やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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人手不足

 

 

八幡side

 

 

ーーー八十神会・事務所ーーー

 

 

八幡「………」

 

狂三「……?八幡さん、どうかしまして?」

 

八幡「ん?あぁ狂三か。大した事じゃないんだが、組も軌道に乗ってきたから、そろそろ組員を増やすべきかどうかを考えていたんだ。ウチの組員、少数精鋭だろ?人数が11人って少ないからな。だからもっと人数を増やさないと、下の奴らも休められないと思ってな。」

 

狂三「確かにそれは問題ですわね。ですが、当てはありますの?そこが問題ですわ。」

 

八幡「そこなんだよな………ツテがねぇんだよ。なぁ狂三、誰かいないか?」

 

狂三「もし居たら、困ってはいませんわね。」

 

八幡「だよなぁ………」

 

 

普通に募集しても、来てはくれないだろうしな。それこそ馴染みの奴に声かけた方が、入ってくれる可能性は高い。

 

 

八幡「はぁ………少し出てくる。」

 

狂三「お気をつけて下さいね、あ・な・た♡」

 

八幡「やめろ………」

 

 

ーーー八幡の巡回路ーーー

 

 

八幡「どうすっかなぁ………」

 

 

組の人手不足は問題だよな。最初こそ良かったが、今はシノギも増えてきたから10人程度の人数じゃあ限界がある。せめて2、30人は欲しいが、そんな一気には集められねぇしな………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カナヲ「……八幡。」

 

八幡「ん?カナヲか?」

 

カナヲ「うん。何してるの?」

 

八幡「いや、何かしてるわけでもないんだが………まぁ、散歩って所だな。お前は?」

 

カナヲ「私も。一緒に歩いてもいい?」

 

八幡「そりゃ構わないが……」

 

カナヲ「………」グッ!

 

 

胡蝶3姉妹って、やっぱ根本的な性格って皆似てるよな。

 

 

カナヲ「……八幡、悩んでる?」

 

八幡「え?」

 

カナヲ「難しい顔してる。いつもはそんな顔しないから、すぐに分かる。」

 

八幡「………実は今な、組員の事について悩んでるんだ。慢性的に人が足りなくてな。10人弱でよくここまで持ったもんだと思ってるくらいだ。」

 

カナヲ「……確かに10人は少ない。」

 

八幡「比企谷組から、って訳にもいかないから困ってんだ。カナヲ、誰かいないか?」

 

カナヲ「いない。私達の組も来る人はいる。でも拒否の方が多い。」

 

八幡「?何でだ?」

 

カナヲ「カナエ姉さんとしのぶ姉さんに対する目線が下心で溢れてるから。」

 

 

………そりゃ入れられねぇよな、四六時中そんな目線浴びられてたら鳥肌立つわ。

 

 

八幡「カナエさんとしのぶ、お前も苦労してんだな。女組長ってのも気苦労絶えねぇだろうに。」

 

カナヲ「………うん。」

 

 

ーーー喫茶店ーーー

 

 

八幡「けどよ、胡蝶組ってどんな人が居るんだ?医療関係の組ってのは理解してるんだが、武闘派の奴とかも少なからずいるんだろ?」

 

カナヲ「いる。その人たちは胡蝶組の中で分けてる。本筋の医療関係、【(かくれ)】。分筋の武闘派集団、【九柱隊(くちゅうたい)】って呼んでる。九柱隊は9人の人をリーダーにして、その人たち中心に外敵を排除してる。」

 

八幡「そんなのもあるのか……会ってみてぇな。」

 

カナヲ「………ちょうどいる。」

 

八幡「え?」

 

 

カナヲがカウンター席を指差すと、そこには丼が既に4〜5個くらい積み重なっていた。それでいて今も食べているんだが、ペースが全く落ちていない。スゲェ大食いだ。

 

しかも髪の色がピンクと毛先に近くなっていくにつれて薄い緑って……桜餅みたいだな。

 

 

カナヲ「………」チョンチョン

 

???「?あっ、カナヲちゃん!カナヲちゃんも昼食!?一緒に食べましょう!」

 

カナヲ「………」ニコニコ

 

 

喋ってあげようよ………

 

 

???「ん?なぁに?どうしたの?」

 

 

カナヲはそのまま手を引いて席に戻ってきた。

 

 

???(カナヲちゃん、やっぱり無口!可愛いわ!それに私の手を引いてる!カッコいいわ!)

 

 

カナヲ「……連れてきた。」

 

八幡「いや見りゃ分かるよ。ていうか喋ってやれよ。無言じゃ伝わらんだろうに。」

 

???「カナヲちゃん!この人は?」

 

八幡「自己紹介くらいしますよ。自分は比企谷組若頭兼八十神会総代の比企谷八幡です。」

 

???「カッコいい!!」

 

八幡「………え?」

 

???「あっ、ごめんなさい!何でもないの!私は胡蝶組九柱隊の柱が1人、甘露寺蜜璃です!よろしくね、八幡くん!」

 

八幡「は、はぁ……」

 

 

性格も明るそうだな……この人、多分モテるんだろう。しかも服装………俺だから良いが、他の男だったら絶対胸に目線行ってるだろこれ。

 

 

甘露寺「それでカナヲちゃん!どうして私を此処に連れてきたの?」

 

カナヲ「………」ニコニコ

 

 

甘露寺(無言のままニコニコしてる!可愛いわ!)

 

 

八幡「えっと、理由は俺にありまして。胡蝶組の組織の中に九柱隊という組織があるのを知って、どんな人がいるのかと思っていたんですよ。」

 

甘露寺「そうなんだ〜。」

 

八幡「後の8人にもお会いしてみたいものです。今日は甘露寺さんにお会い出来て、幸運でした。」

 

甘露寺「八幡くん!!」

 

八幡「は、はい!?」

 

甘露寺「力持ちで大食いな女の子って君はどう思う!?」

 

八幡「え?え、えっと……ユニークな方だと思いますけど……それが何か?」

 

 

甘露寺(八幡くん、正直に答えてくれた!カッコいいわ!それに私に会えて幸運だったって言ってくれたわ!素敵だわ!それに私の事をユニークな方だと言ってくれた!嬉しいわ!)キュンキュン

 

 

八幡「………なぁカナヲ、まさかとは思うが、九柱隊って少し変わった人が多いのか?」

 

カナヲ「………うん。」

 

八幡「お前もそう答えるのか………」

 

 

 

 

 

 

 

 





はい、というわけで【鬼滅の刃】から新たに、恋柱・甘露寺蜜璃さんが登場です!もしかしたら今後、このアニメの人物が登場する可能性があるかもしれません!

それだけ伝えておきます!

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