やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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初仕事

 

八幡side

 

 

………誘拐?雪ノ下建設の令嬢が?

 

 

八幡「……おい、もっと詳しく説明しろ。」

 

「は、はい!今から10分前くらいに令嬢がご自宅へ帰還なされているところに、黒のバンから黒服の男3人が現れて無理矢理車に乗せたみたいです!そこからは車で逃亡したみたいです!」

 

八幡「………それは誰からの情報だ?」

 

「令嬢と一緒に帰っていた人たちやその他の目撃者からです!」

 

八幡「なら嘘じゃねぇな。そのバンの番号は分かるか?」

 

「す、すみません。連絡してきた奴もパニックになっていたからか、そこまでは………」

 

八幡「場所は?」

 

「○○○辺りです!」

 

八幡「……お前ら初仕事だ。山奈、お前らはPCを使って千葉県内にある黒いバンを全部調べろ。そしてこの地域で1番近い所の奴が見つかったら教えろ。倉田は防犯カメラの映像をチェックだ。ハッキングして○○○の映像を流してくれ。」

 

山奈「了解です!」

 

倉田「は〜い!」

 

八幡「浅見、神無月は情報が入り次第、俺と動くぞ。風間、不動、福原、は春日の指示の元で動いてくれ。」

 

「「「「「「「了解!」」」」」」」

 

八幡「洲崎。お前はお得意の撮影で奴らの顔が写っている写真を撮りまくれ。場所はどこからでも構わない。ただし顔を取ったら周りの背景も撮ってくれ。場所も証拠として取っておきたい。」

 

「分かりました!」

 

 

ーーー3分後ーーー

 

 

2人「見つかりました!(見つかったよ〜!)」

 

 

………早いな、流石は得意分野だ。

 

 

八幡「倉田、お前が見た映像のバンの番号は?」

 

倉田「千葉の777の○○-□□で平仮名が『ち』だよ!」

 

八幡「山奈、お前はどうだ?」

 

倉田「一致しています。しかもこの車は私たちと同じ組織の直系団体、白石組の車です。」

 

 

………こんな強行手段まで使ってくるとはな。

 

 

倉田「因みに場所だけど、千葉県の端っこにある廃墟ビルだよ。」

 

八幡「上出来だ。2人はそのままPCで奴らの動きを監視してくれ。お前ら行くぞ。」

 

「「「「「「「はい!!」」」」」」」

 

 

何度も何度もウチのシマで好き放題やりやがって………覚悟しとけよ?

 

 

八幡sideout

 

???side

 

 

ーーー廃墟ビルーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「………ん、んん……」

 

???「よぉ、お目覚めか?雪ノ下の令嬢。いや、雪ノ下陽乃って言ったほうがいいか?」

 

 

陽乃side

 

 

陽乃「っ!!………貴方たちは誰?」

 

???「お前が知る必要はねぇよ。んな事よりも取引だ。お前の会社が今契約を結んでいる組織があるだろう?そこの契約を破棄してウチと契約しろ。そうすりゃ大人しく返してやる。」

 

 

まさかこの人たち………比企谷くんと同じ組織の?でもこの口振りからして比企谷組の人間じゃないのは確かだよね。もうちょっとだけ泳がせてみようかな。

 

 

陽乃「それだったら私じゃなくてお母さんに頼めばよかったのに。私を誘拐しても、ただの人質にしかならないよ?」

 

???「………成る程、そう来るか。お前がそう来るのなら、俺にも考えがある。お前には1人、妹がいるそうだな?」

 

陽乃「っ!?」

 

???「しかもお前に似て美人だそうじゃないか?ウチの連中は女に縁がなくてよ、妹も此処に連れて来てそのままお楽しみになってもいいんだぞ?」

 

陽乃「や、やめなさい!!雪乃ちゃんは関係ないでしょ!!」

 

???「雪ノ下の令嬢って時点で無関係じゃあねぇな。一応お前を誘拐したわけだが、誘拐するのはどっちでもよかったんだよ、俺は。」

 

???「んで?どうすんだよ?大人しく契約を結ぶのか、断って姉妹仲良く遊ばれるのか、好きな方を選べ。」

 

 

……何とかして逃げないと。この男の口車に乗っちゃダメ。契約をしたとしても、後には絶対裏切るに違いない。

 

 

???「早く答えろよ。俺はそんなに気が長くねぇんだよ。さもねぇと………ヤる前からお前の身体に汚ねぇ青タンが出来ちまうだろうが。」

 

陽乃「っ!?」

 

 

け、拳銃!?

 

 

???「安心しな、弾はゴムだ。けど当たったら気絶するくらい痛いぜ?」

 

陽乃「……ゴム弾って警察で開発された物だった筈だよ?何で貴方がそれを持ってるの?」

 

???「警察の人間にだって汚ねぇ奴は1人くらいいるだろ。そいつからだよ。さぁ、もう良いだろ?早く答えろよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡『答えはNOだ。』

 

2人「っ!?」

 

 

突然ドアの方から声がしたから私と男の人はそっちに注目した。するとドアは勢い良く開いた。そこに居たのは私がこの前ナンパに遭っていた時に助けてくれた、比企谷くんが立っていた。

 

 

???「テ、テメェ!!何で此処が分かった!?」

 

八幡「監視カメラって便利だよな。今の時代なら画像が鮮明に映し出されるから車種や番号まで見られるんだからよ。さて、下にいるお前の仲間は全員倒させて貰った。残っているのはお前だけだ。どうする?」

 

???「く、くそっ!!」

 

 

男は比企谷くんに向かって拳銃を向けた。

 

 

陽乃「っ!?比企谷くん!!」

 

???「こっちにはコイツがある!!お前こそ丸腰で俺に挑むか!?」

 

八幡「………浅見、風間、今だ。」

 

 

キューン!!

 

 

???「ぐっ!!」

 

風間「ちょいと足元失礼するっス。」

 

???「っ!?」

 

 

風間「さっ、一緒に来るっスよ。」

 

陽乃「う、うん……」

 

 

八幡「さて、これで互いに丸腰だな。男らしくこぶしで勝負つけようじゃねぇか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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