有栖回です!書きたくて書きたくてしょうがなかったです!
※若干のキャラ崩壊ありです!(今更ですね。)
有栖side
あぁ……八幡さんがやっと帰ってきてくれました。ずっとずっと待ちわびていました。この2週間、私にとっては非常に長い時間でした。1日がとても長く感じますし、八幡さんの事を考えない時がありませんでした。考えないようにしていたのですがどうしても頭から離れず、ずっと頭の片隅に八幡さんの存在を認識しながら2週間を過ごしてきました。
ですが今はもう違います。今は八幡さんがいます。待ち望んでいた八幡さんが目の前にいます。そして八幡さんが私に労いの言葉をかけて、休むように進言をしてくれました。やはり八幡さんはとてもお優しい方です。そんな八幡さんの言葉を無碍にする訳にはいきませんから、今は休養を取ることにしましょう。
私の1番心が休まる形で♪
八幡「……なぁ有栖、さっき俺がお前に言った言葉を覚えているか?」
有栖「えぇ、勿論です。休めと言われました。それがどうかしました?」
八幡「いや、これの何処が休んでるのかって聞きたくて質問したんだ。何これ?お前これで本当に休められてるの?」
有栖「はい、それはもうこの2週間の疲れが徐々に浄化されていくような気がします。私にとってはこれこそが1番の憩いでございます。」
私のとっている行動は、座っている八幡さんの膝の上に座る事です。そして私の身体を八幡さんの身体に預ける。これだけでも私にもたらす安心感や幸福感が満たされていきます。
八幡「まぁ今日は仕事をするつもりで来たわけじゃないから、別にこれは構わないんだが………有栖、他にどうして欲しい?お前は今日まで総代代行として頑張ってくれた。出来る限りの願いは聞くぞ。」
なる程、そう来ましたか………困りましたね。今のでも充分過ぎる程なのですが、これ以上を求めても良いのでしょうか?
そうですわ、良いことを思いつきました。
有栖「八幡さん、それは複数のお願いでも可能でしょうか?」
八幡「無理なものでなければな。」
有栖「そうですか。では………私を抱き締めて、頭を撫でて下さいませんか?」
………い、言ってしまいました///私自身、とても恥ずかしいのですが、八幡さんからこんな言葉をくれることは滅多にありません。それに今この室内には誰もいません。なら今この状態で1番幸せを感じる行為をしてもらうに限ります。ですが、やはり恥ずかしいです///
八幡「むぅ……女を抱き締めた事なんてあまりないから加減が分からんが、少しやってみる。」
有栖「は、はい、いつでもどうぞ。」
そして八幡さんは私の腹部に手を回して、八幡さん自身の身体へと抱き寄せました。
有栖「………///」
八幡「どうだ?」
有栖「と、とても良いです。」
八幡「そうか……じゃあ次だな。」
………次?次はありましたっけ?
八幡「………」ナデナデ
有栖「ふわぁ………///」
そ、そうでした。忘れていました。頭を撫でるのもお願いしていたのでした。それにしても八幡さん、頭を撫でるのもとても上手です。この撫で方、無意識に甘えたくなってしまいます///
八幡「……撫で方は、どうだ?」ナデナデ
有栖「は、はい………私、これがとても気に入りました///」
八幡「そうか、なら良かった。じゃあしばらくこれを続ける。これで気が休まるのなら願ったり叶ったりだ。わかってると思うが有栖、気を張り詰めたりするなよ?」
有栖「はい、分かっています。」
あぁ……凄く良い時間です。まるで猫になったような気分です。主人の暖かい体温に包まれながら優しく抱きしめられたり、撫でられたりされる。このような至福な
ですがそれと同時に睡魔まで襲って来ます。私にとって今は邪魔な存在です。八幡さんを感じながらお休みをとっているのに、眠ってしまってはそれが無駄になってしまいます。ですが八幡さんの体温と撫で方の影響もあってか、どんどん眠気が強くなって来ました。
有栖「………」カクン…カクン…
八幡「ん?有栖、眠いのか?」
有栖「は、はい……少し……」
八幡「なら眠っておけ。ずっとこうやって撫でてやるから。」
有栖「八幡さんを……感じながら、休み……たい、です。」
八幡「大丈夫だ、安心して寝てろ。言われなくてもこの状態は解かないでおいてやる。」
有栖「約束………です、よ………」コトッ
有栖「………ん、んんぅ〜?おや、此処はどこ……っ!!」
私は目が覚めました。ですが今は何時なのか、ここが何処なのかがさっぱり分かりません。そしてそれを知ろうとした想いは一瞬にして砕け散りました。それは何故かと言いますと………
八幡「すぅ……すぅ……」
有栖「/////」
八幡さんが私を抱き締めながら眠っているのです!しかも片腕はしっかりと私を抱き寄せていて、片腕は私の頭にしっかりと乗せています!私の顔は八幡さんの胸元に当てられている為、周りが見えないのは当然です。ですが私はここから動けません。いえ、動きたくないというのが1番です。この至高の至福を自ら手放すのは愚の骨頂!起きたのならば、この
有栖「まさか八幡さんからこんな事を………抱き締めるのと抱き締められるのとでは、感じ方が全く違うのですね。八幡さんから抱き締められるの、気に入ってしまいました♪」