八幡side
文化祭が終わった翌日。今日は学校が振替休日の為、久々に事務所へと向かっている。狂三も今日まで実行委員として頑張ってくれたから、家で休ませてる。(という名のベッドに置いてきた。)
有栖が総代の代行をしてくれている筈だが、組が内部分裂を起こしていないかが心配だ。何もなければ良いんだが………
ーーー八十神会・事務所のとある1室ーーー
八幡「入るぞ〜「お前、もう1回言ってみろ!!防御派の撤廃っていうのはどういう事だっ!!」………マジかぁ。」
橋本「そのまんまの意味だよ。俺等八十神会は1度でも攻撃を受けたらそれが致命傷になる。ならよ、防御なんて捨てて組全員で攻撃した方が良いに決まってるだろ。だからそう打診してるんだろう?」
???「それでも守る行動を取るのは当然だろ!全員がが攻撃に出たら誰が守りを固めるんだよ!」
橋本「知ってるか戸塚?攻撃は最大の防御なんだぜ?防いでばっかだったらいつ攻めるんだよ?それに葛城の考えはまるで理解出来ねぇ。俺が敵なら葛城の行動をこう解釈するぞ。『どうぞ好きなだけ攻撃してきてください。』ってな。」
戸塚「っ〜!!テメェ!!」
八幡「お〜い、何やってんのお前等?」
戸塚「部外者は引っ込んでろ!!」
………おい、マジで?
八幡「………なら引っ込んでるわ。」
戸塚「っ!?そ、総代!!?も、申しわけございません!!とんだご無礼を!!」
うん、ホント無礼だからね、今のは。此処に有栖と狂三が居ない事を本当に感謝しろよ?
橋本「っ!総代、お戻りだったんですね。お見苦しいところをお見せしました………いつから?」
八幡「そこの戸塚が防御派の撤廃が何たらのところからだな。んで、これは何の騒ぎだ?」
俺は橋本から大まかな理由を聞いた。要は今のαチームの構成を変えようって事だな。それで今揉めていると。鬼頭はどうなんだ?
八幡「鬼頭、お前はどう考えているんだ?一応お前が預かっているチームは攻撃陣と防御陣に2人ずつ舎弟頭補佐をつけていた筈だ。」
鬼頭「俺は別にどちらでも。コイツ等の意見が割れているだけですから。」
八幡「お前が組員の立場ならどうする?攻撃か防御、取るならどっちだ?」
鬼頭「………俺なら攻撃です。守りならβやδのチームがやってくれるでしょう。攻めるなら俺達αとγで事足ります。」
……成る程、他のチームの事はある程度理解した上での回答か。それなら俺は文句は無い。
八幡「……確か戸塚だったな。今の答えを聞いても防御に拘るか?」
戸塚「葛城さんならきっと結果を残せます!それに俺は今のαチームのあり方に納得していません!舎弟頭は葛城さんがやるべきだと思っています!」
八幡「かなり強気だな。それで、部下にここまで言われていてお前はだんまりか、葛城?」
葛城康平。αチーム防御陣のリーダー。舎弟頭補佐も務めていて、防衛戦においてかなりの知識を有している。防御人と攻撃陣は考え方が正反対の為、攻撃陣の構成員との関係はあまり良好とは言えない。
葛城「……総代。俺は別に防御陣や攻撃陣を何とかしようとは思っていません。ただ、攻撃陣のやり方があまりにも過激だったからそれを少し抑えるように橋本に言ったら、このような事になっただけです。俺の意ではありません。」
橋本「それが何だ?俺らは活動内容通り回収に行ってきただけだぜ?それを何でお前等にとやかく言われなきゃいけねぇんだよ?俺らが回収活動でお前らが計算って話になっただろうが。」
葛城「それは確かに同意した。だがあれでは……」
橋本「元々俺等が請け負ってるのは、未返済の奴等から回収する事だぜ?そんな奴等にかける情けなんかいるってのか?」
葛城「………」
話し合いは進んでおるように見えるが、平行一直線だ。此処は有栖に来てもらうか?
八幡「はぁ………なぁお前等、そこまで揉めるならもう1度再編成してみるか?その方が早く解決すると思うが?この編成を決めたのも有栖だし。」
橋本「いや、このままで良いですよ。顧問の手を煩わせたくないので。」
八幡「それだと総代はいいって事になるぞ?」
橋本「それは総代が此処に居るからでしょう?いつの間にか立ち会ってますしね。」
戸塚「おい、お前!総代に対して無礼だぞ!」
いや、お前が1番人の事言えないよね?さっき俺に何て言ったっけ?
八幡「……まぁいい、とりあえず俺はこれで失礼する。本当に戦争でも起きそうなら狂三とかに言えよ、いいな鬼頭。」
鬼頭「……はい。」
ーーー事務所・組長室ーーー
八幡「……よし、やるか。」
コンコンコンッ
八幡「総代代行、今お時間よろしいでしょうか?」
有栖『………何ですか?』
八幡「此処では少し……中に入っても?」
有栖『………入りなさい。』
八幡「失礼します。」
………あっ、だから俺だって気付いてないのか。ずっと書類処理してるよ。
有栖「それで、要件は何ですか?今は手が離せません。手短にお願いします。」
八幡「えっと〜……代行?顔上げてくれない?」
有栖「?………っ!!は、八幡……さん?」
八幡「あぁ。お前の上司、比企谷八幡だ。忙しいみたいだから、出直すか?」
有栖「い、いえ……やっと戻って来てくださったんですね。とても長かったです。」
八幡「お前には長い事苦労を掛けたな。今は休め、これは総代命令だ。」
有栖「……はい。」