やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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授業参観

 

 

八幡side

 

 

夏休みが終わって、久々の学校登校だ。久々に見る校舎だが、感慨深くなったりはしない。だってたかが1ヶ月だかんな?まぁそれはいいとして、特に友人も居ないし、再会を楽しむ奴等も居るが、俺には必要の無い事だ。だっていつも会ってるようなもんだし。

 

 

「時崎さん、久しぶり!」

 

「元気にしてたか?」

 

「夏休みの間、何してたんだ?」

 

 

……とまぁこんな風に俺の隣では狂三がクラスメイトに質問攻めにあっている。そんなに接点の無い奴等も、狂三との接点が欲しいのか、積極的に話にいってるな。まぁ俺には関係無いが。

 

ん?別に羨ましいとか思ってないからな?ただ、狂三も大変そうだなって思ってるだけだ。

 

 

狂三「特別何かをしていたわけではありませんが……そうですわね、八幡さんと一緒にお祭りに行きましたわね。楽しかったですわ。」

 

「え………八幡って、比企谷の事か?」

 

狂三「えぇ、そうですけれど?」

 

「時崎さんと大丈夫だったのか?だってソイツってヤクザだろ?そういう奴とはあんまり近づかない方が良いんじゃねぇのか?」

 

「そうだよ、危ないかもよ?」

 

 

出た出た、ヤクザだから近付くのはやめましょうパターン。しかし狂三には通用しない。何故なら狂三もヤクザだから。

 

 

狂三「お気遣い感謝しますわ。ですが八幡さんは皆さんの思っているような方ではありませんわよ?それと、先程お祭りに行ったと言いましたが、正確には八幡さんが出店していたお店のお手伝いをしていたんですの。」

 

『ヤクザの店の手伝いっ!?』

 

 

あぁ〜ややこしくなりそう………

 

 

ーーーLHRーーー

 

 

担任「皆さん、お久しぶりです。全員の顔を見る事が出来て嬉しく思います。今日からまた学校と授業を再開していきますので、張り切って行きましょう。この後は始業式がありますので、体育館に集まります。そして夏休みが終わってすぐですが、授業参観があります。この用紙を後ろに回してください。」

 

 

授業参観ねぇ……俺の親が来たらとんでも無い事になりそうだ。

 

 

担任「学校が終わったらそのプリントを保護者に渡してください。後、皆のその日の授業内容だけど、現代文だから私が担当します!」

 

「あぁ〜良かった〜。」

 

「違う先生だったらちょっとねぇ〜。」

 

「あぁ、特に平塚先生だったら……」

 

担任「はいはい、この後は体育館に集合だからチャイムが鳴ったら廊下に整列ね!」

 

 

授業参観か………俺の親は四六時中忙しいから見に来てもらった事なんて1度もねぇんだよな。いや、別に見て欲しいわけじゃないが、親に見られながら授業受けるってどんな感覚なんだろう?

 

 

八幡「狂三の親父さん、狂四郎さんは来るのか?」

 

狂三「いえ、流石に父上をお呼びしたくはありませんわ。色々と過激なので。」

 

八幡「あぁ〜分かる。うん、一眼レフで連写しまくりそうな人だもんな。それならお母さんか?」

 

狂三「いえ、母上は来てくださらないでしょう。」

 

八幡「あぁ〜賭け事好きだもんな。」

 

狂三「あの人は普段まともなのですが、大きい賭けになると人が変わりますから。」

 

八幡「お前の綺麗な赤い目はあの人から受け継いだようなもんだからな。」

 

狂三「……はい///」

 

八幡「ん〜不謹慎だが、左目を見せようとは思わないのか?雪乃になら見せても問題無いと、俺は思うんだが……」

 

狂三「流石に他の人には抵抗がありますので……八幡さんになら平気ですわ。私の目を見ても、顔色1つ変えなかった八幡さんになら。」

 

八幡「まぁお前のペースでいけば良い。」

 

 

ーーー家ーーー

 

 

八幡「そういうわけだから、コレとりあえずプリント渡しておく。今まで通りでいいから。」

 

八千代「……八幡、本当にいいの?」

 

八幡「そんなの今更だ……それに、俺の中では居ないっていうのが当たり前になってるから気にしねぇよ。」

 

小町「はぁ〜まぁ〜たお兄ちゃんはそうやって。」

 

八幡「いいんだよ別に。それに学校では俺がヤクザの息子だってバレてんだから、来たら来たで大変な事になりそうだからな。誰かさんが学校に組員派遣してくれたおかげで。」

 

八千代「本当に誰よ、その間抜けは!」

 

八幡「お前以外に誰が居る、ポンコツ本部長。」

 

 

まぁいい。さて、部屋に戻るか。

 

 

八幡sideout

 

八千代side

 

 

八千代「小町、八幡はあぁ言ってたけど、どう思う?」

 

小町「うぅ〜ん……お兄ちゃんの言い方で大体分かったけど、きっと嘘はついてないよ。」

 

八千代「それは分かるけど、親として1度も息子の授業参観に見に行けないのは、やっぱり私もどうかと思うのよねぇ………」

 

小町「でもお母さんも本部長の仕事忙しいんでしょ?今お父さんが居ないから余計に。」

 

八千代「そうなのよねぇ………」

 

 

誰かちょうど良い人は居ないかしら……

 

 

小町「お爺ちゃんは?」

 

八千代「小町、お爺ちゃんは一応会長なのよ?そんな人が学校の授業参観に行ける程、暇な人だと思う?」

 

小町「だよねぇ………そもそもがお母さんとお父さん、授業参観に来れたの、小町が4年生の頃の1度きりだもんね。それ以外は……」

 

八千代「えぇ。私だって行けるなら見に行きたいけど、その1時間を作るのって大変なのよねぇ………はぁ、息子の授業見るだけなのに、どうしてこんなに苦労しなくちゃいけないのかしら?」

 

小町「頑張れ、お母さん。」

 

 

 

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