八幡side
八幡「………なぁ、誰も代わってくんねぇの?」
B「いやいや、あれ聞いて代わりたいなんて奴居ないだろ流石に。」
C「このままで頼むっ!」
G「俺達も頑張って探すから!」
……一応全員本心から言っているんだろう。本気で探すのも閉じ込められる側になりたくないっていうのも。けど俺もヤダよ?もしかしたらクラス全員から罰ゲームやらされるかもしんねぇじゃん。そうなったら俺が入ってるプレハブの中、地獄絵図だよ?
J「あっ、1年の最初の子がアイテムを見つけたみたいだ!あれは……鍵?」
どうやら鍵が入っているみたいだ。それで当たればその時点で勝利。違った鍵だったら罰ゲームって仕組みなんだろう。
1年の男子が空けようとしている中、鍵穴には差し込めたものの、捻る事が出来なかったので、ハズレなのだろう。
放送係『ここで赤組が最初の鍵を手にしたようですが、鍵はハズレでした、残念!では鬼側による罰ゲームを受けていただきます!』
教師「最初の罰ゲームは………次のアイテムが来るまで鬼は抱き着く!」
うぉい!!?何だそのお題っ!!?エゲツなっ!!ていうかコレ、互いに嫌いな奴同士だったら、どっちにとっても罰ゲームじゃん!!
赤組2年メンバー「………」
八幡「……お前等、分かってるよな?」
赤組2年メンバー「っ!!!」
八幡「もしハズレ持ってきたら……覚えてろ。」
自分でも分かるくらい低い声が出ていたと思う。俺も待つ側の人間だが、それくらい本気って事だよな。だってあんな罰ゲーム受けたくねぇもん!!
赤組2年メンバー「分かりましたっ!!!」
ーーー30分後ーーー
1年男子の競技結果は……白組の勝利で、女子も白組だった。1年は白組の完全勝利だった。さて、次は………あぁ、憂鬱タイムだ。
放送係『では次に2年男子による救出ゲームを始めます!待つ人はプレハブの中に入ってください!』
はぁ…………入りたくねぇ。
放送係『では準備が整ったようなので、始めたいと思います。』
教師「よぉ〜い………スタートッ!!!」
合図と共に赤組と白組の9人が散り散りになってアイテムを探し始めた。
そして中に閉じ込められている俺は………
八幡「取り敢えずお茶飲んで待ってるか。お茶請けには煎餅、饅頭、どら焼き……って結構色々あるんだな。まぁ退屈はしないだろうが、ハズレだけは嫌だよなぁ。はぁ………この憂鬱な時間、早く終わってくんねぇかなぁ。」
麗「あら、始まったばかりなのだから私はまだ続いて欲しいわ。」
………え?
カナエ「そうよ八幡さん。折角私達が入って来たんだから、そんな事言わないでっ♪」
しのぶ「姉さんの言う通りよ。ここは私達の顔を立ててよ。」
カナヲ「………来れた。」
………何で居るの?え?観客も入っていいって事になってんの?
八幡「先生、これって観客もアリなんですか?」
教師「あぁ、特に生徒だけっていう制限は設けてなかったからな。」
Oh………my god.
カナエ「ねぇねぇ八幡さん、お茶請け何から食べたい?おまんじゅう?羊羹?それともお団子?私が食べさせてあげるわよ♪」
麗「八幡、眠くなったらすぐに言いなさい。私が膝枕をしてあげるわ。」
カナヲ「……私は八幡の膝に座る。後、抱き枕。」
しのぶ「……言っておくけど、私からは何もしないわよ。私は姉さんとカナヲの監視だから。」
………皆、頼む。早く俺を此処から出してくれ。周りの視線(特に男連中)がヤバいから。もう罰ゲームだの何だの言ってられねぇ。早く俺を出してくれ。
八幡「取り敢えず羊羹でも食べるか……」
ガシッ!!
俺は羊羹を食べようと思って羊羹に手を伸ばした。すると何故か満面の笑みを浮かべながら俺の腕を握っているカナエさんがいた。しかも全く目は笑ってないし。
八幡「カ、カナエさん?」
カナエ「八幡さん?さっき私、言ったと思うんだけど、忘れちゃったのかしら?食べたいのがあったら私が食べさせてあげるって言ったわよ?八幡さん、何か食べたいの、あった?」ゴゴゴゴゴ…
………逆らったら絶対殺される。
八幡「………羊羹が欲しいです。」
カナエ「は~い♪後、今は見逃してあげるけど、敬語は無しだからね?」
八幡「………あぁ。」
麗「八幡、私にも何かして欲しい事はないのかしら?何でも良いのよ?」
八幡「いや、無いから。何をさせろって言わせたいんだ姉さんは?」
麗「お茶の口移しとか。」
八幡「アウトだ。そんな事やってみろ、このグラウンドがヤバい事になる。カナエさんにカナヲ、『その手があったか!』みたいな顔やめろ。させねぇよ、させるわけねぇだろ。」
しのぶ「アンタも大変ね。」
ーーー5分後ーーー
放送係『おぉっと!ここで漸く最初のメンバーが到着しました!赤組のようです!続くように白組も現れました!さぁ、果たしてこの中に当たりはあるのでしょうか?』
………
白組「あぁ、ハズレだ!」
C「俺もハズレだ!」
マジかよ……罰ゲーム執行じゃねぇか。
教師「じゃあ最初の罰ゲームは……これだ。次のアイテムが来るまで鬼は抱き着く!」
おい、よりにもよってそれかよ!!
麗「ふふふふっ♪最初から良いカードを引いてくれて感謝したいわ。」
カナエ「そうですね〜♪あっ、しのぶも抱き着くんだからね、鬼なんだから♪」
しのぶ「………分かってるわよ///」
カナヲ「………やった。」
俺の周りに居る鬼達は嫌がる素振りすら見せずに、俺に抱き着いてきた。左腕にしのぶ、右腕にカナエさん、正面にカナヲ、後ろから麗姉さんだ。
C「………」
カナエ「あぁ……八幡さんの体温、やっぱり良いわぁ♪とっても落ち着くし、安らぐわ。」
しのぶ「ま、まぁ……姉さんの言う事も分かるわね。中々良いわ///」
麗「うふふふ、八幡ったらまた大きくなったわね。姉として、弟の成長が見られて嬉しいわ。」
カナヲ「………暖かい。」
………これもう公開処刑だよ、なんて拷問だよ。目の前でこんな事やらせれるって精神的にヤバいな。1年の奴もよくこれに耐えたもんだ。
C「………こんのリア充極道が!!爆ぜてしまえっ!!!」