やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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西の情報と躾

 

 

八幡side

 

 

大分人も捌いて、店も落ち着いた。もう焼いて焼いての繰り返しで同じ動きを連発するもんだから、腕が攣りそうになった。そして今は休憩中である。店の方は不動達に任せて俺は祭りを見物しに来ている。今は狂三も戻っているから問題は無いだろう。にしても今年も賑わってるねぇ〜。

 

 

八幡「平和だねぇ〜………神戸の奴等が何もしてないって分かってたら、もっとのんびり出来んのになぁ。戦争頭の戦闘狂共が。」

 

工藤「そいつは悪かったのう。」

 

八幡「っ!………今度は祭りの見物か?」

 

工藤「まぁそんなところや。ちょっと面貸してくれへんか?アンタに話があるんや。」

 

八幡「………あぁ。」

 

 

ーーー森の奥ーーー

 

 

八幡「んで、話って?」

 

工藤「俺等神戸連合の幹部会がついこの前行われてな、その報告や。」

 

八幡「何でそれを敵である俺に伝える?」

 

工藤「前にも言うたと思うけど、俺は千葉と戦争は望んでおらへん。これはウチの親父の意向でもある。だが最近の奴等は言う事なんて聞かへんからな、あった事だけでも話しておこう思てな。」

 

八幡「………俺がそれを嘘だと思った時は?」

 

工藤「そん時はそん時や。」

 

 

………コイツの目には嘘は感じない。だがだからと言って真に受ける事も出来ない。此処はとりあえず話だけ聞くか。

 

 

八幡「分かった、聞かせてくれ。」

 

工藤「話が早くて助かるわ。ほんじゃ話すで。耳の穴かっぽじってよぉ聞いとけや。」

 

 

工藤から神戸の幹部会で起きた事を聞いたが、俺には信じ難かった。俺等千葉よりも数や直系団体の多い神戸の会長が千葉に手を出したらその組は処刑対象なんてな……余程戦争が嫌いなんだろう。それか他の理由があるのか?

 

 

八幡「……本当に事実か?神戸の会長が俺等の保身に回るなんて。俄かには信じられないんだが。」

 

工藤「まぁお前の立場からすればそう聞こえるやろな。せやけど事実や、親父は3代目継いでから最初にこう言うたんや。『ワシが3代目に席おいてる間は、千葉との戦争は一切せえへん。これは決定事項や。』ってな。俺も元々、自分のシマ守れればそれでいいと思うてたから、親父のあの発言は大賛成やったからな。」

 

八幡「………」

 

工藤「ともかく、これが幹部会であった事や。後の事は自分の好きにしたらええ。」

 

八幡「……一応了解した。それとよ、1つ言っていいか?」

 

工藤「ん?何や?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「お前どんだけソレ食ったら気が済むんだよ?もう10個食ってんじゃねぇか。」

 

工藤「しゃあないやろが!このお好み焼きどれもメッチャ美味いねん!!普通のお好み焼きもチーズ、豚玉、イカにエビ、どれも最高にメッチャ美味いんやもん!!関西で出しても引けを取らんでコレ!」

 

八幡「そうかいそうかい、そりゃありがとよ。後で作った奴に伝えておくよ。その作った奴本人その1は俺だけどよ。」

 

工藤「お前がっ!?お前がコレ作ったん!?」

 

八幡「あぁ、俺等の組も店出してるからな。」

 

工藤「ホンマか!じゃあ比企谷、もっかいお前んとこの店行くから20個用意しといてな!4つずつ頼むで!親父にも食わしてやりたくなったわ!」

 

八幡「多過ぎるわ!せめて10個にしやがれ!!ん?おい、俺お前に名乗ったか?」

 

工藤「ちょいと調べた程度や。比企谷組若頭なんやろ?それに八十神会総代。次期組長にして組持っとんのやったら、あの実力も頷けるわ。」

 

八幡「そういうお前は神戸のナンバー2だろ?前会った時に若頭を隠したつもりだろうが、情報はこっちにも回ってきてるんだぞ?」

 

工藤「まぁバレるとは思うてたから構へん。にしても残念やなぁ……此処に酒でもあれば、今すぐにでもアンタと兄弟の盃交わしたいんやけどなぁ………」

 

八幡「おいおい本気か?俺らは敵同士。しかもそれ抜きで考えても、立場の桁が違い過ぎんだろ。俺は直系の若頭でお前は組織のナンバー2。どう考えても釣り合わん。」

 

工藤「俺はな、自分の認めた奴としか盃を交わさんのや。せやから俺と兄弟になった奴なんて数えるくらいや。俺はお前を気に入った。せやから兄弟分の盃交わしたいと思うたんや。」

 

八幡「何で俺の周りの連中は、こうも俺と盃を交わしたがるんだか………しかも俺より立場が上の連中がやたらと多い。」

 

工藤「そんだけお前の事を認めてる、ちゅう事やろ。比企谷組はこっちでも有名やからな。しかも今の千葉の幹部は比企谷組の出身が多いんやろ?」

 

八幡「まぁ、それなりにな。」

 

 

………おっと、いかんいかん。これ以上無駄に喋るわけにはいかねぇな。此処らで終いにするか。

 

 

八幡「それよか、俺もそろそろ屋台に戻る。お前も欲しいんだったら着いて来い。作ってやるから。」

 

工藤「20個を?」

 

八幡「10個だ!」

 

 

ーーー祭り会場ーーー

 

 

八幡「………」

 

工藤「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍園「もう1度言ってみろ、テメェ今なんて言ったんだ?」

 

「何度でも言うたるわ!こっちのたこ焼きは不味くてしゃあないわ!こないなもん関西で出しとるたこ焼きの方が何万倍もマシやわ!!」

 

 

うわぁ……これ絶対アレじゃん。

 

 

八幡「おい工藤、アイツまさかとは思うが……」

 

工藤「あぁ、ウチの組のモンや。目立つ事はするな言うたやろが。あのボケが!」

 

八幡「お好み焼き20個買おうとした奴が言っても説得力ねぇぞ?」

 

工藤「しゃあない。たこ焼き作るか……」

 

 

 

 

 

「これがたこ焼き?はっ!笑えてくるわ!こんなん生地にタコ入れて焼いただけのニセモンや!」

 

工藤「そうか?だったらよう見とけや、これがたこ焼きや。」

 

「あぁ?なんぐむっ!?がああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 

 

工藤は子分の頭を掴むと熱々のたこ焼き専用鉄板に顔を叩きつけた。あっ、でも大丈夫!横だから!正面じゃないからギリセーフ!何がセーフなんだ?

 

 

八幡「……そこまでするか?」

 

工藤「コイツの躾にはちょうどええやろ。」

 

 

工藤が力を緩めて顔を鉄板から引き離した。子分の顔は鉄板で焼かれた跡が残っていた。

 

 

「お、おおぉぉ……親父ぃぃぃ………」

 

工藤「お前何やっとんねん、目立つな言うたやろが。ギャアギャア騒ぎおって。」

 

「うぐっ……ぐうぅぅ……」

 

工藤「ウチの若いもんが済まんかったのう。この躾で勘弁してくれへんか?」

 

龍園「……あぁ、構わねぇ。寧ろ良い見世物になったしな、許してやるよ。」

 

工藤「おおきに。じゃあ比企谷、お好み焼き頼んだで!このガキ車に置いてくる間に作っときや!」

 

 

んな短時間で出来るかよ………てかそのくらいの仕事子分にさせろよ。

 

 

 

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