やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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突然の嵐

 

八幡side

 

 

校内の見回りも大分進んで、今は3階の1年生の出し物を見回りしていて、これが終わったら体育館にでも行こうと思っている。時間が押しているわけでもないから、軽く劇か演奏でも見たら交代にしようと思っている。だがその間もめぐりはついてくるようだ。ついてくるなとは言わないが、俺と一緒にいて退屈じゃねぇのか?

 

 

めぐり「ねぇ比企谷くん、この後はどうするの?」

 

八幡「1年の出し物を大体見終わったら、体育館に行って劇か演奏を見ようと思ってる。見回りをしながら見るんだ、バチは当たらんだろう。」

 

めぐり「サボるわけじゃないよね?」

 

八幡「何でそうなる?そんなわけないだろ。サボって得があるならサボるが、何もないのにサボっても意味ないだろ。見晴らしの良い所に行って周りの様子を見ながら、発表を見るってだけだ。」

 

めぐり「成る程………じゃあ私も比企谷くんが本当に見回りをするかどうかチェックする為についていくことにするね♪」

 

 

………気のせいか、嬉しそうじゃないか?

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

八幡「大体1年も見終わったな。じゃあ体育館に使うとするか。」

 

めぐり「おぉ〜♪」

 

八幡「……めぐり、俺はちゃんと見回りの責務を果たすから、お前はお前のやりたいことをしても良いんだぞ?高校生最後の文化祭なんだ、楽しまなきゃ損だろ。俺について回るだけで楽しめるとは到底思えないが?」

 

めぐり「私はちゃんと楽しんでるよ♪周りの皆が楽しそうに今を過ごしてる。それを見るだけで私は嬉しくなるんだ。それにさ、比企谷くんの事を信用してないわけじゃないからね?私が君と一緒に居たいって思ってるからこうやって一緒に行動してるんだよ………えへへ、ちょっと恥ずかしいね///」

 

 

めぐりはめぐりでこんな風に考えてたんだな。これは流石に俺と一緒にいるのはつまらんとは気安く言えなくなったな。めぐりの発言を否定する事になるからな。

 

 

八幡「………そうか。まぁ、めぐりがそれで良いのなら俺は問題ない。行くぞ。」

 

めぐり「うん♪」

 

 

「ほら早く早く!もう直ぐ始まるって!」

 

「ヤバイよ!もう席埋まってるかも!」

 

「立ちながらでもいいから、ほら早く!」

 

 

めぐり「?何だろうね?」

 

八幡「有名な人でも出るんじゃないのか?けど誰がいたっけ?」

 

 

ーーー体育館ーーー

 

 

体育館に行くと、そこには様々な楽器が並び、煌びやかなドレスを纏った陽乃が指揮者を務めていた。なるほどな、さっきの奴らが言っていたのはこの事か。

 

 

めぐり「……凄いね、輝いて見えるよ。」

 

八幡「陽乃の独壇場だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪乃「城廻先輩っ!!!」

 

八幡「うおっ!?なんだよいきなり大きい声で……ビックリするだろ。」

 

雪乃「今はそれどころじゃないわ!!城廻先輩、すぐに校門前まで来て下さい!」

 

めぐり「……何かあったの?」

 

雪乃「校門の前に大勢の不良達が集まってるんです!先生方にも取り敢えず報告しに行かせてますので、先輩だけでもついてきて下さい!」

 

八幡「待て、俺も行く。流石に女2人だと危険過ぎる。相手が何を目的として何をしてくるかなんて分からねぇんだ、警戒はしておくべきだ。」

 

雪乃「比企谷くん………」

 

めぐり「じゃあ比企谷くんも一緒に来て。でもくれぐれも相手を挑発しないようにね。」

 

八幡「分かってる。こっちこらは何も仕掛けねぇよ。あっちから来てんだからな。」

 

 

ーーー校門前ーーー

 

 

「おっ、さっきの女が戻ってきたぞ!」

 

「おいおい、また可愛い子連れて来てんじゃん!」

 

「この高校レベル高くね?」

 

 

………20人くらいか。しかも揃いも揃って頭の悪そうな会話してやがる。

 

 

めぐり「この学校の生徒会長をしています、城廻です。どうして我が校に?」

 

 

すると集団のリーダー的な奴が後ろから出てきた。

 

 

「あぁ。おれの弟がよ、この学校に通ってんだ。ある男のせいで冤罪をふっかけられたから、この文化祭をめちゃくちゃにして欲しいって頼まれたんだわ。俺らからしてみればこの上ない行事だから喜んで引き受けたけどな。」

 

めぐり「こ、困ります!今日は生徒皆で楽しみにしていた文化祭なんです!それをめちゃくちゃにするなんてだめです!」

 

「そうは言ってもな会長さんよ、俺も人間だ。自分の弟が誰かに罪なすりつけられてんのを聞いて、黙って見てはいられねぇんだよ。」

 

八幡「俺からも1ついいか?」

 

「あ?なんだテメェ?」

 

八幡「誰だっていいだろ。お前の弟、文化祭実行委員に居なかったか?今3年生の。」

 

「あぁ〜そうだ「兄ちゃん!!そいつだ!!そいつが俺を嵌めたんだ!!」………何だと?」

 

 

不良グループのまた後ろから大きい声を上げたのは、文化祭実行委員の記録雑務をしていた3年男子の1人だった。どうやらあいつが犯人か。

 

 

「そいつが俺を陥れたんだ!!そいつがやるはずだった仕事を俺に吹っかけてきやがったんだ!!」

 

八幡「はぁ?」

 

「ほう………お前が?」

 

八幡「待て、話を聞け。あいつの言っているこ「テメェの話なんざ聞く理由なんてねぇ!!おいテメェら、このクソガキボコボコにするぞ!!日頃の鬱憤晴らしだ、思い切りやれ!!」

 

 

おぉぉぉ〜〜〜!!!!!

 

 

聞く耳持たずってか……どうやらやるしかねぇみたいだな。

 

 

めぐり「あぁ……どうしよう……」

 

雪乃「………」

 

八幡「お前ら下がってろ。此処は危険だ。」

 

めぐり「で、でも……!」

 

八幡「いいから下がってろ、女が手を出していいような奴らじゃねぇよ。俺に任せろ。軽くぶん殴れば話くらいは聞くだろ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ついに問題発生!!

八幡は乗り切れるか!?

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