やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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警戒とお泊まり

 

 

八幡side

 

 

あの後、俺とカナエさんは工藤の言葉を一応信じる事にした。理由は特に無いが、わざわざこんな危険を冒してまで敵地に乗り込んで来る奴なんて、余程のバカくらいしかいないが、奴は計算した上で千葉に来ている。少なくとも奴は穏健派の中でも比較的融通の利く立場にいるって事だろう。まぁ部下の統制はあまり上手く取れてはいないようだが。

 

 

カナエ「八幡さん、どうするの?」

 

八幡「俺は俺で本部にこの事を伝えます。後は比企谷組と八十神会を集めて緊急幹部会を開いて、工藤組の動きに注意することを伝えます。と言っても、1番注意すべきなのは神戸の方ですけど。」

 

カナエ「そうね………私の組も注意するように伝えておくわ。でも見分けとかどうしようかしら?」

 

八幡「その辺は大丈夫です。工藤やその組の構成員は全員、神戸連合の代紋をつけていましたから。それさえ下の奴らに伝えておけば、ドンパチにはならないでしょう。今はどっちも戦争なんてしたくないですからね。」

 

カナエ「えぇ……力が均衡に保っているからバランスが取れているけど、これがもし崩れでもしたら、各勢力図が一気に変わってくるわ。」

 

八幡「それだけは何としても避けないといけませんからね。カナエさんも充分に注意して下さいね。」

 

カナエ「えぇ、分かっているわ。けど、どうせなら八幡さんにボディーガードをしてもらいたいんだけどなぁ〜。」

 

八幡「俺は学生なんで諦めて下さい。」

 

カナエ「そうするわ。ちょうど着いたわね、胡蝶病院に。あっ、しのぶだわ!ちゃんと仕事してたみたいね。」

 

 

白衣姿のしのぶは初めて見るな………なんつーか新鮮だ。ていうか白衣着ただけでこうも雰囲気変わるもなんだな。

 

 

しのぶ「お大事にしてくださいね〜♪ふぅ……今日の予約もこれで終わったし、そろそろ終わりかしらね。姉さんもそろそろ戻ってくると思うけど……」

 

カナエ「お疲れ様、しのぶ♪」

 

しのぶ「あっ、姉さんお帰り……は、八幡っ!?なんで八幡もいるの!?」

 

カナエ「今日が偶々お休みだったみたいなのよ〜♪だから今日1日八幡さんとデートしちゃった♪」

 

八幡「カナエさん……そういうのは好きな人に向けて使うべきだと思いますよ?俺なんかとデートなんて勿体無いですって。」

 

カナエ「私はそうは思ってないんどけどな〜。」

 

しのぶ「じ、じゃあ姉さんと八幡は、今日はずっと……ふ、2人っきりで?」

 

カナエ「そうなのよ〜♪八幡さんったらエスコートがとても上手だったから、私思わず、ときめいちゃったもの♪」

 

八幡「いや、俺はカナエさんに着いて行っただけなんですけど?」

 

 

うん、そうだよね?俺カナエさんに着いて行っただけだからね?でなけりゃどうやって男の俺がランジェリー ショップに行くんだって話になってくる。

 

 

しのぶ「………羨ましい。」ボソッ

 

八幡「ん?なんか言ったか?」

 

しのぶ「な、何でもないわよ!だったら八幡は良かったわね。姉さんと一緒に出掛けられる男なんて今までにいなかったんだから。」

 

八幡「え?ホントですか?」

 

カナエ「そうね〜……確かにいないわね。」

 

 

流石高嶺の花って奴か?

 

 

カナエ「あっ、そうだわ♪今度はしのぶが八幡さんとお出掛けすれば良いんだわ!最近しのぶ、働き過ぎだものね。息抜きに八幡さんとお出掛けしたらどう?」

 

しのぶ「な、なな何言ってるのよ姉さん!!別に私は八幡とお出掛けなんて………」

 

 

するとカナエさんはしのぶの耳に口を近づけて何かを呟いていた。するとしのぶは何かを決意したかのような顔つきで俺に前まで来た。

 

 

八幡「な、何だ?」

 

しのぶ「……次の休み、私と出掛けてくれる?」

 

八幡「え?」

 

