詩乃side
「詩乃は俺に前世の記憶があるって、言ったら信じてくれる?」
そう言った彼の顔は真剣そのものだった。
「俺は前世で人を殺したんだ。何人もの人をこの手で。」
彼はどこか遠くを見つめていた。
「高校2年の時、俺は部活仲間とカラオケに行った後、一人でお金を下ろしに郵便局に立ち寄ったんだ。
そこで事件が起きた。銃を持ち、覆面を被った男たちがいきなり現れたんだ。
そこで俺はその内の一人の男から、銃を奪いその場にいた覆面の男たちを全員殺した。
何の抵抗をさせる余地を与えずに俺は___。
最後の男は完全にもう戦意はなかったんだ。けど俺は、俺はそいつを殺したんだ。
全員、全員だぞ!そいつら一度も銃を撃つことすら、してないのに!それなのに俺は______殺したんだ。
きっと、その時の俺は狂っていたんだ。
いや違う。
元からだ、元々俺は狂っていたんだ。
今だって俺は狂っている。こんなことを話しところで罪が軽くなるわけでも、ましてや、なくなることなんてないのに…!
俺は殺人鬼なんだ。人を沢山殺した。
でもこの世界で、GGOで合法的に人を殺せると知った時、俺は喜んだんだ!殺してもいいんだと。殺せるんだと。そして俺は忘れようとしていた。忘れてはいけないのに。自分から逃げたんだ。ゲームに。
そう。ゲームだ。俺はきっと殺した時も、ゲームだと思って人を簡単に殺したんだ。
だからあんなに楽しそうに、無抵抗な人間を簡単に、単純に、何も考えず!
おれはひとを殺した、ん、だ____。」
彼は泣いていた。さっきまで、大声で怒鳴っていたのに、静かに。自分を抱えて。
彼は声も出さずに泣いていた。
私は彼をどうすることも出来なかった。
私は……。私はどうだろう。私も人を殺した。
けど、彼のようにこんなに自分を責めるほど、殺した人のことを考えたことがあっただろうか。
それどころか、私はさも自分だけが被害者かのように思っていたではないか。
彼の強さがようやく分かった。彼の強さは、どんな困難でも真っ直ぐに立ち向かえるところだ。自分の罪から逃れることなく、真っ直ぐに向き合い、苦しんで。
やはり、彼は強い。
そんな彼が自分に本当のことを打ち明けて、話してくれたのに私は何をしているのだろう。私も話さなければ____何を?私も貴方と同じ人殺しです。とでも言えばいいのか。
違う。そうじゃない。そんなことを言いたいわけじゃない。私は、私は………!
いつの間にか震えていた私の手を彼が握っていた。彼の手もまた私のように震えていた。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
???の正体は誰がいいでしょうか。
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主人公(黒田直樹)
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新たな敵(既存)
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新たな敵(オリキャラ)
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シノン(朝田詩乃)
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他