やはり俺の極道生活はまちがっている   作:生焼け肉

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開幕と新たな勝負?

 

 

八幡side

 

 

ついに体育祭当日になってしまった。何ていうか文化祭と同じくらいの熱量なんだが、目玉種目が受けるかどうかが心配だな。自分が言った内容とはいえ、採用されちゃったわけだし。そしてルールはあまり変わらないが、学年に5人だと少な過ぎるから、1クラス1人という事になった。だから10人で行う競技になった。その為、探す人9人の閉じ込められる人1人という事になる。

 

そして閉じ込められる人なのだが、ただポツンと待っているだけではアレだから、ちゃんと中で寛げるようにプレハブのようなものを作って、茶菓子とかお茶、座布団とか用意しておくようにした。これも実行委員会で決めた事だ。あっ、因みにプレハブのようなものは俺らの組で建設業者に作らせた。なかなか良い仕事をしてもらった。

 

後もう1つついでで言うんだが、俺、実行委員じゃないから。さっきの説明はめぐりから直接聞いた事で、俺はそれまで採用される事とか、ルールがどうなる事とかは自分の説明した範囲でしか知らなかった。

 

 

八幡「あぁ〜なんかな〜……いまいちやる気が起きねぇ。普段だったらあまりこういう風にはならないんだが、今日に限ってどうしてこんなに怠さがあるんだ?」

 

狂三「あらあら八幡さん、そのような態度ではいけませんわよ?もっと堂々としてもらいませんと。」

 

八幡「いや、そんなこと言われてもな……第一なんで俺が紅組の2年代表なわけ?余計悪目立ちしちまうじゃん。他の奴にやらせろよ。」

 

雪乃「何でも城廻先輩が推薦したみたいよ。けどまだ良かったと思うわよ、これが団長だったら……」

 

八幡「………そうだな、まだ良い方だ。」

 

狂三「それに八幡さん、悪いことづくしではありませんわ。あちらをご覧になって下さいまし。」

 

八幡「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狂三の言われた通り、観覧席側の方に目をやると、そこには麗姉さんが居た。部下に1眼レフ持たせて自分は折り畳みの椅子に座っている。しかも目があった途端に手を振ってきやがった。まさか俺が気付くまでずっと見てる気だったの?

 

 

八幡「俺、気付きたくなかったんだけど。何でいるの?俺言ってないぞ、体育祭があるなんて言ってないぞ?何で来てるわけ?」

 

狂三「姉の愛、ではないでしょうか?」

 

八幡「それで分かっちゃう愛って恐ろしい。」

 

雪乃「……あの銀髪の人は比企谷くんの関係者なの?綺麗な人ね。」

 

八幡「俺の姉だ。【GraCieuX】って知ってるか?そのブランドを立ち上げた人だ。」

 

雪乃「すごく有名でどの年層の人からも人気があるブランドじゃない。そんな人が姉にいたのね。」

 

 

あぁ、あの人は凄過ぎる。あとで挨拶に行かないといけないなこりゃ。いかなかったら絶対に電話してくる。ソースは俺。だって経験者だもん。

 

 

八幡「俺らも行こうぜ。もうすぐ開会式だ。」

 

2人「はい。(えぇ。)」

 

 

八幡sideout

 

麗side

 

 

ふふふふっ、ジャージ姿の八幡も素敵ね。額には赤の鉢巻もつけていたわね。でも今日はあまり乗り気ではなさそうだったわね。少しだけ怠そうだったわ。大丈夫かしら?後で膝枕でもしてあげましょう。

 

 

???「ん?おぉ、白麗会の会長じゃねぇか!久しぶりだな、いつ振りだ?」

 

麗「あら時崎組長、娘さんの応援ですか?」

 

狂四郎「まぁな。ついでに兄弟の応援も兼ねてな。去年は行けなかったから今年は行こうって思ってたんだよ。にしても賑やかなもんだな〜。」

 

麗「そうですね。私の頃もこんなに派手ではなかったです。見る側も楽しめそうですね。」

 

狂四郎「そうだな。」

 

???「あらぁ〜時崎組長に麗会長。こんにちは〜。ご無沙汰しています。」

 

???「ご無沙汰しております。」

 

???「………」

 

 

あら、胡蝶組の3人ね。此処もまた随分な大所帯になったわね。けれど皆顔見知りだから私は気にしないけれど。

 

 

狂四郎「おぉ胡蝶、お前は誰を見に来たんだ?」

 

カナエ「勿論八幡さんですよ〜♪八千代様から『息子の頑張る姿を映像と写真に収めて欲しい。』って依頼が来たんです。だから来ちゃいました〜♪」

 

狂四郎「はははっ!兄弟の奴も随分とモテモテになったもんだ。今だって狂三ともう1人の女とで挟まれてやがるしな!女誑しだねー。」

 

麗「ふふふっ、“私”の八幡の魅力に気づけているみたいで何よりです。ですがそれでも全部ではなさそうですね。」

 

カナエ「あらあらぁ〜麗会長ったら。八幡さんを勝手に取らないでくれませんか?というよりも、八幡さんは誰のものでもありませんよ〜?今後は“私”の八幡さんになりますけれどね〜♪」

 

 

麗「ふふふふっ♪」バチバチッ!

 

カナエ「うふふふっ♪」バチバチッ!

 

 

………胡蝶組長には負けられないわ、この人は危険人物ね。まだ他にも危険人物はいるけれど、この人だけには先を越されないようにしなければいけないわね。逆に出し抜いてあげるわ。

 

 

狂四郎「………なぁ、お前らの姉ってもしかすると、怒らせると怖かったりするのか?」

 

しのぶ「い、いえ。私たちも姉が怒っているところは見かけた事がないので何とも………」

 

カナヲ「………」コクコクッ

 

狂四郎「マジかよ、俺今鳥肌がスゲェんだけど?この2人、兄弟の事になると人変わり過ぎだろ……」

 

 

 

 

 

 

 

 


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