しのぶ「だ、だから次の休みの日に私と一緒にお出かけして欲しいのよ!///

 

八幡「あ、あぁ……別に問題ないが……」

 

しのぶ「……約束よ///」

 

カナエ「あらあらしのぶったら〜♪」

 

八幡「カナエさん、何言ったんです?」

 

カナエ「乙女の秘密を探ろうとしちゃダメよ〜?」

 

八幡「はぁ………」

 

 

その後、俺は胡蝶姉妹に別れを告げてそのまま帰路に着いた。

 

 

ーーー比企谷家・八幡の私室ーーーーーー

 

 

八幡「……さて、取り敢えず言いたい事は一つだ。何やってんの、お前?」

 

有栖「あら八幡さん、お帰りなさい。」

 

八幡「いや挨拶とかいいから。それよりも質問に答えろ。何故お前がここにいる?」

 

 

俺の部屋に入ると、有栖が俺の布団の中に入っていた。しかも寝間着で。いや待って。なんで寝間着?

 

 

有栖「良いではありませんか。未来の妻には優しくしておくべきだと思いませんか?」

 

八幡「生憎と俺の未来の妻はまだ決まっていないんでな。選ぶんだったら他をオススメするぞ。俺みたいな不良物件はそうそう無いぞ。」

 

有栖「あら、私は八幡さんのような超がつく程の優良物件は他にないと思いますけどね。そうは思いませんか?時崎さん。」

 

八幡「え?」

 

狂三「そうですわね……八幡さんは最高ですわ♪私がこれまでに会ったどの殿方よりも圧倒的に魅力的に感じますもの♪」

 

 

お前もいたのかよ!!しかも何で仲良く俺の布団に入ってんだよ!?絶対暑いだろ!!

 

 

八幡「それよりも話戻すぞ。何でここにいんの?」

 

狂三「今日はここに宿泊しますの♪八千代さんにお聞きしたら、『ちょうど空いている部屋が1つだけあったから、そこをウチの愚息と一緒に使っていいから。』との事だったので、先に頂きました。」

 

 

空いてる部屋って俺の部屋の事だよな?あのポンコツ本部長………

 

 

八幡「じゃあお前らはそこ使え。俺は「何を言っているんですか?八幡さんもここで寝るんですよ?」………嘘だろ?」

 

有栖「嘘でこんな事は言いません。八幡さんは今日、私と時崎さんと一緒に寝るのです。もし拒絶するのであれば、私にも考えがあります。」

 

八幡「………因みに?」

 

有栖「八幡さんと私が婚約したと、比企谷組と坂柳組の両組に報告します。」

 

狂三「あらあら有栖さん、それはいけませんわ。」

 

 

おぉ、良いぞ狂三!そのまま否定しろ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狂三「そこは私たち3人が婚約したことにしませんと。八幡さんが女性1人だけだなんて、割りに合いませんわ。」

 

 

おいー何でそうなる!!?そんなのただの女好きだろうがっ!!俺は絶対に嫌だぞ!!

 

 

有栖「まぁ、そうですわ!八幡さんが特定の1人だなんて可哀想ですよね!八幡さんは多くを愛してこそですよね!失念していました。」

 

狂三「分かってくだされば良いのです。」

 

八幡「お前らの頭大丈夫?」

 

 

結局俺の意見は覆されることはなく、俺は2人と仲良くおとまりすることになりました。

 

 

 

 

 

 

 





ーーーおまけーーー


カナエ「しのぶ〜、これどうかしら?」

しのぶ「ふぅ〜ん、姉さんにしては控えめな色ね。」

カナエ「ふふふふっ♪」

しのぶ「?何よ?」

カナエ「実はこれね、八幡さんに選んでもらったの〜♪」

しのぶ「っ!!!?」

カナエ「八幡さんったら、私の事をあんなに見つめて………少し恥ずかしかったわ///」

しのぶ「ね、姉さん!!何をやって!!!」

カナエ「だからしのぶも八幡さんとのお出掛けの時に下着を選んでもらうといいわよ〜。八幡さんなら、きっと真剣に選んでくれるから〜♪」

しのぶ「やらないわよ!!!(やってみようかしら///)」


カナヲ「………」

カナヲ(……私も、八幡に………選んでもらおう、かな?)



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