この世界に来てからもう、16年もの時が流れていた。前世の記憶から自分の出来なかったことを中心にやるよう生活してきたが、やはりと言うか、俺にはゲームをしないという選択肢はなかった。
画面越しのプレイから、仮想現実でのプレイに変わったものの、殺ることは変わらない。GGOを始めて思うことは前世の記憶。ゲームの中でも、銃を握るとあの事件が蘇ってくる。それでも、俺にはコレしかない。合法的に人を殺すことを楽しめるのが、このゲーム。だから、俺があの事件のことをゲーム中に思い出しても、考えることはあの時と同じ。
「生きのいい的だ。」
人を殺した身でありながら、普通に学校へ通い、部活で結果を残し、帰宅後は、ゲームを楽しむ。前世の、事件がある前の生活と全く同じように生活をしているのだ。やはり俺は狂っている。
ただ、一つ違うことがあるとすれば、それは前世の俺よりも今の俺の方が、きっと現実でも人を、もっと簡単に殺すことができるだろう____。
『間も無く試合が開始されます。プレーヤーの皆さんは準備を始めて下さい___。』
「ワンショットキルで全員仕留めてやるよ。」
この大会はbobのような、正式な大会ではないため、誰でもプレーヤー名等を明かすことなく、自由に参加することができる。だから、例え一位だとしても、賞金が二位以下に渡されることも、珍しくない。
「アイツ、この間の非公式戦で一位だったヤツじゃね?」
「え、あのAWMの?」
「うーん、多分そうだと思うんだけどよー。アイツ顔見せねーからなぁ。」
「マジかよ。本物なら無理じゃん、あんなチーター。」
「だよなー。2000mなんて抜く奴は軍人でも、そーそーいねーだろ。」
「俺、今回やめよっかなぁ。次のbob控えてるし。」
「別にまだ本物と決まったわけでもないのに。」
「それもそうだな。やっぱ、俺やるわ。」
「…気分屋かよ。」
『…アバターが転送されます。試合開始まで、5,4,3,2,1,……スタート。』
「いた。」
バ、パン____。
見つけてから、3秒と掛からずにスコープを覗いて、敵を仕留める。これが元世界ランカーのクイックショット。伊達に20年も、この手のゲームをやってはいない。
「殘り三、四人ってとこかなぁ。後一人で、20キルだから頑張ろー。」
「あ、またいた。」
バン____。
「やったー。にじゅっキルー。」
その時、背後から吹く風の流れが僅かに変わった。すぐさま後ろを向くかと思えば、スコープを覗き、流れるように撃つ。
バ、バ、パーン_____。
相手に完全に背後を取られたにもかかわらず、恐るべき反応速度で、頭を確実に抜いていく。
『YOU WINER!』
試合が終わったのにも関わらず、会場は異様な静けさに包まれていた。
大会の中継を観ている人は、皆こう思ったであろう。
(「こいつ、化けもんだ…。」)と。
読んでいただきありがとうございます。
???の正体は誰がいいでしょうか。
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主人公(黒田直樹)
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新たな敵(既存)
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新たな敵(オリキャラ)
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シノン(朝田詩乃)
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他