やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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花屋敷で

 

 

カナヲside

 

 

八幡「そうなんですか……1小隊につき50人も居るんですね、羨ましいです。ウチの組は発足してまだ数ヶ月しか経っていなくて、組員もまだ全然でして。自慢出来るのは得意分野が突出しているくらいですよ。」

 

甘露寺「八幡君は組員を増やしたいの?」

 

八幡「流石に構成員11人は少な過ぎますよ。」

 

甘露寺「確かにそれは少ないわね。私も力になってあげたいけど、勝手に組員を上げるわけにもいかないから。ごめんね。」

 

八幡「いえ、いいんですよ。お気持ちだけでもありがたいです。」

 

 

甘露寺(やっぱり八幡君カッコ良い!)キュン!

 

 

………こんな時、私はどうすればいいんだろう?八幡と話したいけど、上手く声が出ない………

 

 

八幡「……そうだカナヲ、今から花屋敷に行く事って出来ないか?」

 

カナヲ「え……?」

 

八幡「いや、久しぶりにカナエさんの稽古をつけてもらいたくなってな。あの人の教え方すげぇ上手いし、身体の動かし方の勉強になるんだ。今日って病院の定休日だろ?カナエさんの予定って空いてたりしないか?」

 

カナヲ「………聞いてみれば?電話で。」

 

八幡「え……あ、あぁ、そうだな。」

 

 

甘露寺(カナヲちゃんの声!初めて聞いたわ!可愛いわ!それに何だか怒ってる?)

 

 

………どうして私、こんなにムカムカしてるんだろう?誰も悪い事はしてないのに。

 

 

八幡「出てくれるといいんだが………『はーい、八幡さんの大好きなカナエお姉さんよ〜♪』……まさかワンコールで出るとは………」

 

八幡「えっとですね、少しカナエさんに稽古をつけてもらいたくてお電話したんですけど、この後のよて…え?な、何もない?すぐ?いや、俺としてはありがたいですけど、いいんですか?こんな急な頼みなのに……はい……はい、分かりました。ではそちらに向かいますので……はい、じゃあまた後で。」

 

 

八幡は少しだけ動揺しながら応対をしていた。でも今の会話の流れからして稽古はつけてくれる流れだったと思う。

 

 

カナヲ「どうだったの?(答えは分かってるけど。)」

 

八幡「すぐに来いって。カナエさん張り切り過ぎだろ……俺等はもう行きますけど、甘露寺さんはゆっくりしていってください。まだお昼の最中だったでしょう?」

 

甘露寺「うん!まだ5杯はいけるから!」

 

 

八・カ(食べ過ぎだ………)

 

 

甘露寺「カナヲちゃんカナヲちゃん!」クイクイ

 

カナヲ「?」

 

甘露寺「頑張ってね!八幡君は難攻不落っぽいけど、カナヲちゃんなら絶対落とせるから!」

 

 

私はこの時、甘露寺さんが何を言っているのかさっぱり分からなかった。

 

 

ーーー花屋敷ーーー

 

 

カナヲ「入って。」

 

八幡「お邪魔します。」

 

カナヲ「そんなにかしこまらなくても良いのに。」

 

八幡「いやいや、礼儀は大事だろ。他人の家なんだからこれくらいはしないとな。」

 

カナエ「そうよカナヲ〜。礼儀はちゃんとしなくちゃいけないのよ〜。」

 

八幡「その通りですよ。カナ……エさんはいつから居たんですか?ていうか何処に?」

 

カナエ「ず〜っと後ろ♪会いたかったわ〜八幡さん!あっ、今日は八幡さんの選んでくれた下着を着けているのよ〜♪」ダキッ!

 

八幡「言わんでいいですから!」

 

カナヲ「………」キュッ

 

八幡「………これ、どういう状況?」

 

カナエ「あらあら〜、カナヲも八幡さんに甘えたいのね?そうよね〜、八幡さんはカナヲにとってお兄ちゃんみたいな存在だものね〜。」

 

カナヲ「………///」

 

 

お兄ちゃん………うん、八幡はお兄ちゃ……八幡兄さん。こっちの方が良い。

 

 

カナエ「さぁ八幡さん、早速道場に行きましょう。服は用意してあるから、それを着てね。」

 

八幡「分かりました。」

 

カナヲ「八幡兄さん、こっち。」テ ヒッパリ

 

八幡「お、おう……そんな引っ張るなって。ていうか今俺の事兄さんって言わなかったか?」

 

カナヲ「………言ってない///」

 

八幡「いや、でも今「言ってない///」そ、そうか?なら別にいいんだ「あぁ〜もう2人共可愛い〜♪ギューッてしちゃう〜!」っ!?ちょ、ちょっとカナエさ……むぐっ!?」

 

カナヲ「………///」

 

カナエ「もう2人共可愛い〜!決めました!今日から八幡さんは私の弟でカナヲのお兄ちゃん!カナヲはこれから八幡さんの事を兄と呼ぶ事!これはもう決定で〜す♪組長命令で〜す♪」

 

八幡「こんな事で組長権限使わないでくださいっ!」

 

カナヲ「は、八幡……兄さん……///」

 

 

は、恥ずかしい………でも、別に嫌じゃない。八幡なら、兄と呼んでも違和感は無い。

 

 

八幡「………カナエさん。」

 

カナエ「何かしら〜?」

 

八幡「今日1番のありがとうを貴女に送ります。」

 

カナエ「あら、どうもありがとう〜♪」

 

八幡「それと、そろそろ離していただけると嬉しいんですが………」

 

カナエ「あらあら、ごめんなさいね〜。じゃあお着替えしてきてね〜。カナヲ、着いて行っちゃダメだからね〜?私達はこっち。」

 

カナヲ「……分かってる///」

 

カナエ「〜〜っ!!聞いたっ!!?八幡さん今の聞いたっ!!?今カナヲが私と会話をしてくれました!!凄く可愛い声だったわ!!カナヲ、これからはたくさんお話ししましょうね〜♪」

 

 

………そんなに嬉しいの?

 

 

 

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