やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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組員確保!

 

 

八幡side

 

 

カナエさんとの稽古?から1日が経ち、今日はとあるお偉いさんからお呼ばれされている。本家の人ではないが、俺よりも上役の人なのは確かだ。俺自身、その人と面識が無いわけではないが、威厳のある人だ。これまでその人のおかげでこの仁堂会は成り立ってきていると行っても過言では無いと思っている。

 

 

八幡「しかし、急なもんだな……」

 

運転手「すみません。親父は思い立ったらすぐ、という考えをお持ちなので。」

 

 

そして俺は今、車に乗って目的地に向かっている。わざわざ使いまで寄越してくれて………ありがとうございます。お疲れ様です、こんな若造相手に。

 

 

八幡「あっ、すみません。聞こえてました?別に悪口ってわけじゃないので。」

 

運転手「分かっていますよ。それにしても、親父が誰かを屋敷に招くなんていつぶりの事か……俺にはもう分かりませんよ。」

 

 

そんなにか?引きこもり……ってわけじゃ無さそうだよな?あの人に限って。

 

 

ーーー屋敷ーーー

 

 

八幡「デカッ!?」

 

運転手「ははは、初めて見た方にはよくある反応です。こちらからはお嬢様がご案内しますので。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有栖「お待ちしておりました、八十神会総代、比企谷八幡様。この度はお忙しい中ご足労いただき、誠にありがとうございます。」

 

八幡「あぁ~その挨拶はやめて欲しい、普段通りでお願いしたい。」

 

有栖「分かりました、八幡さん。お爺様ーーー組長がお待ちしてますので、此方へ。」

 

 

そう、俺を呼んだのは有栖のじいちゃん、即ち坂柳組の組長だ。

 

 

ーーー応接室前ーーー

 

 

有栖「お爺様。八十神会総代、比企谷八幡様をお連れして参りました。」

 

祖父『入りなさい。』

 

有栖「はい、失礼いたします。」

 

八幡「失礼いたします。」

 

祖父「よく来てくれた、比企谷総代。この老いぼれの話を聞いてくれるとは、ありがたいものだ。」

 

八幡「いえ、私はまだ若輩者、目上の者は敬うは当然。それに感謝したいのはこちらの方です。坂柳組長からお呼びいただけるなんて思いもしませんでしたから。」

 

 

この人が千葉仁堂会の大幹部にして相談役、坂柳組組長も兼任している坂柳宗右衛門(さかやなぎそうえもん)さんだ。

 

 

宗右衛門「まぁ座りなさい。今日は別に堅苦しい話をしに君を呼んだわけではない。少し話がしたくて読んだだけだ。」

 

八幡「そうですか……では、失礼いたします。」

 

宗右衛門「有栖。彼と私、そして自分の分の紅茶を頼む。」

 

有栖「はい、お爺様。」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

宗右衛門「さて、早速本題から入らせてもらう。比企谷総代、君の所有する組で組員が不足しているな?」

 

八幡「えぇ……お恥ずかしながら、私の所持する組は圧倒的に人員が不足していますので。今最も欲しいものは何かと聞かれましたら、所有する組の組員と答えられます。」

 

宗右衛門「成る程。その願い、私が叶えてやれなくもない。」

 

八幡「っ!」

 

宗右衛門「私の所有する組員の中で、腕利きの者達を君に預けようと思っている。人数は100名程だ。どうだね?」

 

八幡「とてもありがたいお話です。ですが、当然何か取引があるのでは?」

 

宗右衛門「成る程、有栖の聞いた通りで頭もキレるようだ。その通り、組員を預けるには条件がある。だが簡単な条件だ。」

 

 

いやいや、仁堂会の重鎮がそんな簡単な取引をするわけが無い。本人は簡単って言うが、俺にとっては無理難題な事なんじゃないのか?

 

 

八幡「その条件とは何なのでしょう?」

 

宗右衛門「孫娘を、有栖を其方の組に入れてやって欲しいのじゃ。」

 

八幡「………え?」

 

 

え?有栖を俺の組に?それだけ?

 

 

宗右衛門「祖父の私でも分かる。有栖はお主の事を好いておる。偶にお主の話をするのじゃが、その時の顔は特に嬉しそうでな……孫娘の為に一肌脱ごうと思っただけに過ぎん。」

 

有栖「お爺様………」

 

宗右衛門「比企谷総代、お主も知っておるとは思うが、有栖は頭がキレる。其方の組の役に充分に立ってくれるだろう。どうだろう?私の組員と有栖、纏めて預かってはくれぬか?これもお主を信頼しているからこそだ。」

 

八幡「しかし宗右衛門さん、お嬢様は坂柳組の大事な後継者なのでは?」

 

宗右衛門「心配には及ばん、それに私の息子が居る。それに我が孫娘はこんな狭い組に収まる器では無い。もっと勢いのある若い者に任せてこそ、有栖は輝くのだ。この組に置いておけば掃き溜めに鶴と同義、ならば一層の事、旅をさせるのが1番だと判断した。」

 

有栖「………」

 

 

組員を預けてもらえるのは嬉しいが、まさか有栖までも俺に預けるなんて………とんでもない人だ。そんな人から任せてもらえるんだ、それにこの重みのある言葉、無下になんて出来ない!

 

 

八幡「分かりました、宗右衛門さん。貴方の孫娘、坂柳有栖嬢、並びに100名の組員、責任を持ってお預かりいたします!」

 

宗右衛門「うむ、任せよう。して次なのじゃが……進めても良いか?」

 

八幡「はい。」

 

宗右衛門「うむ……前々から気になっていたのだが、お主達は付き合っておるのか?」

 

八幡「い、いえ……俺と有栖嬢はそのような関係ではありませんが………」

 

宗右衛門「ならば婚約でもすれば良かろう。お主も有栖は嫌いではないだろう?」

 

八幡「た、確かに好きか嫌いかでいえば好きですが、自分はまだ高校生ですので結婚とか婚約とか、そういう話はまだ………」

 

有栖「まぁ八幡さんったら、この前だって一緒に夜を過ごしたではありませんか///」

 

八幡「お、おい!」

 

有栖「それに湯浴みも共にして、私の身体の隅々まで見て何もないと言うのですか?///」

 

八幡「お前何を言って……っ!し、失礼いたしました、坂柳組長!これには「よいよい、気にするでない。分かっておる。」っ……は、はい。」

 

宗右衛門「若い者にはよくある事だ。有栖、順調そうで何よりだ。これからも比企谷総代に迷惑の掛からない範囲で行いなさい。」

 

有栖「はい、お爺様。」

 

 

結局、坂柳組長に誤解されたままの状態で、俺は坂柳邸を後にした。組員は大幅に確保したからいいけど、この先、どうなるんだろう?

 

 

 

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