新川side
「朝田さん___。」
彼の眼には、カフェで彼女と仲が良さそうに話している一人の男が映っていた。
主人公side
朝目を覚ましたら、隣に詩乃が寝ていた。
そっと、起こさないようにベッドから出ると着替えて、朝食の準備を始めた。冷蔵庫から解凍しておいた鮭を出しグリルで焼き、その間に昨日作っておいた味噌汁を温めめ、サラダのための野菜を切り始める。
ちょうどその頃ベッドの方から音がした。どうやら詩乃が起きたらしい。
その間にも俺は手を止めず、今度はお弁当の用意をしていた。
「おはよ〜……。」
メガネをかけず、可愛いらしく寝癖をつけて、大きなあくびをしながらこっちへ来た詩乃は、まだ寝ぼけているみたいだった。
「おはよう、詩乃。」
詩乃は見る見る内に顔を赤くして、洗面所へ向かって走って行った。
俺が朝食を作り終えテーブルにお皿を並べ、盛り付けていると、寝癖を直してメガネをかけた詩乃が、洗面所から戻ってきた。
「おはよう、詩乃。朝ご飯できてるよ。」
「っえ!?あ、私の、ために作ってくれたの?」
「そうだけど____。いらない?そ、そうだよね、つい最近知り合ったばかりの人に朝食を作ってもらうのって、流石に気持ち悪いよね。」
「ち、違うの。そうじゃなくて、そうじゃないの。実家では別だけど、私一人暮らしだから自分で自炊してて、誰かに作ってもらうとか、そういうの今までなかったからさ。なんって言うか、その、ありがたいって言うか。その___嬉しかったんだ、私。家族以外にこうして誰かに家で作ってもらうの初めてたったから。」
詩乃は朝あった時のように顔を赤くしてそう言った。
「だから、今度は私が直樹に作ってあげるね。」
「そんな大したものでもないけど、喜んで貰えたなら、作った側としても嬉しいかな。
ささ、早く食べないとご飯冷めちゃうから食べよ。」
俺が「いただきます。」と言うと詩乃もそれに続いて「いただきます。」と言って、食べ始めた。
「ご馳走様でした。」
「お粗末様でした。」
「あー美味しかった。」
詩乃は残さずに全部食べてくれたようだ。
「それはよかった。」
「本当に美味しかったわ。朝からこんな食事自分ではなかなかできないもの、なんなら毎日食べたいくらい。」
「それなら毎日作ろうか?」
「え?」
「俺、いつも一人じゃ多く作り過ぎちゃうし、詩乃さえ良ければ毎日朝ご飯作ってあげられるよ。」
「それホント?なら作ってもらおうかなぁ。でもそれだけじゃ悪いし私も直樹のお弁当を作ってあげる。」
詩乃はどこか満足そうにしていた。
「それなら俺もお願いしようかな。っあ、でも今日のお弁当、俺が詩乃の分まで作っちゃったけど____。」
「お弁当も作ってくれたの!?」
詩乃は目を丸くして言った。
「じゃあ、今夜の晩ご飯は私が作ってあげる。」
「俺が勝手に作っただけだから、気にしなくてもいいのに。別に明日からでも___。」
「私が気にするわ。男に料理作らせる女とか、私が料理出来ないみたいに思われるもの。」
「っふふ。」
詩乃があまりにも一生懸命だったので、思わず笑ってしまった。
「何がおかしいのよ。今度GGOで会ったら貴方を殺すのはこの私だから。」
「じゃあ、次のbobで決着をつけよう。昨日はチーターを証明するために、わざと負けたし。」
「ふん。直樹が別にわざと負けなくても、あの場で私が勝っていたわ。」
「どうだか。俺は昨日を除けば、この世界で負けたことなて一度もないが。」
「今までは運がよかっただけよ。今度のbobで貴方に味あわせて上げるわ。敗北を告げる弾丸の味を______。」
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???の正体は誰がいいでしょうか。
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主人公(黒田直樹)
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シノン(朝田詩乃)
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他