少し孫離れして欲しいとは思っているが、その気は全く無いらしい。」
曽孫が出来ちまったらどうなるんだ?
工藤「んっ…んっ……ぷはぁ〜!まぁ、その内何とかなるやろ、八幡も孫が出来たら水守はんみたいになるんとちゃう?」
八幡「……俺の老い先は普通であって欲しい。」
工藤「ガッハハハハ!!」
八幡「……工藤には家族居ないのか?」
工藤「んあ?俺も所帯持っとるで、嫁さんと息子2人がな。」
八幡「おい、嫁さんほったらかすなよ。」
工藤「嫁さん候補9人もほったらかしとるお前に言われとうないわ!申しわけ無いとは思うとる、けど俺には勿体ないくらい良ぇ女なんやで!俺もついつい甘えてまうんよ〜!」
八幡「……お前が人に甘える、か。少し気になるな、やって欲しくはないが。」
工藤「辛辣な言葉浴びせんなや!お前も嫁さん出来たら間違いなく甘えると思うで。まぁお前の場合、相手が何人もおるから大変そうやけどな。」
八幡「飽きさせないようにしねぇとな。」
工藤「まぁ、その心配はねぇと思うけどな。お前の女全員、お前に惚れてついてきたんや。もし途中で見限るような奴おったら、そん程度の覚悟しか持っとらんって証拠や。八幡の女ん中にそんな柔な覚悟持った女は、俺はおらんと思っとるで。」
………まぁ、そうだな。俺もアイツ等を見限るつもりは無い。俺が気に入らなかったら見放してもいいとは伝えてるしな。
工藤「けど不思議なもんやな。これまで啀み合ってた神戸と千葉が今では手を取り合っとるんやからな。あん時、千葉の路地裏で俺等が出会ってある意味正解やったかもな?」
八幡「そうかもな。今では何故か兄弟分の盃まで交わしちまってるしな、分からないもんだ。」
工藤「せやな………ほい。」
工藤は俺に盃を寄越してきた。もっかい盃交わそうって事か?
工藤「せやから、これからも神戸と千葉の為に頼むで。兄弟!」
八幡「そっちも足滑らしたり、引っ張ったりするなよ、兄弟。」
俺は工藤と腕を交差させて盃に入っていた酒を飲み干した。工藤とは2回目だが、コイツとの五分の盃はマジで釣り合わねぇよな。
工藤「んじゃまたな!楽しかったで〜!」
八幡「………まぁ、いっか。」