やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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寝不足の方にはベッドを

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」ゲッソリ

 

狂三「うふふふっ♪」ツヤツヤ

 

有栖「ふふふっ♪」ツヤツヤ

 

 

あれから一睡も出来なかった………風呂では身体洗おうとしたら背中だけでなく色んな箇所をを流そうとしてくるから止めるのに必死だった。それでも2人は止まらず、結局俺が妥協して背中を洗わせた。因みに言うが、前は死守した……我ながらよくやったと褒めてやる。

 

そしてお休みの時間に、俺は2人が寝たタイミングを見計らって布団から抜け出して別の部屋で寝ようとしたんだが、2人のホールドがヤバい。腕に抱き着くし足は絡めてくるし、更には頭も俺の肩に寄せてくるから抜け出す事なんて不可能だった。

 

 

そして皆はこう思ってるだろう。

 

『リア充爆発しろ。』と。だが俺は皆にこう思ってもらいたいと心から思っている。

 

『手を出さずよく頑張った。』と。

 

 

八千代「あっ、3人共おは……ちょっと八幡、アンタ朝から何て不景気な顔してんのよ。」

 

八幡「うっせぇほっとけ。こちとら碌に睡眠なんか出来てねぇんだよ。どっかの誰かが俺の部屋に女2人を案内させたせいでな。」

 

八千代「誰かしらね、そんな事したのは?」

 

 

お前だよポンコツ本部長。お前のせいで俺は昨日と今日の夜中の間、ずっと目が冴えてたんだからよ。俺の睡眠時間寄越せよ!

 

 

八千代「2人はよく眠れた?」

 

有栖「はい♪とても良い朝を迎えられました♪」

 

狂三「八幡さんさえよろしければ、これから毎日こんな風に過ごしてみたいですわ♪」

 

八幡「絶対にダメだ、俺の睡眠時間が無くなる。」

 

 

俺に平穏はないのか?もしかして日常が波乱で埋め尽くされてんの?俺もうどうしたらいいのか分かんねぇよ………よよよ。

 

 

ーーー学校ーーー

 

 

雪乃「おはよう比企谷君、時崎さん。」

 

八幡「あぁ、おはよう……」

 

狂三「おはようございます、雪ノ下さん。」

 

雪乃「……比企谷君は随分眠そうね。まだ寝足りないのかしら?」

 

八幡「いや、諸事情により睡眠が出来ていないだけだ。おかげで朝から眠い………」

 

雪乃「……諸事情が気になるけれど、貴方は忙しい身分だものね。今日のお昼は私が当番だから、授業が終わったらすぐに部室棟に来なさい。」

 

八幡「あぁ、そうする。」

 

 

………アレ?メシ食ったら余計に眠くなるんじゃね?これって逆効果じゃね?

 

 

ーーー教室ーーー

 

 

八幡「ふぁ〜〜〜………眠い。」

 

狂三「随分眠そうですわね。」

 

八幡「誰のせいだと思ってんだ誰の。」

 

狂三「仕方ないではありませんか。八幡さんはとても暖かく、優しかったのですから。」

 

八幡「主語は大切にしようね。それだと要らん誤解を招きかねないから。」

 

狂三「ふふふふっ♪」

 

 

コイツ絶対楽しんでやがる………いや、でも今はそんな事どうでもいい。早く昼休みになって欲しい。それだけが頭の中で働いている。

 

 

ーーー昼休みーーー

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

八幡「………よし。」

 

 

ダッシュ!!!

 

 

今の俺には雪乃の作った弁当を食べて1秒でも早く睡眠を取るという大事な目的がある。その他は知らん!今の俺には食事、睡眠、この2つだけしか残ってない。え?廊下は走っちゃいけません?知らない言葉ですね。

 

 

八幡「ふぅ………着いた。」

 

 

やっぱ走ると早いよね。あっという間だ。

 

 

雪乃「あら、早いわね。」

 

八幡「あぁ。お前の弁当が待ち遠しかったのと、少しでも寝ようと思ってな。なんか食事がついでみたいな言い方になって済まん。」

 

雪乃「いいわ、気にしてないもの。それに貴方ならそう言うと思って、簡易ベッドを用意しておいたわ。」

 

八幡「そんなの此処にあったっけ?」

 

雪乃「此処で活動する時に辺りを探していたら、見つけたのよ。使う機会は無いと思っていたけれど、置いておいて正解だったわね。食事が済んだらそれで寝るといいわ。」

 

八幡「雪乃………」

 

 

女神だ………俺の目の前に女神が居る………あぁ、なんて、なんて優しい女神なんだ。

 

 

八幡「俺、今日の今という程、人にこんなに感謝した事は無いと思っている。」

 

雪乃「大袈裟ね。早く食べましょう。寝る時間が減ってしまうわよ。」

 

 

ーーー5分後ーーー

 

 

八幡「ご馳走様でした。今日も美味しくいただきました。どうもありがとうございました、雪乃。」

 

雪乃「貴方、言葉遣いが変よ?」

 

八幡「悪かったよ。けどそれくらい感謝してるって事だ。今の雪乃が女神と思えるくらい。」

 

雪乃「おかしな事を言っていないで、早く横になりなさい。鐘が鳴ったら起こすから。」

 

八幡「あぁ、悪いな。」

 

 

ア、アレェ………横になるのってこんなに気持ち良かったっけ?なんかもう……すぐに眠れそう。

 

 

雪乃「ふふふっ、本当に眠かったみたいね。私の事ならいいから眠りなさい。今は貴方の睡眠を邪魔する人なんて居ないから。」ナデナデ

 

八幡「………」

 

 

頭撫でられてね?俺今絶対に頭撫でられてるよね?うわぁマジかよ……雪乃さん、俺今日から雪乃さんの事女神って呼ぶわ。

 

 

八幡sideout

 

雪乃side

 

 

八幡「すぅ……すぅ……」

 

雪乃「……眠ったようね。普段はとても凛々しいのに、眠った時の顔はこんなにも可愛らしいのね。」

 

 

………でも、そんな貴方にも触れられたくない事はあるのよね。姉さんから聞いたのだけど、中学時代に何があったの?私は聞いただけだから分からないけれど、姉さんが一言も返せないまま圧し負けたのはあれが初めてだったと言っていたわ。

 

比企谷君、私は貴方の嫌がる事はしないわ。けど、もし困っている事があったらいつでも相談してちょうだいね。待っているわ。

 

 

雪乃「1人で抱え込んではダメよ、八幡。」

 

 

 

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